お付き合いしている、あるいは今後結婚も考えている彼氏が自己破産をこれからする、となるとやはり驚く方が圧倒的多数といえるでしょう。
さらに、彼氏が自己破産するとなると今後の結婚やお付き合いに影響やリスクがないか心配になる方も多いはずです。そこで今回は、彼氏の自己破産について詳しく解説していきます。
彼氏が自己破産！今すぐ別れるべき？
ではまず、彼氏が自己破産をした時、彼女との関係はどうなるのかを見ていきましょう。
彼氏が自己破産をする場合、お付き合いしている（交際している）彼女がただちに別れなければならない、といった法律や条文、ルールは当然ながら、ありません。
ということで、彼氏が自己破産した時に別れるかどうかについては、根本的には彼女の気持ち次第です。
ただ自己破産という手続きの重さからすれば、彼女としては「もうこの人とはダメだ」という気持ちになりやすいかもしれません。
また、自己破産をするということは、借金があるということなので、その点についても不安を感じる方はいると思います。
しかし、自己破産は効力の強い債務整理手続きで、原則としてそれまで抱えていた借入金は免責を受ければ、それそのものがなくなります。つまり、自己破産をすることで、これまであった借金が全てなくなり、自由の身となるわけです。
借金地獄から抜け出せるというのは大きなメリットです。自己破産後、まだサラ金の借金が残っていて、といったことは原則ありません。
最近、20代で自己破産を選択される方が増加しています。経済が停滞する中で、借り入れの際に予測したほどの収入が得られず、負債が膨らんでいくケースが多いのです。 自己破産した後の生活や仕事への影響について不安を抱える方も多いことでしょう。[…]
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彼氏が自己破産した場合の影響と対策
ではここからは、彼氏が自己破産した場合の影響と対策を見ていきましょう。
具体的には以下のような影響が出ます。
自己破産すると、彼氏は最低限を除いた財産を失う
自己破産とは破産法に定められた制度であり、裁判所を通して行う法的手続きのことを指します。
自己破産をすることによって、彼氏が持つ全ての資産が債権者に均等分配する目的において、生活に最低限必要なものを除き没収されてしまいます。
例えば、住宅や車については「換金すれば債権者に返せる財産（破産財団）」としてみなされるため、原則没収されてしまうのです。
とは言え、生活に必要な財産として99万円以下の現金は残りますし、車も評価額が20万円以下のものであれば残すことも出来ますので、この部分はドラマなどでよく見る悲惨なイメージとは少し違うでしょう。
自己破産手続き中は彼氏と旅行ができない
破産法37条1項
破産者は、その申立てにより裁判所の許可を得なければ、その居住地を離れることができない。
破産者は申立によって裁判所から許可を得ない限り、その居住地を離れることを禁じられています。
これは、自己破産手続き中に、彼氏が遠方へ出掛けて遊びに行くことを禁じているわけではなく、「破産手続きの妨げや遅延行為に繋がるようなことを防止する目的において、申告している自宅（居住地）以外の場所で生活すること」自体を禁止しているためです。
そのため、彼氏が自己破産手続きをしている最中は、たとえ彼女が旅行代を出したとしても、2泊以上の宿泊を伴うような遠出は出来ないと思ってください。
ちなみに同様の理由で、引っ越しについても制限されていますから、彼女の家に引っ越すといったことも原則としてはできません。
生活の再建が必要になる
自己破産は新たなスタートとよく言いますが、文字通り裸一貫での再スタートになるケースが多く見られます。
よって、彼女の側としては今後のお付き合いを考える上で、自己破産した彼氏の生活再建のサポートを求められることもあるでしょう。
彼氏名義のクレジットカードは使えなくなる
当然といえば当然ですが、自己破産をすれば、彼氏の持っているクレジットカードは全て使用停止となります。
ただし、彼氏が親御さんの家族カードを持っている場合などはこれに当たらないため、厳密には実運用上、すこし状況が異なるケースもあります。こちらは一度、彼氏に状況を聞くなどして確認してみてください。
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Q:彼氏が自己破産しても結婚できる？
では、彼氏が自己破産しても結婚できるかについて解説します。
まず、自己破産をすると、彼氏の信用情報に「ブラックリスト」と呼ばれる情報（厳密には異動情報や事故情報）が記載されることになります。
この情報は、いわゆる「個人信用情報機関」と言われるところに記録されることになり、自己破産をしてから5年間（一部の信用情報機関では10年間）は新たにクレジットカードを作ることが出来ず、また、ローンを組むことも出来なくなります。
