資金繰りに困り、闇金からお金を借りてしまい、返済が滞ると闇金からさまざまな嫌がらせをされてしまいます。その嫌がらせの手口は多岐に及び、対象は本人のみならず、家族や親族や職場、友人知人にまで及びます。
この記事では、闇金が行う嫌がらせの手口を総まとめでご紹介していきます。
なお今回ご紹介するような闇金からの嫌がらせ被害はあくまでも一例であり、実際にはもっと強烈な嫌がらせを受けているという方もいらっしゃいます。
またその逆も然りで、ここまでの内容ではないが、生活の平穏無事を阻害されていると感じるような嫌がらせを受けているケースもあるでしょう。
闇金被害からの卒業に関しては、まず当事務所までお気軽にお問い合わせください。
闇金が行う嫌がらせ手口総まとめ
まず、闇金が行う嫌がらせを以下の順でご紹介します。
- 闇金による”本人”への嫌がらせ手口
- 闇金による”家族”への嫌がらせ手口
- 闇金による”職場”への嫌がらせ手口
闇金による本人への嫌がらせ手口
闇金が一番最初に嫌がらせを行う先は、債務者本人に対してです。
嫌がらせの目的は「返した方がマシ」と思わせることです。そのため、時間も手段も選びません。
鬼電
一番メジャーな嫌がらせは鬼電です。1日に100回以上の電話をかけてきて、スマホが使えなくなるほどです。
また、家族や職場への連絡を仄めかし、精神的に追い込んでくるケースもあります。
大量のデリバリーや送り付け
自宅宛に、頼んでもいないデリバリーを注文される嫌がらせもよく行われます。
ピザや蕎麦など、自宅の範囲内で使えるものは、利用を断られるまで大量に持ってこられてしまいます。
注文したのは自分ではないため、支払い義務は発生しません。しかし、謝罪は必要ですし、申し訳ない気持ちは残ってしまいます。
闇金業者はこういった部分での精神的な圧迫も手口として多用する傾向にあります。
また、郵便物の送りつけによる嫌がらせの手法として、カミソリや動物の死骸を入れた手紙を送り付けてくるという悪質な手口もあります。恐怖心を煽るのが目的です。
救急車やパトカーを呼ばれる
デリバリーや送り付けの他に、救急車やパトカーが呼ばれることもあります。デリバリー同様、きてしまったパトカーや救急車に対しての対応や、謝罪は必要です。
何度も続けば警察や救急隊からも冷たくあしらわれることになってしまうでしょう。場合によっては本当に必要なタイミングで悪戯扱いされてしまう可能性もあります。
最初はサイレンの音で驚くだけかもしれませんが、これが闇金の仕業だとわかると、恐怖感がまさってきます。救急車やパトカーの音で思い出してしまい、精神的に追い込まれてしまうようになるでしょう。
SNS等への情報漏洩
SNSなど、インターネットへの情報漏洩を行うことで、嫌がらせを行うケースもあります。
1回晒された情報は消すことはかなり難しく、今後の生活に支障が出てしまう可能性もあります。
実際に情報漏洩をせずとも、情報漏洩を脅しの手段に使ってくるパターンもあります。
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闇金による家族への嫌がらせ手口
闇金の嫌がらせは本人のみならず、家族にも及びます。家族に対して電話での脅しや、本人の代わりに返済するよう要求する場合もあります。
ご家族様には事情を説明しておくか、被害が及ぶ前に弁護士や司法書士などに相談するなどスピーディーな対処が重要です。
家族宛の電話
家族に対しても本人に対してと同様、電話での嫌がらせが行われてしまいます。
家族に電話することによって、債務者本人に家族から連絡がいくことがほとんどです。そのことでプレッシャーを与え返済するよう仕向けているのです。
返済要求
電話での脅しに止まらず、家族に対して返済を要求してくるケースも多くみられます。闇金側には本人以外に返済に応じてくれる人を探す目的もあります。
一回でも家族から返済をしてしまうと、さらにしつこく嫌がらせされ延々と返済を要求されてしまいます。そのため、返済には応じないようにすることが大切です。
噂を流される
下記のような方法で悪い噂を流される嫌がらせがあります。
