闇金からの嫌がらせや取り立ては、本人や家族宛のみではなく、職場に対しても及びます。職場に対して嫌がらせをされてしまったら、なるべく早い対処が必要です。
職場へ嫌がらせが及んでしまうと、最悪の場合、退職に追い込まれる可能性が高いためです。
この記事では、闇金からの職場への嫌がらせの手口と対処法について解説していきます。
【解説】闇金の嫌がらせは職場にもされるって本当?
闇金の嫌がらせは本人に対してのものがほとんどですが、 「職場に連絡する」という脅しだけでなく、職場に嫌がらせが行われる場合もあります。
このような事態に陥ってしまうと、職場での自分の立場も悪くなってしまい、最悪の場合は退職に至ることもあります。
そのため一刻も早く闇金からの嫌がらせをストップさせる必要があります。次の項目では職場に対して行われる闇金の嫌がらせについて詳しく解説していきます。
闇金が行う職場への嫌がらせ手口
闇金が実際に職場に対して行う嫌がらせの手口を解説していきます。
職場に対して嫌がらせが続けば罪悪感や精神的に追い込まれてしまいます。また職場にも居づらくなってしまうことでしょう。債務者を追い込んでいくのが闇金業者のやり方です。
1.職場への鬼電(おにでん)
最もよく行われる職場への嫌がらせの手口が大量に電話をかけてくる行為です。その着信量は会社での業務を妨害するほどです。
消費者金融・カード会社などは、貸金業法の縛りがあり、正当な理由がなく職場へ取り立てを行うことや、深夜や早朝に債務者宛に電話をかけることは禁じられています。
2.上司・社長への代位弁済要求
会社の上司や社長に対して闇金から返済要求されるケースもあります。
しかし闇金に対してそのような理屈は一切通用しません。このような電話がかかってくることで社長や上司の業務も妨害されてしまいます。
3.職場に押しかけられる
闇金が直接職場に押しかけてきて騒ぎ立てる嫌がらせもあります。
「債務者を出せ」と騒ぎ立てるため仕事に支障が出てしまいます。ここまで追い込まれているケースでは、たとえ闇金の前に出て行ったとしても返せるお金があるわけではありません。
このような現場を会社の人に目撃されてしまうことで、さらに気持ちが追い込まれてしまいます。
4.職場に注文していない宅配の荷物・デリバリーが届く
闇金からの嫌がらせは電話や職場への押しかけだけに留まりません。
どちらのケースでも身に覚えがなければ支払う必要はありません。これらの送りつけを行う目的は利用者に金銭的負担を強いることではなく精神的に追い込んで闇金への支払いをさせることです。
5.職場に救急車やパトカーが呼ばれる
職場に救急車やパトカーを呼ばれる嫌がらせも手口として存在しています。
職場に駆けつけてしまった救急車やパトカーに対しては事情を説明し帰ってもらうことになります。これは例え本人が呼んだわけではなくても、その場での対応が必要になるでしょう。
このようなことが続けば職場の人からさらに冷たい目で見られてしまう可能性があります。
6.誹謗中傷のFAXが届く
電話での嫌がらせと似ていますが誹謗中傷が書かれたFAXを大量に送り付けられる嫌がらせが行われるケースがあります。
電話の時と同様に、大量に送り付けられるため、業務に支障が出てしまいます。
参照:闇金が行う嫌がらせ手口を総まとめ|返さないとどうなる?
