クレジットカードの支払いが苦しくて、借金返済のプレッシャーに押しつぶされそうになっている方にとって、債務整理は苦しい状況から抜け出すためのひとつの方法になります。
しかし、債務整理を行うと様々な方面に影響が出るのも事実です。
この記事では、債務整理の種類、メリット・デメリット、手続きの方法、そして債務整理後の生活について、知っておくべき情報を分かりやすくご紹介します。
借金問題で悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にして、解決への一歩を踏み出してください。
クレジットカードの債務整理とは
ここでは、債務整理の基本的な概念から、クレジットカードに特化した影響まで詳しく見ていきましょう。
債務整理とは?
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があります。
なかでも任意整理は、裁判所を通さずに借金をしている相手と交渉して、返済の条件を楽にしてもらう方法です。
クレジットカードの借金で困っている場合は、任意整理を選ぶ人が多いです。任意整理は、他の方法に比べて、生活への影響が少ないからです。
また、利息の軽減や返済期間の延長をしてもらえるなどのメリットもあります。
債務整理をするとクレジットカードが使えなくなる
債務整理をすると、手続きを始めた日から、対象となるクレジットカードはすぐに使えなくなります。
債務整理についての情報が入ると、クレジットカード会社がカードの利用停止手続きを行うからです。
本人名義の家族カードがあれば同時に使えなくなる点に注意が必要です。
また、債務整理をする前にカードに貯まっていたポイントは、すべてなくなってしまいます。
ポイントを交換したり使ったりすることもできなくなるので、債務整理をする前にポイントを使っておくのも一つの方法です。
しかし、債務整理を決めたのであれば、余計な出費はできるだけ抑えるべきでしょう。
信用情報機関に情報が登録される
債務整理を行うと、その情報は、信用情報機関に登録されます。信用情報機関とは、個人の借入や返済に関する情報を収集・管理する機関です。
債務整理の情報は、一般的に5年間記録されます。この期間中は、新規のクレジットカード作成や住宅ローン、携帯電話の契約に影響する可能性があります。
債務整理は将来の経済活動に大きな影響を与える可能性があるため、慎重に検討する必要があると言えるでしょう。
もし債務整理を考えている場合は、専門家に相談し、将来の影響についてもしっかりと理解した上で、手続きを進めてください。
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債務整理の対象になるカード
債務整理の対象となるのは、主にリボ払いで買い物をした際の未払い残高や、カードを使って現金を借りた際の借入金です。
一方で、年会費などのカード利用に伴う付帯費用は、債務整理の対象外となります。
注意しなければならないのは、「ショッピングだから大丈夫」と考えること。リボ払いの残高が積み重なり、債務整理が必要になるケースがあります。
キャッシングだけでなく、ショッピングの利用分も含めて、借金の状況を総合的に判断し、債務整理を検討しましょう。
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債務整理後のクレジットカード代替手段
債務整理後は、クレジットカードが使えなくなるので注意が必要です。
クレジットカードが使えなくなると非常に不便なので、ここでは、債務整理後に利用可能な代替手段を紹介します。
デビットカードの利用
デビットカードは、銀行口座と紐づいており、口座残高の範囲内で利用できるカードです。
クレジットカードのように審査がなく、手軽に作れるのが特徴です。利用すると即座に口座からお金が引き落とされるため、使いすぎを防ぐことができます。
多くのデビットカードは、VISAやMasterCardなどの国際ブランドが付いているので、海外でも利用できます。
デビットカードは、債務整理後にクレジットカードの代わりに利用する手段として検討できます。
家族カードの利用
債務整理後、クレジットカードが使えなくなる場合の代替手段として、信用情報に問題のない家族名義の家族カードを利用する方法があります。
ただし、家族カードの利用は、本カード所有者の同意が必要です。また、利用した分の支払いは本カード所有者に責任が生じるので注意しましょう。
また、家族カードの利用限度額を設定し、使いすぎを防ぐなど、適切な管理をしなければ家族内でのトラブルを招く危険性があります。
家族カードを利用する場合は、家族間でよく話し合い、慎重に利用するようにしましょう。
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債務整理後の新規クレジットカード作成はいつからできる?
債務整理後に、いつからクレジットカードを作れるか気になる方もいるでしょう。
ここでは、クレジットカードの新規作成が可能となる時期や注意点について詳しく解説します。
新規作成可能となる時期
債務整理後に新しいクレジットカードを作れるようになる時期は、完済から5年後が一般的です。
ただし、任意整理、個人再生、自己破産ではそれぞれ信用情報への影響度が異なるため、カード会社によっては、新規カード作成が可能になるまでの期間が変わることに注意しましょう。
したがって、債務整理後に新規カードの作成を検討する際は、複数のカード会社の審査基準を比較したり、自身の債務整理の種類を考慮したりする必要があります。
また、5年経過後であっても、必ずしも新規カードの作成が保証されるわけではありません。安定した収入や良好な信用情報など、その他の要素も審査に影響します。
債務整理後のクレジットカード作成については、専門家に相談し、個々の状況に応じたアドバイスを受けることが重要です。
信用情報を確認することが重要
クレジットカードを新たに作りたいと思ったら、まず自分の信用情報を確認しましょう。
信用情報機関(CIC、JICC、KSC)に開示請求することで、自分の信用情報の状態を知ることができます。
たとえ債務整理の情報が消えていても、その後どのように生活しているか、収入は安定しているかなども審査されます。
クレジットカード会社の審査に通るためには、安定した収入があり、新しい借金をきちんと返せる能力があることを示すことが大切です。
審査申込みの注意点
クレジットカードの審査申し込み自体も信用情報として記録されます。
短期間に多くのカード会社に申し込むと、信用情報に傷がつく可能性があり、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって、新規クレジットカードの申し込みは1〜2社に絞り、審査に確実に通る見込みがある場合にのみ行いましょう。
無計画な申し込みは避け、自分の家計状況をしっかりと把握した上で、慎重に判断することが重要です。
焦らず計画的に進めることで、債務整理後のクレジットカード取得を成功させられるでしょう。
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まとめ
クレジットカードの借金が返せなくなったとき、債務整理は生活再建を助ける手段となります。
しかし、安易に飛びつくのではなく、その影響をしっかりと理解しておくことが大切です。
債務整理後にはクレジットカードが利用できなくなったり、信用情報に傷がつくため新たな借入が難しくなったりします。
デビットカードや家族カードを代替手段にすることも可能ですが、デメリットもあるため注意が必要です。
新しいクレジットカードは完済5年後から申し込めますが、必ず審査に通るわけではありません。
債務整理は、将来に大きな影響を与える可能性があります。闇金対策や債務問題に詳しい認定司法書士に相談し、最適な解決策を見つけましょう。
当事務所では、個々の状況を丁寧に聞き取り、最善の解決策をご提案いたします。 一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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