その他、やはり自己破産をしたという事実は親御さん世代にとっては「要注意物件」のように映ることもありますので、ご両親や親戚などから結婚を反対されることはあるかもしれません。
また、自己破産をした彼氏の側に、借金以外にも何かしらの問題があったのではないか、と勘繰られる可能性も否定できないでしょう。
このように、自己破産をした彼氏との将来を真剣に考えるのであれば、彼氏が自己破産をした事実は、あまり歓迎されるものではありません。
特に、彼氏が自己破産をした理由がギャンブルや浪費である場合には、なおさらです。
とはいえ、自己破産をするということは相当なエネルギーを使うことでもあり、彼氏からすれば、彼女との将来のために一旦ここでけじめをつけようとした、と考えることも出来るでしょう。
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彼氏の自己破産、彼女がやるべき事は？
では、ここからは未来に向かって彼氏の自己破産の後、彼女がやるべきことについて解説します。
彼氏に対して、決して自己破産したことを責めない
まず、彼氏が自己破産をした際、絶対に彼氏を責めるようなことはしないであげて下さい。
自己破産は、法律で認められた、正式な債務整理手続きの一つです。
したがって、彼氏が自己破産をするのは、法律やルールに従った結果であり、そこには彼氏なりに債務を綺麗にしたいという気持ちが見えます。
彼氏の自己破産を一緒に受け止める
もし将来の結婚などをお考えなのであれば、彼氏が自己破産をしたという事実をしっかりと受け入れた上で、彼氏を支えてあげることも大切です。
彼氏は結婚前に自らの債務（借金）を一旦クリーンにして彼女との将来を考えて手続きに踏み切ったわけで、見方によっては、彼氏は自分のために自己破産をしてくれたとも言えます。
彼女自身が自己破産や債務整理について理解し、周囲の誤解を解く努力をする
先述のとおり自己破産は法律に定められた制度であり、ルールに則った正当な手続きであることは間違いありませんが、それでも世間一般からは「自己破産=悪者」というイメージを持たれがちです。
しかし実際には、今後を考えた上でのしっかりとした、また勇気のある行動でもあります。
よって、彼女自身が自己破産や債務整理について理解し、周囲に説明することで、彼氏に対する周囲の評価は変わってきます。
彼氏と一緒に収支管理をする
もし彼氏が収支に関する計算が苦手で、それがもとで自己破産に至ってしまった場合には、可能な限り一緒に収支に関する計算をしてあげるなど、支えてあげることも重要です。
例えば毎月どれくらいの収入があって、支出がこれくらいあって…といった具合に、彼氏にも分かるように家計簿をつけるなど、具体的な形でサポートをしてあげることが大事になります。
ここまでをまとめ、最後に彼女として何をするべきかをまとめておきますので総括の参考にされてください。
- 彼氏が自己破産をしても、彼氏を責めないこと
- 彼氏の自己破産を一緒に受け止めること
- 彼氏が自己破産をした後は、彼氏を支えること
以上3点を意識していれば、きっと未来も明るいものになることでしょう。
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まとめ
今回は彼氏の自己破産について詳しく解説しました。
この記事をお読みの方の中に「彼氏に自己破産をさせた方がいいが、どこに相談したらいいか・相談させればいいか分からない」といった方も一定数おられるものと存じます。
当事務所では、自己破産を含めた債務整理全般についての無料相談を受け付けております。
自己破産をする前に知っておくべき知識や、自己破産をした後に気を付けるべきことなども含め、丹念にヒアリングをしたのち、最適な債務整理の方法をベテランの司法書士が判断し、ご提案します。
なお、最近多くなってきている事例として「違法金融業者からの借金」で自己破産を検討されているというものがあります。
こうした場合は最適な方法が自己破産以外の方法であり、かつ費用も影響も最小限にとどめて対処出来る可能性があります。
当事務所は自己破産以外にも違法金融業者（闇金・ソフト闇金・後払い現金化・先払い買い取りなどを含む）からの督促停止についてもご対応しております。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています（司法書士業務の範囲内に限る）。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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