2021年の年末頃から2022年にかけ、先払い買取業者が台頭してきています。
先払い買取業者は従来から存在するような給与ファクタリング、後払い・ツケ払い現金化業者のような新型闇金の一種と同列に扱われても、おかしくないような闇金まがいの行為を行うものもあります。
加えて最近は闇金と断じてしまって差し支えないような悪質な先払い買取業者も出てきていることから、注意が必要な状態でもあります。
そこで今回は最新の情報として、先払い買取とは？について解説していきます。
具体的には先払い買取業者のシステムや手口、その他利息や取り立てに関して網羅的にご説明していきます。
先払い買取を利用し取り立てに悩まれている方は、闇金またはソフト闇金などと同様に新型闇金の被害に遭われている可能性があります。
【結論】先払い買取とは？
日払い買い取り業者のあらましについて解説していきます。具体的にはシステム・利用条件・審査に関して解説していきます。
先払い買取のシステム
先払い買取のシステムは、他の現金化業者と比較すると複雑な構造となっています。
- 先払い買取ではまずホームページやSNS上で業者を見つけた利用者の方が、先払い買取業者に対して品物の買取を申し込みます。
この時、品物としてはスマートフォンやギフト券、中古のお酒などが使われることが多く見られます。 - 先払い買取業者から買取の査定が行われ、査定額に納得した利用者は契約を締結します。
- 契約締結が完了したあと、先払い買取業者は文字通り「先払い」で利用者の方から買い取ったとする品物の買取金額を事前に振り込むことになります。
つまり、買取業者側に品物が届く前に利用者の方に買取金額が振り込まれることとなるわけです。※これが実質的な融資にあたるのではないかという観点もあります。 - 続いて利用者は、実際に買い取ってもらった品物を指定の期日までに先払い買取業者側へ郵送することになります。
ここで最近問題になっているのが、いわゆる「空売り」に関するものです。
例えば先払い買取業者に対してスマートフォンの買い取りを申し込んだ際、本当は手元に無いにも関わらず最新型のスマートフォンを買取依頼し、インターネット上から持ってきた画像を査定依頼として先払い買取業者を送ることで、買取契約が成立してしまうケースがあります。
つまり、品物が手元にないのに空売りしてしまうという事例です。この場合、当然のことながら利用者の方は期日までに「”買い取ってもらった”」スマートフォンを業者側へ送付する必要があります。
期日までに最新型のスマートフォンを購入して送付するという方法もありますが、多くの事例では品物が用意できないことによって、買取契約そのものをキャンセルする流れとなります。
この時、買い取ってもらった金額を全額返金するとともに、キャンセル料として30%から40%の手数料を徴収されます。
この手数料が実質的な利息になることによって、債務者の方は先払い買取というスキームを利用してお金を借り入れることができてしまいます。これが先払い買取のシステムのあらましとなります。
先払い買取の利用条件
先払い買取の利用条件は業者によってまちまちです。
これは見た目上、あくまでも買い取り業者の利用という建前であることから、一般的な金融業者や新型闇金業者のような審査項目や利用条件がついていないという考え方もできるでしょう。
先払い買取の審査
先払い買取の審査は、こちらもあくまでも先払いで品物を買い取る契約に関する審査のみであり、実質的に「ブラックOK」の闇金業者の審査基準とさほど変わりはありません。
申し込んでいる先は先払い買取業者であるにも関わらず後払い・ツケ払い現金化業者の利用歴を知られてしまい、申し込みを断られてしまうというケースも出てきています。
＼LINEで気軽に相談可能！／
先払い買取の問題点
先払い買取における問題点を解説していきます。
先払い買取は結論から言えば、新型闇金の一種ではないかと考えられるような活動を行う業者も増えてきており、今後、法改正等によって規定される恐れがあります。
具体的には以下のような問題点が現在取り沙汰されている最中となります。
新型闇金との関係性
まずは新型闇金各種との関係性に関してです。
先ほどもお伝えした通り、ここ数年の間、いわゆる闇金業者ではないが、法律の抜け穴を突くようなスキームで実質的にお金を貸し付け、利息を徴収するタイプの新型闇金が台頭しています。
事実、ネット上の書き込みや実際に申し込まれた方の情報を確認すると、過去にツケ払い現金化業者として営業していた事業体が、今度は、商売替えで先払い買取業者を運営しているといった情報が散見されるのが現在の情勢です。
運営業者の透明性
運営業者の透明性に関しても昨今問題となりつつあります。
