特定調停とは?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説

特定調停とは?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説

借金問題でとても困っている方は、心が折れそうになる日があるのではないでしょうか。借金のことを考えると夜も眠れない日々が続くかもしれません。でも、道は必ずあります。

特定調停という選択肢があることをご存知でしょうか。特定調停は、裁判所が間に立って債権者と話し合う方法です。今回は特定調停について、詳しく解説していきます。

当事務所では24時間365日、借金問題に悩まれている方からのご相談を受付し、最短即日での取り立て停止や借金の減額交渉を行います。まずはご相談ください。

借金返済にお困りなら今すぐご相談ください


特定調停とは?

特定調停とは?

特定調停は簡易裁判所が窓口となり、債務問題の解決を図る制度です。裁判所が債務者と債権者の仲介役となることで、円滑な話し合いが期待できます。借金に悩む人の救済を目指す制度として、近年注目を集めています。

特定調停の基本的な説明

特定調停は簡易裁判所(「簡裁」と略されます)が窓口となり、借金問題を解決へと導く制度です。一般的な裁判とは異なり、話し合いにより債務者と債権者の和解を目指します。

裁判所が仲介役となることで、債権者との交渉が円滑に進むことが期待できます。裁判所の権威が後ろ盾となるため、債権者側も真摯な対応をせざるを得なくなるわけです。

専門家への依頼も必要なく、自分で手続きを進められる点が特徴的で、司法書士や弁護士に依頼する場合と比べて、費用面での負担が少なくて済みます。

近年増加傾向にある多重債務問題において、特定調停は重要な選択肢となっています。債務を減額しながら返済するため、債務者の生活再建と債権者の利益確保を両立させる手段として評価されているのです。

特定調停の目的と役割

特定調停は借金を一方的に帳消しにするものではありません。返済計画を見直し、無理のない返済を実現することが目的です。

裁判所から選任された調停委員が仲介役となり、双方の言い分を聞きながら妥協点を探ります。調停委員は法律の専門家や金融の実務経験者が務めることが多く、専門的な知見を活かした調整が可能です。

給与所得者の場合、毎月の返済額を収入に見合った金額に調整することで、生活の立て直しが可能になります。事業者の場合は、事業継続に必要な運転資金を確保しながら、債務の返済を進められます。

\LINEで気軽に相談可能!/

他の債務整理との違い

他の債務整理との違い

債務整理にはさまざまな方法があるのをご存じでしょうか。借金の状況や収入に応じて最適な方法を選ぶ必要があります。民事再生や自己破産といった法的整理と比較しても、特定調停には独自の特徴がありますので、詳しく解説しましょう。

特定調停 vs 任意整理

任意整理は司法書士や弁護士に依頼して行う債務整理です。専門家が代理人となって債権者と交渉を行います。債権者との交渉力は高く、返済条件の緩和も期待できます。

対して特定調停は債務者本人が裁判所に申し立てを行い、調停委員を通じて債権者と話し合う方法です。専門家に依頼する分の費用が不要な反面、自分で手続きを進める必要があります。

債務額が比較的少なく、返済能力に問題がない場合は特定調停が適していといえるでしょう。多額の債務を抱えている場合や、債権者が多数いる場合は任意整理の方が有利かもしれません。

関連記事

借金返済に困っているものの、「自己破産まではしたくない…」と考えている方に適した方法が「任意整理」です。 債務者と債権者の話し合いで解決を図る任意整理について、概要から手順、そして日常生活への影響まで、司法書士の視点で詳しく解説します[…]

任意整理とは?司法書士が完全解説!

特定調停 vs 個人再生

個人再生は民事再生法に基づく法的債務整理です。裁判所の許可のもと、債務を大幅に減額できる可能性があります。定期的な収入があり、将来的な返済能力が見込まれる場合に選択される方法です。

一方で特定調停は、返済額や返済期間の見直しが主な目的となります。個人再生ほどの債務減額は期待できませんが、手続きが比較的シンプルです。

個人再生は住宅ローンなど、担保付き債務の整理にも対応できます。特定調停は無担保債務の整理が中心となりますが、柔軟な話し合いが可能です。

関連記事

借金問題に悩む方にとって、個人再生は有効な解決策の一つです。しかし、その仕組みや手続きについて、十分に理解していない方も少なくないのではないでしょうか。 この記事では、個人再生の概要から具体的な手続き、そしてメリット・デメリットまで、[…]

個人再生とは?特徴やメリット、デメリットについて解説!

特定調停 vs 自己破産

自己破産は債務を全額免除できる可能性がある手続きです。免責許可決定が出れば、借金がゼロに。返済能力が全く見込めない場合の最終手段として位置づけられています。

対して特定調停は債務を完全に帳消しにはせず、返済を継続します。破産のような社会的制約を受けることなく借金問題を解決でき、将来的な信用回復も比較的簡単です。

自己破産は債務者の経済的再出発を可能にしますが、さまざまな制約が伴います。特定調停は現状の社会的立場を維持したまま、債務問題の解決を図れる点が特徴です。

関連記事

皆さんは自己破産という手続きをご存じでしょうか?この記事では、自己破産の仕組みから手続きの流れ、生活への影響まで、司法書士の視点から解説します。 借金問題でお悩みの方はもちろん、債務整理の知識を深めたい方にとっても参考になる情報をお届[…]

自己破産とは?司法書士が完全解説!