闇金から職場に嫌がらせがきやすいタイミング
債務者と連絡が取れなくなってしまった際に、闇金から職場への嫌がらせが行われる可能性が高くなります。
闇金からの嫌がらせが職場にきやすい時期はあるのでしょうか。以下で詳しく解説します。
給料日前後
闇金からの嫌がらせは給与日前後で激しくなる傾向にあります。
給料日前は、多くの人がお金に困っているため、闇金からの嫌がらせに対して抵抗しにくくなっています。
そのため、給料日後に返済の約束を取り付け、債務者にお金を返済させるように促します。
9時〜17時
職場が動いている時間は、通常の場合、9時~17時頃である場合がほとんどです。
職場に人がいるタイミングで電話をかけ、嫌がらせを行なった方が債務者に対してダメージを与えやすいことから、この時間に職場に対して嫌がらせを行ってきます。
嫌がらせの目的は、債務者を困らせることです。その結果「返済した方がマシ」と思わせ、可能な限りお金を搾り取るのです。
債務者との連絡が取れなくなった場合
原則として闇金からの嫌がらせは、債務者との連絡が取れなくなった場合に起こります。
ただし、契約内容に関わらず保証人や緊急連絡先となっている、親や配偶者、友人や職場などに連絡を入れる闇金も存在するため注意が必要です。
闇金業者は一般的に、債務者が正常な判断をできないよう、様々な方法で心を壊すよう嫌がらせをしてきます。それが彼らのマニュア…
【対策】闇金による職場への嫌がらせの対処法
闇金の嫌がらせはなるべく早い対処が必要です。もし職場にも嫌がらせが及んでしまっている場合事態はかなり切迫していると言っていいでしょう。
闇金は違法業者のため借りたお金に返済義務は存在しませんが、闇金に対してこのような正論は一切通用しません。
問題を放置してしまうことでさらに良くない事態に発展してしまいます。そのため正しく対処し嫌がらせを止めることが大事です。
会社に事情を説明しておく
まずはじめに会社に対して事情を説明しておきましょう。訳も分からず嫌がらせを受けるより事情がわかっていた方が会社も対応してくれる可能性が高まります。
事情説明がないと退職に至る可能性も高まるため、なるべく早い段階で会社に対して事情説明を行いましょう。
嫌がらせの証拠を残す
闇金から受けた嫌がらせの証拠は残しておくようにしましょう。
警察や弁護士、司法書士に相談する際にも、嫌がらせの証拠があれば話が早く進みやすいです。
例えば、暴力沙汰があったり、器物破損があった場合、警察への被害届を出すことが可能です。その際にも証拠があった方が有利に働きます。
以下のようなものが証拠として有効です。
- 契約書(契約内容がわかるもの)
- 利用回数のメモ(借りたお金、利息など)
- 着信履歴メールやLINEのやり取り
- 記録銀行口座に入出金記録(通帳)
- 闇金とのやり取りの録音
可能な限りこれらの記録を残しておくようにしましょう。
警察に相談する
警察へ相談することも一つの手段です。しかし、警察では民事である個人のお金の相談をしても動いてくれないことがほとんどです。
しかし、被害届けが受理されてもすぐに動いてくれるとは限らず、たとえ実行犯が逮捕されても、根本的に問題が解決しない可能性があるため注意が必要です。
【おすすめ】弁護士・司法書士に相談する
最も効果的な方法の一つに、弁護士や司法書士への相談があります。
弁護士や司法書士にご相談される際には、闇金対応に特化している弁護士や司法書士にご相談されることを強くおすすめします。
弁護士や司法書士にもそれぞれ対応分野や得意分野といったものがあります。例えば離婚訴訟を専門の弁護士の先生に闇金対応をお願いしたとして、必ずしも満足のいく結果にはならない可能性があるということです。
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闇金業者による職場への嫌がらせを弁護士・司法書士に相談するメリット
ここでは闇金問題に強い弁護士や司法書士に相談や依頼するメリットをご紹介していきます。
一人で悩む必要がなくなる
まず、一人であれこれと悩み続ける必要がなくなります。
こうした闇金からの被害を一人で悩む方は少なくないものです。周囲に相談できるような話ではないと考える方もいらっしゃいますし、そもそも闇金という非合法な相手への対処など、一般論で出てくるようなものでもありません。
そうしたところで「どうせ相談しても慰められて終わり」と考えてしまうことで相談しようにも、相談できないという方も一定数見受けられます。