というのも先払い買取業者はその事業特性上、無店舗型で営業しているケースもあり、無店舗型で正規の営業を行っている業者と、悪質な新型闇金と同等のスキームで運営している違法操業業者との見分けがつきづらいという問題点があるわけです。
高い手数料（利息）によるトラブル
先払い買取業者のうち、いわゆる貸金サービスのような使い方ができる業者については、一般的に「予定調和で」品物の送付が行えなくなるなどして、キャンセル料や手数料が徴収されます。
この高い手数料やキャンセル料は、利息として認定されるべきものであるケースもあります。
このようなケースでは闇金業者と同等、またはそれ以上の非常に高額な利息を徴収されるケースもあり、ほぼ闇金業者と変わらないといったことでトラブルになる恐れもあります。
古物商の無許可営業の恐れ
古物商の無許可営業に抵触している恐れもあります。
先払い買取業者の中には会社名を記載し、古物商の許可番号等を掲載している業者ももちろん一定数見られます。
こういったケースではそもそも古物の買い取りではなく実質的な闇金営業を主眼においている恐れがあり、結果的に利用すると闇金と同等の取り立て被害を受ける可能性があります。
＼LINEで気軽に相談可能！／
先払い買取に見られるタイプ
先払い買取に見られるタイプを解説していきます。
令和四年秋現在、具体的には以下のようなタイプに分類されます。
ギフト券買取型
先払い買取のタイプの中にギフト券の買取型があります。
全国百貨店共通商品券の先払い買取を行っていたり、収入印紙の先払い買取を行なうなど、通常の金券ショップと同様の営業をしているのが特徴です。
ただ最も大きな違いはやはり先払い買取制度があることです。これにより融資を受けるかのような取引ができてしまうことが問題です。
高級酒買取型
高級シャンパンや高級ワインなどのお酒を買い取るとするタイプの先払い買取業者も一部散見されます。
元々お酒の中古買取業者は業態として存在はするものの、こちらもまた先払い買取制度が導入されていることにより、融資のような取引が可能となってしまっています。
スマートフォン買取型
最も多い類型の一つに、スマートフォン買取型があります。例えば最新のスマートフォンやタブレットの先払い買取を行うことによって、融資取引のようなものを実現しているケースもあるわけです。
ゲーム機買取型
スマートフォン買取型とバンドルして行われるケースもあるのがゲーム機の買い取り型です。
ゲーム機の買取とは、いわゆる最新の家庭用ゲーム機などの先払い買取を行い、結果的にお金の貸し借りができるような仕組みを整えていることを言います。
＼LINEで気軽に相談可能！／
先払い買取の利息は？
先払い買取を利用したことによる利息について解説します。先払い買取業者の場合、利息に相当する金銭としてキャンセル料や返金手数料などが挙げられます。
先払い買取はあくまでも「テイ」としては品物の先払い買取契約にあたるため、何らかの理由によって売買契約が成立せず、キャンセルが発生した際にキャンセル料や手数料を徴収されることになります。
この利息に相当する手数料やキャンセル料の数字としては30%から40%程度がメインの値となってきます。
なお上記のような支払いになった場合、年利換算で365%の大変な暴利となります。
＼LINEで気軽に相談可能！／
【危険】先払い買取の集客手口は？
先払い買取の集客手口について解説していきます。
具体的には以下のような手法で集客されることが多く、特に大々的な広告を打っているわけではありません。
しかしお金に困っている方が検索する独特のキーワードや、そういった情報が集まりやすいコミュニティを闇金業者等がよく熟知しているということもあり、多重債務状態にある方が出入りするコミュニティや情報サイトにはおおよそ、こういった先払い買取業者の広告が掲載されるようになりました。
専門サイトへの情報提供
まずは金策情報などを掲載している、専門サイトへの情報提供が挙げられます。
ここでは「口コミ情報」などとして審査通過情報や、実際にどれくらいのお金が調達できたのかといった情報が活発に交換されていることも多く、業者としてはこのようなサイトに情報を提供することで集客が見込めると考え、積極的に新規オープンの情報などを提供していると考えられます。
なお一部の多重債務者コミュニティにおいては、先払い買取業者は給与ファクタリングや後払い・ツケ払い現金化業者の後釜であるとする見方が多数派となっています。
掲示板・SNSサイトでのサクラ書き込み
掲示板及びSNSサイト上での書き込みで先払い買取業者の利用を促すケースもあります。
主流派と言って良いでしょう。