- 家に張り紙をされる
- 近所に張り紙される
- 近所の人に対して「あの家の子は借金を返さない」等の噂を流される
近所に悪評が立ってしまうと、住みにくくなってしまい引っ越しを余儀なくされる可能性もあります。
家族が遠方に住んでいる場合でも、家族の家周辺で噂を流してくるため注意が必要です。
闇金による職場への嫌がらせ手口
闇金業者は職場に対しても嫌がらせを行ってきます。通常であれば、正当な理由なく、職場への連絡や取り立てはNGです。闇金はこのような決まりは無視して職場への電話や嫌がらせを行います。
職場に被害が及ぶと退職に追い込まれることもあるなど、その手口は悪質です。
職場への電話
債務者が勤めている職場宛に闇金が電話をかけてきて、嫌がらせを行うケースも多く聞かれます。
本人を呼び出す場合の他、電話に出た上司や同僚に脅しをかけてくる場合もあります。会社の電話(鬼電)が鳴り続けると業務に影響が出かねません。
上司や社長への返済請求
上司や社長に対して返済を要求してきます。
家族宛同様、一度でも返済に応じてしまうと、しつこく連絡が続きます。返済に応じないようにしましょう。会社への丁寧な事情説明が大切です。
職場へ押しかけてくる
闇金業者が職場へ押しかけてくる場合もあります。会社で騒がれてしまうと職場のみならず、周囲の企業にもバレてしまいます。
会社としては騒ぎを早く止めたいため、債務者本人に対応させてしまうケースも少なくありません。闇金の前に出ていけば罵倒されてしまいます。
なお、警察を呼ぶことで一時的に職場から出て行ってくれる可能性はありますが、その後さらに嫌がらせを受ける可能性もあります。
職場に多大な迷惑がかかってしまうため、なるべくこのような事態は避けたいところです。
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【そもそも】なぜ闇金は嫌がらせ行為を行うのか
闇金業者が行う嫌がらせ行為の背景には「お金を回収したい(返済させたい)」以外にも「嫌がらせをすることで見せしめにしたり、抑止力を持たせたい(それも可能な限り低予算で)」といった思惑もあります。
最初は本人への嫌がらせが中心ですが、それでも回収できない場合、家族や職場をターゲットに嫌がらせを加速させます。
家族や職場が返済してくれても闇金の目的は達成できます。たとえ、家族や職場から回収できなくても、債務者本人に返済するように言ってくれれば回収の可能性が上がるためです。
そのため、闇金業者はあらゆる手段を用いて嫌がらせを行ってくるのです。闇金業者からの嫌がらせについては借りている金額の多寡に関わらず行われるものであり、これに悩んでいる方も多いことでしょう。
通常であれば、貸金業法等など守るべきルール・ガイドラインには以下のような取り立ての決まりがあります。
- 取り立てができる時間帯は原則8時~21時まで
- 家族や恋人など第三者への取り立ての原則禁止
- 不当な理由での会社への電話禁止
- 許可なく債務者の家に侵入しての取り立て行為の禁止
- 暴力や脅迫を伴う取り立て禁止
しかし闇金は、こうしたルールに縛られないヤミ金融業者ですので、これらのルールを無視して取り立てを行います。
闇金に返済しないとどうなる?嫌がらせ以外の危険性を解説
闇金に返済しないと、嫌がらせ以外にもさまざまなリスクに晒される可能性があります。この項目では嫌がらせ以外のリスクについて解説していきます。
身体・身柄へのリスク
闇金は遠隔で嫌がらせをしてくることが多く、電話やメールでの嫌がらせがメインを占めます。
そのため、直接手を下されることは少ないが、直接危害を加えられるケースや身柄を拘束される可能性もあるのです。
個人情報の漏洩リスク
返済しないことで、SNSやインターネット経由で個人情報の漏洩が行われる可能性があります。
近所や家への張り紙という、インターネットを介さない漏洩のリスクや、別の闇金業者へ情報が漏洩してしまうケースなど、新たな被害にあう可能性もあるでしょう。
