ホスト（ホストクラブ）絡みのことで借金を作り、多重債務に陥る方は最近、特に多いように思います。
そこで、今回は「ホストｘ借金」の話題について解説をしていきたいと思います。
あわせて、ホストという職業で何とか借金返済を目指していきたいとお考えのホストの方へ向けた情報もお届けしていきます。
【「姫」向け】ホストで作った借金の返済は可能？
まずはホストを利用する方、一般的に界隈で「姫」と呼ばれる立場におられる方への解説です。
ホストで作ってしまった借金の返済は可能なのでしょうか。いくつか押さえておくべきポイントがありますので、以下で詳しく解説していきます。
ポイント1:基本的には可能
まず、結論から申し上げますと、基本的には不可能ではありません。
さらに、当然ですが借金を返済し、多重債務状態から脱するためには、まず「担当」のホストから距離を置くことも重要です。
こういったところから、ホストで作った借金の返済は不可能ではありませんが、相応に難易度が高いものであると言えます。
ポイント2:専門家の介入はほぼ必須
先述の通り、ホストで作った借金は「店に対する借金（ツケ）」、「自身が他の業者等から借り入れた債務」の二種類が存在しています。
このうち、前者の「店」に関する部分について、解決を目指す場合には店と話し合いを行い、具体的な支払いについての相談をすることが大切です。
とはいえ、やはり業態的にも任意での話し合いは厳しいというケースもあるでしょう。さらに恋愛感情や複雑なご事情が絡んでくるケースもあります。
また、やはり「司法書士・弁護士に代理人を依頼する」ということ自体は、ご本人の心理的負担を軽減することにつながります。
そしてご自身が消費者金融など、他の業者からの借金を抱えている場合、その債務整理についても、併せて依頼することが望ましいでしょう。
こちらもやはり、往々にして債務総額も、借り入れをしている業者数も相当数になっているケースが多く、一人で対応していくには限界があります。
もちろん、債務整理については、ご本人様がご自身で行うことも十分に可能ではありますが以下のような理由から、司法書士・弁護士に委任されるのが一般的です。
- 専門家に頼む方が安心できる
- 自分でやると時間がかかるが、専門家なら対応を一任できるので実質的に時間的な負担が減る
- そもそも専門家の介入なしに和解に応じる金融業者が少ない（ほぼない）
ポイント3:担当との関係性は捨てる覚悟が必要
大事なポイントです。ホストでの借金を返済していくにはまず、担当との関係性は捨てる覚悟が必要です。
つまり、これらの行為は担当のホストから「なぜ店に来てくれないの？」といったメッセージが来ることも想定され、ご自身はどんどん追い詰められていくことになります。
担当のホストを喜ばせるために売上に貢献してきたのに…と、逡巡して結局債務整理に踏み切れない方も過去多くいらっしゃいました。
というのも、ホストとしても姫がある日突然パンク（いわゆる支払不能状態になること）することは売上に打撃を与えます。
特にバースデーなどの各種イベントが近い時期に姫が予告なしにパンクすると、ホストとしては売上のランキングなどにも大きく影響することから、ダメージは避けられません。
これは考え方のひとつとして掲載しますが、このような悪循環に陥ってしまう前に、担当との関係性を断ち切っておくことは、かえって担当のためになることもあるでしょう。
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ホスト通いで借金が増える理由
ところで、本来「自分のお財布の範囲内で」が原則のホスト通いで借金が増えていくには、どのような理由が隠されているのでしょうか。
ここでは主に考えられるホスト通いで借金が増える理由を解説していきます。
仕事のストレスが解消できるから
まず、仕事のストレスを発散するためにホストに通う、というのはよくあるパターンです。
「ホストにハマっている」というと、大抵の場合、このパターンに当てはまることが多いかと思われます。
仕事で嫌なことがあった日、上司から理不尽な叱責を受けた日、同僚から陰口を叩かれた日、など、そういった日は特にストレスが解消されたと感じ、さらに後述する担当への依存や「被り」とのバトルなども相まって、結果的に日々ホストへ通うことになるわけです。
「ツケ」の弊害があるから
ホストには「ツケ」の概念があります。ホストクラブでは、基本的にツケでの支払いが可能です。
ツケは、ホストにとってもメリットがあります。ホスト（担当）側はツケを許容することにより、より多くの売上が見込めるようになるのです。しかし、これは逆の立ち位置から見ると危険です。
ホスト側がツケを容認することで、顧客は頻繁に来店し、またボトルをおろすようになりますが、その分未収の支払いなどの問題が発生し、結果的に多重債務に陥る危険性が高くなるのです。
「被り」とのバトル・張り合いが多いから
ホストクラブにおける「被り」とは、簡単に言うと「担当被り」であり、他の客と指名するホストが同じになることです。
往々にして他の客がホストに10万円のシャンパンを入れれば、こちらはホストの心を引き付けるため、その他様々な感情から20万円のものを、そして相手は更に・・・と、被り同士でより高額なものへとエスカレートしていきます。
そして最終的に100万円を超えるシャンパンを複数本開ける頃には、支払総額が一度に数百万円単位になるといった事態に陥ります。
また、ホストクラブは一定金額以上のシャンパンを入れるとホスト数名が卓に集まりコールを行うシャンパンコール（通称シャンコ）、100万円以上など高額なシャンパンを入れると店中のホストが集まりコールを行う「オールコール」などの要素があります。
さらに店によりますが、その日一番売上を出したホストは「ラスソン」といって閉店間際にカラオケを一曲歌う催しが行われることもあります。
