パチンコ店の前で立ち止まり、心臓がドキドキするのを感じる。給料日まであと3日なのに、手元には数百円しかない。
でも、「今日こそ勝てるかもしれない」という期待が頭から離れない。借金の督促状は机の引き出しに溜まるばかり。そんな日々を送っている人は決して少なくありません。
「借金の苦しみから抜け出す方法がある」としたら知りたくありませんか?今回はギャンブルから脱出する方法を紹介します。
ギャンブル依存症とは?
ギャンブル依存症は世界保健機関(WHO)が定める精神疾患です。借金返済に追われながらもギャンブルを続けてしまう状態は、個人の意思の弱さが原因ではなく、脳内の報酬系が関与する深刻な病気なんです。
厚生労働省では、約536万人がギャンブル依存症の状態にあるとされ、社会問題として認識されています。
ギャンブル依存症の定義と症状
ギャンブル依存症はアルコール依存症と同じ疾病分類(物質使用障害および行動史跡)に「ギャンブル障害」と位置づけられています。賭け事への強い欲求が生じ、理性で制御できない状態に陥ります。
朝起きた瞬間からパチンコのことを考え、仕事中も常にスロットの演出が頭をよぎり、負けた分を取り戻そうとして借金を重ねる。家族に嘘をつき続け、大切な人間関係が壊れていくのに、ギャンブルを止められない状況が続きます。
休日になると朝一番でパチンコ店に並び、夜遅くまで座り続ける。勝っても負けても次の休みが待ち遠しく、仕事も手につかなくなります。
ギャンブル依存症になりやすい人の特徴
真面目で責任感が強く、負けず嫌いで衝動性が高い人ほど、ギャンブル依存症のリスクは高まります。仕事で疲れた心を癒やそうとパチンコに手を出し、負けを取り戻そうとする執着心から抜け出せなくなるのです。
遺伝的な原因も指摘されており、家族にギャンブル依存症の人がいる場合は注意が必要です。ドーパミン神経伝達物質の異常が関係しているという研究結果も報告されています。脳内の報酬系が通常より強く反応し、ギャンブルによる快感を求めやすい傾向があるのです。
ADHDの精神疾患がある人も依存症になりやすい傾向にあります。薬物療法で症状が改善するケースもあり、精神科医による適切な診断と治療が重要となるでしょう。職場や家庭でのストレスが高く、一人で問題を抱え込みがちな性格の人も要注意です。
ギャンブル依存症が引き起こす問題
借金は数十万円から始まり、気付けば数千万円規模に膨れ上がることも珍しくありません。職場や家族に嘘をつき続けた結果、失業や離婚に追い込まれるケースも後を絶ちません。昇進の機会を失い、やむを得ず転職をされる人も少なくないのです。
借金の取り立てから逃れるため、横領や窃盗などの犯罪に手を染めてしまう人もいます。しかし、それは一時的な逃げ道に過ぎず、より深刻な事態になるだけです。健康面でも大きな影響が出るでしょう。不眠や胃腸の不調、高血圧など、ストレスによる身体症状に悩まされることになります。
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ギャンブル依存症による借金問題
毎月の返済額は雪だるま式に増えていきます。給料だけでは足りず、消費者金融やクレジットカードのキャッシングに手を出し、返済のためにさらに借金を重ねる。
そんな悪循環になりやすいのがギャンブル依存症による借金の特徴です。借入先が複数あるケースも珍しくありません。
ギャンブル依存症と借金の関係性
借金してまでもパチンコ店に足を運び、1日中台に座り続ける。残りの給料で返済しようと思っていたのに、目の前のスロット台に吸い込まれていく。
借入可能額を使い果たした消費者金融のカードを握りしめながら、別の会社でキャッシングを申し込む。日々の生活費すら危うくなっているのに、ギャンブルを止められない状況が続きます。
1回借りたお金を何とかしようと、また別の所からお金を借りて、新たな借金を生む悪循環を招きます。3社、5社、10社と借入先は増え続け、返済能力をはるかに超えた多重債務へと発展することもあるでしょう。
生活費や住宅ローンの支払いにも支障をきたし、最終的には自己破産に追い込まれる場合も少なくないのです。
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借金問題の解決策としての債務整理の選択肢
借金の原因がギャンブルでも、法的な債務整理は可能です。
任意整理なら弁護士や司法書士が債権者と交渉し、利息の減額や返済条件の見直しが出来ます。毎月の返済額を収入に見合った金額に調整することで、生活の立て直しが可能になるでしょう。
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債務整理の注意点
債務整理だけでは根本的な解決にはなりません。ギャンブル依存症の治療を並行して行い、再発防止対策をしなければ、また新たな借金を作ってしまう可能性が高いのです。
債務整理の相談時には、依存症の治療も検討するよう専門家からアドバイスを受けるはずです。その言葉に耳を傾け、治療に踏み出す勇気を持つことが大切です。債務整理と治療が出来てこそ、本当の解決への道が開かれるでしょう。
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ギャンブル依存症の治療と期間
ギャンブル依存症は意志の力だけでは克服できません。専門医療機関での治療や自助グループへの参加が回復への近道となります。2020年4月からはギャンブル依存症が医療保険に適用され、支援が受けやすくなっています。
治療法
認知行動療法は効果が実証されている治療法です。ギャンブルをしたくなる状況や引き金を特定し、対処法を学んでいきます。ギャンブルの欲求に対する行動や考え方を学んで再発を防ぎます。
精神科医の診断によっては、抗うつ薬や気分安定薬を処方される場合もあります。ギャンブルへの衝動を和らげ、不安やイライラを抑える効果があるのです。さらに、SSRIと呼ばれる薬はギャンブル依存症の症状を軽減する効果が期待されています。
自助グループでは同じ経験を持つ仲間と出会えます。孤独感から解放され、回復への希望が見えてくるはずです。全国各地で定期的に集会が開かれており、仕事帰りや休日に参加することができます。
治療を継続する重要性
完治は難しいものの、症状の制御は可能です。定期的な通院と自助グループへの参加を続けることで、健康的な生活を取り戻せるかもしれません。一時的な改善で治療を中断してしまうと、再発の可能性が高まりやすくなるので要注意です。
治療期間
個人差にもよりますが、2~3年の治療期間が必要です。焦らず、一歩ずつ前に進むことが回復への近道となります。ギャンブルをしない期間が徐々に延びていき、生活の質も向上していくでしょう。
回復までの道のり
回復までには長期的な治療が必要不可欠です。再発の可能性は常にあります。しかし、それは治療が無意味だということではありません。一時的な後戻りを経験しながらも、確実に回復に向かっているのです。家族や周囲の応援も大切な要素となります。
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まとめ
ギャンブル依存症は深刻な病気です。しかし、適切な治療と支援があれば必ず回復への道は開かれます。借金問題も、専門家のサポートを受けながら解決していくことができます。
司法書士事務所では借金問題の解決から依存症治療機関の紹介まで、総合的な支援を提供しています。経験豊富な専門家が、親身になって解決策を提案させていただきます。一人で悩まず、まずは専門家に相談してみませんか。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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