一度、個人情報情報漏洩してしまうと、その情報を消すのは難しく、名前で検索すると、「お金を返さない」という情報が出てきてしまうようになってしまいます。
不利な情報が漏洩していると、就職や転職が不利になってしまう可能性も出てきてしまいます。
経済的に再生できなくなるリスク
闇金は嫌がらせをすることで、しつこくお金を支払わせてきます。そのため借り入れたお金の何倍ものお金を支払うことになってしまいます。
その結果、経済的に再生できなくなるリスクがあります。元々資金繰りが苦しく闇金に借りたのに、さらに苦しい状況に追い込まれてしまいます。
職を失うリスク
職場へも嫌がらせが行われるため、職場が債務者本人を退職させようとする場合も少なくありません。
会社側としては、債務者がいなくなれば職場への嫌がらせが止まるため、このように動きなります。
自殺に追い込まれるリスク
嫌がらせにより精神的に追い込まれてしまいます。精神的に追い込まれた結果、自殺に繋がってしまう可能性もあります。
実際に闇金に嫌がらせをされた結果、自殺してしまった事件もあります。「借金した自分が悪い」と思わずに相談することが大事です。
闇金からの嫌がらせを止める解決方法はある?
闇金からの嫌がらせを止めるためにはどのような手段を取るべきでしょうか。
「闇金に対して「返済できない」と伝える」「警察に闇金の被害を相談する」このような手段では、嫌がらせを止めることはあまり期待できません。
一番の解決法は闇金対応に強い弁護士・司法書士に相談することです。多くの場合、弁護士・司法書士と契約し、先生方から受任通知を送ることで闇金からの嫌がらせは止まります。
闇金対応をお任せするのであれば、闇金対応を専門にしている弁護士・司法書士に頼むことが大切です。専門外の先生方だと返り討ちのあう可能性あるので注意が必要です。
費用については、闇金1社に対して4万円から6万円程度です。
また、闇金業者の対応に慣れている・強い弁護士や司法書士の中には無料相談を受け付けている事務所もあるため、まずは相談してみることをおすすめします。
※なお、当事務所もそのひとつです。
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自力で出来る?闇金による嫌がらせの対処法
闇金の嫌がらせ対策の中には、一定程度、自分でできる対処法もあります。
そこでここでは、闇金業者との連絡を遮断する方法や、警察や専門機関への相談、周囲の協力を得る方法、借金の整理や返済計画を立てる方法について解説します。
ただし、一般的に闇金は自力での解決はほぼ不可能である、ということをご理解頂くのが大前提となります。
例えば司法書士・弁護士へ相談する前の段階として応急処置的に行っておきたいであるとか、そういった場合にのみ以下の対応を行い、速やかに専門家へご相談頂く事が大切です。
【利用前・借入がない場合】闇金業者との連絡を遮断する
契約前であったり、借入が存在しない(債務不存在といいます)の場合でも嫌がらせが起こることは実務上、ままあることでもあります。
こうした場合、まずは闇金業者との連絡を遮断しましょう。借りてもいないものを返す必要がありません。
また、嫌がらせを受けている場合は闇金対応に長けた弁護士や司法書士にご相談ください。
【緊急的な状況の場合】警察に相談・通報する
闇金業者からの嫌がらせが続く場合でかつ、すでに契約や借入があり、さらに暴力団員風の人物が自宅前に来ている等の場合は弁護士・司法書士の対応が間に合わなかったり、あるいは助けを求めようにも、物理的にそれが難しいケースもあります。
こうした緊急性・事件性の高い場合は警察へまず相談・通報しましょう。
結果的に一次避難的な対処となりますので、本質的な解決のために司法書士などへの相談をおすすめします。
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周囲に事情を説明し、協力を得る
闇金業者からの嫌がらせに対処するためには、やはり一定程度は周囲の理解と協力が必要です。
家族や友人に事情を説明し、協力を得ることで、闇金業者からの嫌がらせに立ち向かう力を得ることも出来るでしょう。
