平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、ライタス綜合事務所は、2026年5月19日付で闇金業者「上杉」に関する情報を金融庁ならびにIHC(インターネット・ホットラインセンター)へ情報提供いたしましたので、ご報告申し上げます。
本記事は、これ以上の被害発生を抑止するための注意喚起として、当事務所が関係当局へお伝えした情報の概要と、ご相談を通じて確認された取引実態の特徴をお知らせするものです。
上杉の通報詳細について
当事務所では、違法な貸付の実態をできる限り早期に明らかにし、被害の連鎖を断ち切るために、ご相談で把握した情報を以下のとおり関係当局へ提供いたしました。
報告実施日:2026年5月19日
報告先:金融庁(金融サービス利用者相談室 ウェブサイト受付窓口)・IHC(参照番号1779167768-00264)
(1)情報提供者の氏名(フリガナ)・住所
司法書士法人ライタス綜合事務所(シホウショシホウジンライタスソウゴウジムショ)
〒2200073 神奈川県横浜市西区岡野2丁目7番15号 ミカミビル岡野2F
(2)被害状況
業者名:上杉
担当:上杉
運営会社名:不明
所在地:不明
古物商許可証:不明
TEL:不明
公式HP:不明
被害状況:当該業者は「上杉」と名乗り、秘匿性の高いメッセージアプリや専用の送金画面を介して、利用者に対し貸付関連のやり取りを行っていることが確認されている。
利用者は、業者との連絡をスマートフォン上のアプリで行いつつ、振込が完了するたびに、振込内容を映したスクリーンショット(明細画像)を業者側へ報告するよう求められている状況がうかがえる。
返済の指定先として案内されている口座は、みずほ銀行(名古屋支店・生駒支店・柏支店)、auじぶん銀行(あいいろ支店・そら支店)、PayPay銀行(すずめ支店)といった3つの金融機関にまたがり、いずれも名義人が異なる個人名義の口座であった。
さらに、ATM等のキャッシュサービスを利用した送金においては、振込手数料を利用者の側で負担させたうえで、取引時刻や店舗番号などの情報が記録された「キャッシュサービスご利用控」の提出を求めている運用も確認されている。一般的な貸金業者の取引において、利用者がここまで詳細な取引記録の提出を求められることは通常見られない対応である。
運営会社の名称、所在地、連絡先電話番号、公式ホームページ等の事業者情報はいずれも開示されておらず、利用者の側から業者の実態を把握する手段が極めて乏しい状況である。
以上の内容から、当該業者は複数の金融機関にまたがる異なる名義人の個人口座を使い分けるとともに、振込明細やATM利用控の提出を都度求めるなど、事業者情報を明らかにしないまま貸付関連の行為を継続している可能性が高いと考えられる。
| 銀行名 | 支店名 | 口座種別・番号(一部伏字) |
|---|---|---|
| みずほ銀行 | 名古屋支店 | 普 318**** |
| みずほ銀行 | 生駒支店 | 普 303**** |
| みずほ銀行 | 柏支店 | 普 488**** |
| auじぶん銀行 | あいいろ支店 | 普 477**** |
| auじぶん銀行 | そら支店 | 普 719**** |
| PayPay銀行 | すずめ支店 | 普 616**** |
実際に寄せられた上杉の相談内容
当事務所には、「上杉」を名乗る相手と金銭のやり取りを行ったという方からのご相談が寄せられております。
ご相談者様によりますと、当該業者との連絡は秘匿性の高いメッセージアプリ上で行われ、契約や送金に関するやり取りもすべてオンライン上で完結する形がとられていたとのことです。送金時にはアプリ上で振込先の口座情報や送金画面が示され、利用者の側はその指示に従ってネットバンキングやATMから振込を行う運用となっていました。
案内された振込先は、みずほ銀行の名古屋支店・生駒支店・柏支店、auじぶん銀行のあいいろ支店・そら支店、PayPay銀行のすずめ支店と、3つの金融機関の6つの口座にまたがっています。いずれも個人名義の口座であり、振込のたびに名義人が異なる人物に切り替わるという特徴が見られました。同じ銀行内でも支店ごとに口座を分けたうえで、名義人もそのつど変える運用は、お金の流れを外部から把握しにくくする方法といえます。
さらに本件で特徴的なのは、振込が完了した後、ご相談者様に対して、振込内容を映したスクリーンショットだけでなく、ATM等のキャッシュサービスを利用した場合には「キャッシュサービスご利用控」と呼ばれる紙の控えの画像までも提出するよう指示していた点です。この利用控には、取引時刻や利用した店舗の番号など、振込が行われた状況を裏付ける詳細な情報が記載されており、それらを業者側へ提出させる運用がとられていました。
加えて、ATM振込にかかる振込手数料についても利用者の側で負担する形となっており、本来であれば貸し手側が引き受けるべきコストの一部までもが、利用者に転嫁されている構造となっていました。
運営会社名・所在地・連絡先電話番号・公式サイトなどの事業者情報はいずれも開示されておらず、トラブル発生時に責任の所在を追及することが極めて難しいケースといえます。
上杉における今後の対応と注意喚起
上杉に関する同種のご相談は、当事務所だけでなく各地の専門家のもとにも届けられている可能性があります。
振込のたびに支店や名義人の異なる個人口座を指定された場合、振込明細やATMの「キャッシュサービスご利用控」を画像で提出するよう繰り返し求められる場合、あるいは事業者の連絡先や所在地が一切示されないまま取引を進めるよう求められる場合には、その時点で取引を続けず、お早めに専門家へご相談いただくことを強くおすすめいたします。
当事務所では、引き続き違法な貸付行為に関する情報を関係機関へ提供しつつ、すでに被害に遭われた方への支援にも取り組んでまいります。
上杉に関する情報をお持ちの方、あるいは取引に不安を感じておられる方は、どうぞ遠慮なくライタス綜合事務所までご相談ください。