各債務整理の比較表

項目特定調停任意整理個人再生自己破産
手続きの主体裁判所弁護士・司法書士裁判所裁判所
債権者の同意必要必要小規模個人再生の場合は債権者の半数以上、または総債権額の半数以上の同意が必要。給与所得者等再生では債権者の同意は不要。不要
費用収入印紙代など弁護士・司法書士費用収入印紙代、予納金など収入印紙代、予納金など
メリット・裁判所が間に入ってくれる
・費用が安い
・柔軟な返済計画を立てられる・住宅ローンを現状どおり支払える(差し押さえられない)
・債務を大幅に減額できる
・財産を失う心配がない
・すべての債務が免責される
デメリット・債務減額の効果が低い
・手続きが複雑
・債権者によっては応じない場合がある
・費用が高い場合がある
・借金が全額免除されるわけではない・一部の財産を失う可能性がある
・資格制限がある
・社会的な信用を失う
官報への掲載なしなしありあり
ブラックリストへの登録ありありありあり

この表は、特定調停、任意整理、個人再生、自己破産の4つの債務整理方法の主な違いをまとめたものです。

特定調停は裁判所が主体となり費用が抑えられる一方、債務者の同意が必要です。任意整理は弁護士等に依頼するため費用は高めですが、実現可能な返済計画を立てやすいのが特徴。

個人再生は住宅ローンを継続しながら債務を大幅に減額できる反面、債権者の同意や予納金が必要です。自己破産は全ての債務が免除される可能性がありますが、社会的な信用を失うというデメリットがあります。

いずれの方法もブラックリストへの登録対象となるため、自身の状況に合わせて適切な方法を選ぶ必要があります。

\LINEで気軽に相談可能!/

特定調停の手続きとメリット・デメリット

特定調停の手続きとメリット・デメリット

特定調停の手続きは一見複雑に思えるかもしれません。しかし実際は裁判所の書記官がサポートしてくれるため、専門知識がなくても進めていけます。手続きの流れやメリット・デメリットを把握することで、特定調停を効果的に活用できるでしょう。

特定調停の流れ

特定調停は簡易裁判所への申立てから始まります。借金の状況や収入を記載した書類を提出し、調停期日が指定されます。必要書類は裁判所の窓口で確認しましょう。

調停委員との面談では、現在の借金総額や返済能力を確認します。収入や生活費などの状況を詳しく説明し、実現可能な返済計画案を作成します。

債権者との調整では、利息の減免や返済期間の延長などを交渉し、債権者の理解が得られれば、新たな返済計画に基づく和解が成立。調停成立後は、合意した内容に従って返済を開始します。返済計画を確実に実行することで、債務問題から抜け出せるでしょう。

特定調停のメリット

裁判所が関与する手続きなので、債権者も誠実な対応をせざるを得ません。専門家に依頼する場合と比べて費用負担が少なく済みます。手続きの流れも比較的シンプルで、裁判所の書記官が丁寧に説明してくれますので、法律の専門知識がなくても進められる点が魅力です。

返済条件の見直しにより、生活の立て直しが図れますし、将来的な資産形成や事業展開の可能性も残されています。

特定調停のデメリット

債権者との話し合いが上手くいかない場合、調停が不成立となるかもしれません。その場合は他の債務整理を検討する必要があります。

減額幅は債権者との交渉次第となり、希望通りの条件を引き出せないこともあります。交渉力に不安がある場合は、専門家のサポートを検討した方が良いでしょう。

特定調停が向いている人

借金の額がそこまで大きくなく、収入が安定していて、返済を継続する意思がある人に向いています。弁護士費用を抑えたい人にもおすすめです。定期的な給与収入がある会社員や公務員が典型例です。

返済能力に見合った返済計画を立てることで、無理のない返済が可能になります。社会的信用を維持しながら、借金問題を解決できます。

\LINEで気軽に相談可能!/

まとめ

まとめ

特定調停は裁判所が仲介役となって借金問題を解決する制度です。専門家に依頼する場合と比べて費用を抑えられる反面、債権者の合意が必要です。収入が安定している人向けの債務整理方法として評価されています。

当事務所では特定調停を含む債務整理の相談を随時受け付けています。一人で悩まず、まずは専門家に相談してみましょう。借金問題は必ず解決できます。

借金返済にお困りなら今すぐご相談ください

【全国対応】 司法書士法人ライタス綜合事務所(旧・伊藤事務所)
1社44,000円 分割払い可 最短当日対応

当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。

1社44,000円 分割払い可最短当日対応

当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。

\24時間365日受付/
PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com

ご相談は電話・メール・LINEで受け付けております。
お気軽にご相談ください。

0120-961-282
※24時間365日お電話がつながります