突然「ティーアンドエス」から書類や通知が届き、不安や焦りを感じている方はいないでしょうか。実はティーアンドエスは債権回収を専門とする会社で、過去の借入が債権譲渡されて連絡が来ている可能性があります。
債権譲渡されたからといって即座に対応すると、後々不利になることも少なくありません。本記事では、ティーアンドエスからの通知への適切な対処法と避けるべき行動について詳しく解説します。
ティーアンドエスとは?
ティーアンドエスから通知が届いたものの、どんな会社なのか分からず不安に感じている方も多いでしょう。
実際にどのような業務を行っている会社なのか、なぜあなたに連絡が来たのかを理解することが、適切な対応の第一歩になります。
ティーアンドエスの会社概要
ティーアンドエスは東京都港区芝大門に本社を構える消費者金融会社です。個人向けローンを提供している会社として知られています。
正式名称は「株式会社ティー・アンド・エス」で、資本金は6000万円。平成7年(1995年)10月20日に設立され、設立から約30年の実績があります。
主な業務内容としては、他社から債権を譲り受ける債権回収業務を行っているのが特徴です。多くの方が突然連絡を受けるのは、この債権譲渡が理由です。
ティーアンドエスの主な業務内容
ティーアンドエスは中小消費者金融として個人向けローンを提供する営業活動を行っています。来店不要で24時間365日Webからの申し込みが可能なサービスを展開しています。
しかし実際の主要業務は、他の金融機関から債権譲渡を受けて債権回収を行うことに重点を置いているようです。金融機関が自社で回収するより専門業者に委託した方が効率的と判断した債権が、ティーアンドエスに譲渡されています。
タイヘイ、ベルーナ、オリエント信販、日本プラム・アエルなど多数の企業から債権譲渡や委託を受け、回収業務を行っているようです。
ティーアンドエスから書類が届く理由
ティーアンドエスから突然書類が届くのは、あなたが以前利用していた消費者金融やカード会社の債権がティーアンドエスに譲渡されたケースがほとんど。自分では契約した覚えがなくても、債権譲渡によって請求元が変わることがあります。
滞納中の借金だけでなく、5年以上前の古い借入であっても対象です。長期間連絡がなかった債権でも、譲渡されることで再び請求が始まる場合があります。
ティーアンドエスは貸金業者から債権譲渡を受けると「債権譲渡及び債権譲受通知書」を送付します。この通知を受け取ったら、安易に連絡する前に慎重な対応が必要です。
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ティーアンドエスからの書類の対処法
ティーアンドエスからの通知を受け取った場合、焦って即座に連絡するのは得策ではありません。届いた書類の内容を慎重に確認し、状況に応じた適切な対応を取ることが重要です。
書類が届いた際の確認すべきこと
届いた書類に記載されている債権の最終返済日や、期限の利益喪失日を必ず確認しましょう。この日付は時効の計算において非常に重要な情報となります。
特に5年以上前の返済に関する債権であれば、時効の可能性を検討すべきです。返済日から一定期間が経過していれば、法的に支払い義務がなくなっている可能性があります。
また、債権譲渡元の会社名や債権額、通知書の種類などの情報をメモなどに記録しておくことも大切です。後々の交渉や相談時に必要となる情報ですので、書類は捨てずに保管しておきましょう。
書類が届いた際にしてはいけないこと
書類が届いたとしても、安易に電話で連絡を取ることは避けましょう。電話での会話中に不用意な発言をすると、それが債務承認であると判断され、時効がリセットされるおそれがあります。また、少額でも支払いを行うと債務承認となり、時効の援用ができなくなります。
時効の可能性がある債権に対して一部でも支払いをすると、残り全額についても支払い義務が復活してしまうのです。訪問担当者とのやり取りや交渉も危険です。会話の中で債務を認めるような発言をすると、それが債務承認とみなされるリスクがあるため注意しましょう。
ティーアンドエスへの対応の基本方針
通知が届いた場合、慌てて連絡するのではなく、まず返済期日からの経過年数を確認しましょう。時効の可能性があるかどうかの判断材料になります。
連絡期限日が近く迫っていても、これはなんら強制力のあるものではありません。焦らせて冷静な判断をさせないための、罠のようなものと考えておきましょう
時効の可能性がある場合は、個人で判断せず司法書士などの専門家に相談することが重要です。専門家のアドバイスを受けることで、最適な対応策を見つけることができます。
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ティーアンドエスからの連絡を無視するとどうなるのか?