特徴としては、掲示板やSNSサイトで「この業者を使ったことによってお金を借りることができた」また「ブラックでもOKだった」などの書き込みが見られます。
その他「手続きが迅速ですぐに資金調達ができた」「対応も丁寧で何も怖いことはなかった」などの書き込みが見られるケースもあります。
ひどい場合になると知恵袋などの質問コミュニティサイトに「この業者は安全かどうか」という質問を掲載し、サクラの回答者が「安全な業者である」と回答するような動きも見られます。
【TIPS】「綺麗すぎるサイト」にご注意ください
先払い買取業者の中には、ホームページを非常に手の込んだ豪華なものにして大手の買取業者を彷彿とさせるようなデザインにしているものもあります。
こちらについても別の記事でご紹介しているとおり後払い・ツケ払い現金化業者がよく行っていたような「豪華なホームページを作ることによって、顧客に安心感を与えるような手口」と考えてよいでしょう。
＼LINEで気軽に相談可能！／
【悪質】先払い買取の取り立て手口は？
買取業者がよく行う取り立て手口について解説していきます。
先払い買取業者はまだ比較的新しい業態ということもあり、状況によっては闇金そのものといった取り立て手口を用いるケースもあります。
上記の状況を踏まえて、最近多いのは以下のような取り立て手口です。
鬼電
まずは1日100回以上など、怒涛の勢いで電話してくる鬼電があげられます。
これは闇金・ソフト闇金・後払い、ツケ払い現金化業者の各社が共通して行う手法でもあります。
貸金業法および貸金業者が遵守すべき各種ガイドラインによれば、1日あたりの督促電話の回数や時間帯に定めがあるものの、先払い買取業者は貸金業法の規制を受けない立場にあることから1日に何度でも電話してきます。
鬼メール・鬼LINE
返済を求める内容の他、脅迫めいた内容のメッセージを大量に送りつけてくる鬼メール・鬼LINEという手口もあります。
こちらも先払い買取業者が良く行う方法ではあるものの、やはり闇金業者が行う手口と共通している部分が多く、こういった部分からも先払い買取業者は闇金に限りなく近い存在であるということがうかがい知れます。
家族および職場への連絡・督促
買取契約に不備があり債務不履行状態になっているなどとして申し込みをした人物のご家族宛に連絡を入れ、本人からの連絡を強く求めるケースも最近多くなってきています。
これ自体は程度問題ではありますが、一般的な買取契約や売買契約でも債務不履行状態になればあり得ることであり、特段これをもって違法とすることは難しいという現実もあります。
ただし闇金業者がよく行う手法でもあることから、先払い買取業者でも同様の手口で家族に影響を及ぼすケースがあります。
また本人の勤務先に連絡を入れて本人からの連絡を督促したり、場合によっては電話に出た会社の従業員・代表者に対して肩代わりでの支払いを求めるケースもあります。
個人情報の「晒し」
ソフト闇金等でよく見られる手法を、先払い買取業者が行なっているケースもあります。すなわち申し込みの際に取得した詳細な個人情報の「晒し行為」となります。
詳細な個人情報の中にはIDセルフィーや身分証明書の画像の他、いわゆる他の人へ見せることが好ましくない動画や画像なども含まれ、支払いが遅れるとこういった情報を拡散しようとすることがあります。
資金繰りに困り、闇金からお金を借りてしまい、返済が滞ると闇金からさまざまな嫌がらせをされてしまいます。その嫌がらせの手口は多岐に及び、対象は本人のみならず、家族や親族や職場、友人知人にまで及びます。 この記事では、闇金が行う嫌がらせの[…]
＼LINEで気軽に相談可能！／
まとめ
今回は比較的新しい業態である先払い買取業者に関して最新の事例や情報をもとに手口・利息・取り立てについて徹底的に解説してきました。
先払い買取業者を利用してしまい督促や取り立てにお悩みの方は、ソフト闇金・新型闇金と同様に、司法書士または弁護士にご相談のうえ督促を停止させていく必要があります。
当事務所では先払い買取業者からの督促や取り立てに関してもご相談を承っており、24時間365日受け付けている相談窓口を設置してご対応させて頂いております。
詳細は下記ボタンからご確認ください。
闇金業者にお困りなら今すぐご相談ください
委任契約後は闇金業者に対してスピーディに受任通知を送付し、最短即日中に取り立てを停止します。当事務所はご依頼者様のご要望を第一に闇金業者と交渉します。お気軽にご相談ください。
委任契約後は闇金業者に対してスピーディに受任通知を送付し、最短即日中に取り立てを停止します。当事務所はご依頼者様のご要望を第一に闇金業者と交渉します。お気軽にご相談ください。