ただし事情が許す限り、という枕詞が付きますので、どうしても周囲の理解・協力が得られそうにない場合は司法書士や弁護士へ相談することが重要です。
なお、理解が薄い周囲へ説明する際「闇金から借入をしてしまい・・・」などといって「闇金」というキーワードを出してしまうと拒否反応が出てしまうケースがあります。
この場合、周囲(特にご親族・ご家族等)がパニックになり事態がさらに悪化するケースもありますので、言い換えとして「筋の悪いところから・・・」など言葉を濁す方法も考えられます。
とにかくこうしたケースは闇金被害から派生して親族間トラブルに発展してしまうケースもあるため、周囲には淡々と事情説明を行い、並行して司法書士などへご相談頂くのがおすすめです。
借金の整理や返済計画を立てる
最後に、根本的な話となり恐縮ですが、借金の整理や返済計画を立てましょう。
返済計画を立てることで、こうした闇金業者を利用せずにすむ生活を取り戻す事が重要です。
例えば債務整理とひとことにいっても任意整理・個人再生・自己破産と大きく分類しただけでも3つの方法がありますし、当事務所であればこうした案件についてもご相談を承っております。
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闇金被害から身を守るための予防策
闇金被害に遭わないためには、予防策が重要です。
ここでは、闇金業者との関わりを避ける方法や、正規の貸金業者を利用する方法、借金に対するリテラシーを向上させる方法、身近な人に相談できる環境を作る方法について解説します。
闇金業者との関わりを避ける
まずは、闇金業者との関わりを避けることが大切です。闇金は一度利用すると、高金利のためなかなか返済できず、嫌がらせを受ける可能性があります。
そのため闇金の利用は避けてください。もし利用してしまった場合は、司法書士や弁護士への相談をおすすめします。
正規の貸金業者を利用する
お金を借りる際は、貸金業登録を行っている金融機関や消費者金融などを利用しましょう。
ただ、審査が通らずに闇金へ流れてしまう方も多くいらっしゃいます。
こうしたケースも、司法書士側で様々な対処を提案出来るケースが多いものです。例えば先でご紹介した債務整理はもちろんのこと、信用回復といった部分についても弁護士や司法書士で対応可能な場合もあります。
借金に対するリテラシーを向上させる
借金に対するリテラシーを向上させることも重要です。金利や返済方法など、借金に関する知識を身につけることで、闇金被害に遭わないようになります。
そもそも闇金はこうした法的な知識に明るくない方をターゲットにしているケースも多いため、文字通り自衛策としてリテラシーを向上させておくことは今後の被害予防にも繋がります。
身近な人に相談できる環境を作る
最後に、身近な人に相談できる環境を作りましょう。
家族や友人に金銭的な悩みを相談できる環境があれば、闇金業者に頼ることなく、適切なアドバイスを受けることができます。
とはいえ、こうしたことが難しいケースもあるでしょう。この場合も人生経験豊富な司法書士に相談することで、適切な方針を一緒に策定してもらえます。
まとめ
闇金からの嫌がらせは、債務者を精神的に追い込んでくるものが多く、家族や職場にも被害が及んでしまいます。
その結果、周囲から白い目でみられてしまったり、退職に追い込まれるケースも少なくありません。
そのような事態にならないよう、闇金に強い弁護士や司法書士に相談し、嫌がらせを止めることが大切です。
当事務所でも闇金被害の相談を24時間受け付けております。お困りの際は、下記ボタンよりぜひご相談ください。
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委任契約後は闇金業者に対してスピーディに受任通知を送付し、最短即日中に取り立てを停止します。当事務所はご依頼者様のご要望を第一に闇金業者と交渉します。お気軽にご相談ください。
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