通常、ラスソンはその日最もホストの売上に貢献した顧客の隣で歌うことになるため、営業中に顧客同士で争うようにドリンクをオーダーしてしまいやすい環境も整ってしまっています。
「担当」への依存が強いから
種々の要素はあれど、最も影響が大きいのはこの要素でしょう。姫（顧客）による担当への依存です。
担当というくらいですからホストは常日頃から姫への連絡を欠かさず、姫のために尽くします。姫はホストのそうした姿勢に惹かれ、ホストクラブに通い詰めることになります。
ホストクラブという場所は「夢の場所」だと振り返られる方も、やはり数多くいらっしゃいます。
さらに四六時中担当ホストからLINEなどでメッセージがくるケースが多いため、結果的に生活すべてをホストに捧げてしまう女性も少なくありません。
こうした事情背景から、やはり借金をしてでもホストへ・・・とはまってしまう女性が多いのです。
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ホスト稼業で借金を返済することは可能？
では、男性がホストの仕事（稼業）を通じて借金を返済していくことは可能なのでしょうか。
ここからは「ホストという仕事で借金返済は可能か？」について解説していきます。
前提：不可能ではないが難しい
前提としてまず解説すべきなのは、決して「ホストは借金を返済できない職業」ではないということです。ただし、その道は相当な「茨の道」となることが予想されます。
ポイント1:そもそも厳しい世界
そもそもホスト業界は上下関係も厳しく、さらに実力主義の世界でもあります。よって、生半可な気持ちですぐに大金が入ってくるような業界ではありません。
こうしたところで認識のズレがあり、一発逆転を狙ってホストに転身してみたはいいが、思ったようにホストで稼げず、肝心の借金返済がうまくいかないという方も多くいます。
ポイント2:歩合の存在
（日給制のケースも一部ありますが）ホストの収入の本質は歩合にあります。
売上をどれほど上げられたかによって収入が大きく変わってくるのです。ホストの世界ではほぼ、売上が多い=給料も多いという図式が成り立ちます。つまり、売上を上げることこそが、ホストにとって最も重要なことです。
売上を上げられないホストは、当然のことながら「使えない奴」として扱われてしまい、どんどん立場が悪くなります。結果、辞めざるを得なくなります。
ポイント3:ヘルプだけでは稼げない
先輩ホストや上位のホストの卓につき、補助業務等を行うヘルプは指名客がいない場合に担当するものです。
自身に客がつかない場合、往々にして日々ヘルプにつくだけで指名自体は取れないというケースが目立ちます。これは実入りも少なく、やはり指名の獲得に比べると相当に難しいと言えます。
ポイント4:顧客が「飛んだ」場合のツケ補填問題
顧客がツケ・未収を払わずに音信不通となる「飛ぶ・掛け飛び」の状況になった場合、その未収分は原則として担当ホストが負担しなければなりません。
つまり、ホストがツケを回収できなかったり、未収分の負債を抱えてしまえば、ホストはたちまち破産してしまうことになりかねません。
「債務整理のすすめ」は、全国の借金問題が解決できる弁護士・司法書士を比較する事ができるサイトです。借金問題を解決するため…
【共通】ホスト関係での借金返済で頼るべき先は？
では、ホスト関連で借金をしてしまった場合、返済について頼るべきなのはどういったところでしょうか。
主に以下の相談先が適切と考えられます。
無料法律相談
まずは無料で弁護士や司法書士に相談できる窓口を探しましょう。
まずはそういったところに連絡をとり、ご自身の状況を説明するのが第一歩です。その上で、自分の状況に合ったアドバイスをもらえるかどうかを確認します。
ただし、弁護士や司法書士によっては「債務関係には強いが、夜の世界の債務問題は不得意・知見がない」といったケースもあるので、注意が必要です。
弁護士事務所
いわゆる「掛け飛び」や「刑事領域の事案」が関連するのであれば、最初からワンストップで諸問題に対応出来る弁護士に依頼する選択肢もあります。
よって、やはり「夜に明るい」専門家に依頼することが重要です。借金返済よりも、他者との争いがあり、そちらの解決をメインにしたい場合に取りうる選択肢です。
【おすすめ】借金系に強いベテラン司法書士事務所
ホスト・夜職関連の方の債務整理は、ホスト関係の事情に明るい司法書士事務所へご相談いただくのが大切です。
債務整理は、債務額が多ければ多いほど、債権者数が増えれば増えるほど、煩雑さが増します。よっていち早く債務から卒業するには専門家への相談が必須です。
当事務所は司法書士が歴30年以上のベテランであり、また古くから職業を問わず債務整理の実績が豊富なため、特殊な事案であっても適切な債務整理が可能です。
ご状況に応じて任意整理のみならず、自己破産も含め、司法書士の業務範囲内において最適な解決へのプランを提案いたします。
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まとめ
今回はホストという仕事に関連し、顧客サイド・ホストサイド双方につき「借金を返済することは可能か？」というテーマで解説しました。
借金の返済方法は様々ありますので、まずは自分に合った返済方法で借金を返済していくようにしましょう。
当事務所は24時間365日いつでもつながる相談窓口をご用意しております。下記ボタンよりお気軽にご相談ください。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています（司法書士業務の範囲内に限る）。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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