ティーアンドエスからの通知を無視し続けた場合、どのような展開が予想されるのでしょうか。無視することのリスクを理解した上で、対応を検討することが大切です。
電話や通知を無視した場合のリスク
最初は電話による督促が中心となりますが、無視が続くと督促状や内容証明郵便が送付されるようになり、連絡手段がエスカレートしていく傾向があります。
さらに無視を続けると「支払通告書」など、より強い文言での催促が行われるようになります。徐々に催促の強さが増していくのです。
電話連絡に応じない場合、督促状や通知書の送付頻度が増加する傾向もあります。無視を続けると、より積極的な回収活動に移行する可能性が高まります。
自宅訪問のリスク
ティーアンドエスは通知を無視し続けると、自宅訪問による取り立てを行うこともあるようです。電話や郵便で連絡が取れない場合、直接訪問というアプローチに切り替えるのです。
「訪問予告通知」を無視すると、実際に自宅に担当者が来て直接取り立てされるリスクが高まります。予告なしの訪問もあり得るため、心の準備をしておくことも大切です。
訪問があった場合は無理に対応する必要はありません。「司法書士に相談する」と伝え、すぐに帰ってもらうようにしましょう。長話をすることで不利な状況になる可能性があります。
裁判所からの訴状や支払督促が届くリスク
長期間無視を続けると、ティーアンドエスが訴訟を提起し、裁判所から訴状または支払督促の通知書が届く可能性があります。法的手続きに移行するリスクも理解しておきましょう。
訴状が届いた場合は裁判期日までに「答弁書」を、支払督促の場合は2週間以内に「異議申立書」の提出が必要です。こうした書類への対応を怠ると、不利な状況に陥ります。
適切に対応しなければ支払命令などが確定し、給与や預貯金の差押えなどの「強制執行」に発展するリスクが生じます。もし給与を差し押さえられてしまえば、職場にも通知が届くことになるのです。周囲に借金の存在を知られるきっかけになってしまう他、毎月給料から天引される形で返済することになるため、こうした事態に陥る前に対処しましょう。
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ティーアンドエスからの請求への対処法
ティーアンドエスからの請求に対して、状況に応じた適切な対処法があります。時効の可能性や債務整理など、自分の状況に合った解決策を見つけることが大切です。
時効援用による対処方法
前述したとおり、最終返済日から5年以上経過していれば、時効の援用が可能な場合があります。時効が成立している債権については、時効を主張することで支払い義務から逃れることができるでしょう。
時効援用は「債権の消滅時効が成立しているので、時効を援用します」と主張する内容証明郵便をティーアンドエスに送付するのが一般的です。ただし、文面の作成は専門家に依頼するのが安全です。
時効援用の条件は、5年以上滞納していること、10年以内に裁判を起こされていないこと、電話でのやり取りがない(債務承認がない)ことなどが挙げられます。これらの条件を満たしているかは専門家に確認するのがベストです。
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債務整理による対処方法
時効が成立していない場合でも、司法書士に相談して債務整理を検討することができます。状況に応じた解決策を見つけることが可能です。
債務整理の方法には任意整理、個人再生、自己破産などがあり、それぞれ特徴が異なります。あなたの経済状況や債務額に応じた選択が必要です。
専門家に相談することで、状況に応じた最適な解決方法を見つけられます。一人で悩まず、経験豊富な司法書士のアドバイスを受けることで、今の自分にもっとも適した債務整理の方針が立てられるでしょう。
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司法書士に相談するタイミングと方法
ティーアンドエスからの通知を受け取ったら、早めに司法書士に相談するのが望ましいです。特に自宅訪問や裁判所からの書類が届いた場合は、すぐに専門家に相談するとよいでしょう。
対応が遅れるほど状況は複雑になり、選択肢も限られてきます。初期段階での相談が、最も効果的な解決につながります。
司法書士に相談する際は、通知書や関連書類など全ての関連資料を揃えておくことが重要です。正確な情報提供が的確なアドバイスにつながるでしょう。
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まとめ
ティーアンドエスからの通知を受け取った場合、焦らず冷静に対応することが大切です。安易に連絡を取ったり支払いを行ったりせず、まずは書類の内容を慎重に確認しましょう。時効の可能性がある場合は特に注意が必要です。
通知を無視し続けると、自宅訪問や法的手続きに発展するリスクがあります。状況に応じて時効援用や債務整理などの対処法を検討し、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
当事務所ではティーアンドエスからの通知に関する相談も随時受け付けています。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。借金問題から解放される第一歩を共に踏み出しましょう。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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