しかし、闇金問題に強い弁護士や司法書士は「専門家」です。
こうした事案についても数多くの相談受付実績、あるいは解決実績を持っていることになりますので、相談することで具体的な話も出てきますし、委任契約に進むことができれば原則として、もうお一人で悩む必要もありません。
さらに、多くの闇金トラブルを対応してきた弁護士・司法書士が対応してくれるため、闇金問題が解決される可能性が高くなるといって良いでしょう。
本人の代わりに闇金と交渉してくれる
闇金対応を専門の弁護士や司法書士に依頼すれば、頼んだ専門家が万全の対応をしてくれます。
これにより、闇金からのしつこい電話やメールなどの督促に悩むこともなく、安心して日常生活に戻れることでしょう。
※当事務所のモットーも「一日も早くお客様に笑顔を取り戻していただくこと」といった趣旨のものです。
また専門家は闇金業者との交渉に慣れているため、業者からの粗暴な応対や恫喝・怒号にも一切怯みません。
総括すると、専門家に闇金対応を任せることで、被害者が直接闇金業者と関わるリスクも減らすことができるのです。
一般的にヤミ金融業者は、債務者の方が弁護士や司法書士にヤミ金業者への対応を依頼するなど、いくつか嫌がる行動があると言われています。 つまり、ヤミ金業者が債務者の方を追いかけるのではなく、縁を切りたいと思うような行動と言い換えることもで[…]
闇金以外の借金相談もできる
闇金からの借金だけでなく、正規の金融業者からの借金も相談できます。
これは弁護士や司法書士が法律のエキスパートであり、特にこうした闇金問題にも対応知見のある事務所の場合、代表や担当する専門家の職業人・個人としての豊富な人生経験も相まって、広範な借金問題に対処できることが根拠です。
相談することで、闇金以外の正規の貸金業者からの複数の借金をまとめて任意整理を行ったり、適切な返済計画を立てたりすることが可能です。
もちろん、別途委任契約を締結することで、こうした正規業者に対しても債務整理という方法で専門家が代理人となって交渉を行うことが可能ですから、債務者の方が直接債権者(ローン会社やカード会社・信販会社など)とやり取りをする必要はなくなります。
つまり、闇金だけでなく、一般的な借金問題にも対応ができるので、借金で悩んでいる人は安心して相談できます。
職場に関する相談も可能
残念ながら闇金=違法金融ですから、法律やガイドラインを度外視した悪質な取り立てを行うことはほぼ避けられません。
結果的に、闇金からの嫌がらせが職場に及ぶこともあります。
その結果、職場での評判が下がり「いづらくなる・やりづらくなる」ことで退職を考える人もいるでしょう。
しかし、こうした問題についても専門家に相談することで解決できると言えます。
経験豊富な事務所になればなるほど闇金業者からの嫌がらせ対策や職場での人間関係などの問題にも対応できるケースが多いので、安心して相談できるでしょう。
【疑問】職場が闇金から嫌がらせを受けたら退職しないといけない?
嫌がらせを受けても、まずは闇金業者と交渉し、違法な行為を止めさせることが大切です。
もし、闇金業者の対応がひどく、職場での人間関係が悪化してしまった場合であっても、専門家に相談すれば適切な方法で対処できます。
なお、こうした事で職場から退職を持ちかけられるケースもゼロではありませんが、安易に書類等へサインせず、一度専門家にご相談いただくことで活路が見いだせるケースも多々あります。
退職や解雇を考える前に、まずは専門家に相談し、具体的な解決策を探しましょう。
まとめ
闇金からの嫌がらせが職場に及んでしまった場合、できるだけ早く弁護士や司法書士に相談し嫌がらせを止めるようにしましょう。
また、職場への嫌がらせがまだ行われいない場合でも、これから先嫌がらせがないとは言い切れません。闇金を利用してしまった場合は、早急な解決が平穏な生活を送る鍵でもあります。
当事務所でも24時間闇金に対する相談を受け付けています。お仕事の都合で他の弁護士や司法書士事務所に相談できない場合もご対応させていただくことが可能です。
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委任契約後は闇金業者に対してスピーディに受任通知を送付し、最短即日中に取り立てを停止します。当事務所はご依頼者様のご要望を第一に闇金業者と交渉します。お気軽にご相談ください。
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