「アビリオ債権回収」から督促状や電話がきて困っている方はいませんか。督促状が届いたからといって慌てる必要はありませんが、適切に動かないと状況が悪化することがあります。
本記事では、アビリオ債権回収の基本情報から督促への対処法まで、具体的に解説していきます。
アビリオ債権回収株式会社とは？
督促状が届いた時、まず疑問に思うのは「アビリオ債権回収とはどんな会社なのか」ではないでしょうか。債権回収会社は法的に認められた正規の業者であり、不審な取り立て業者とは異なります。では、アビリオ債権回収について詳しく見ていきましょう。
アビリオ債権回収株式会社の概要
アビリオ債権回収株式会社は1999年3月に設立され、法務大臣の許可を取得した正規の債権回収会社です。「サービサー」と呼ばれる正規の業者であり、違法な取り立てを行う悪質業者ではないため、安心してください。
本社は東京都江東区豊洲に置かれており、SMBCグループの一員でもあります。大手金融グループの傘下企業なので、法令を遵守した適正な債権回収業務を行っていると言えるでしょう。
アビリオ債権回収株式会社が取り扱う債権
アビリオ債権回収は、金融機関やクレジットカード会社、消費者金融などから譲渡された個人向け・法人向け債権を管理・回収しています。債権を譲渡することは法律で認められているため、債権者が変わっても債務が消滅することはありません。
債権の譲渡元としては、三井住友カード、SMBCコンシューマーファイナンス、レイク、プロミスなどが挙げられます。過去にこれらの会社と取引があった方は、アビリオからの連絡が来る可能性があるため注意しましょう。通常は返済が滞った後、一定期間が経過してから債権を譲渡することが多くなっています。
アビリオ債権回収株式会社から督促が来る理由
アビリオ債権回収から督促が来るのは、元の債権者（金融機関等）への返済が数ヶ月滞ったため、債権がアビリオに移ったためです。
金融機関は一定期間滞納が続くと、債権回収業者に債権を売却することがあります。通常は3〜6ヶ月程度の滞納で債権の譲渡が行われることが多いでしょう。
債権が譲渡されたら、アビリオ債権回収が法的手続きを含む回収業務を行います。つまり今後は元の借入先ではなく、アビリオと交渉することになります。
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アビリオ債権回収株式会社から督促を無視するリスク
督促が来た場合、返済できる余裕がないと督促を無視したくなるかもしれません。しかし、督促を無視してしまうと問題が大きくなってしまう可能性が高いです。具体的にどのようなことがおきるのか見ていきましょう。
遅延損害金が加算され督促がエスカレートする
督促を無視し続けると、遅延損害金がどんどん加算され、支払総額が膨らんでしまいます。遅延損害金とは、支払いが遅れたときに追加で払わないといけないお金のことです。
また、2〜3ヶ月滞納すると信用情報機関に事故情報が登録され、いわゆるブラックリスト状態になります。この状態になると、新たなローンやクレジットカードの作成が困難になり、日常生活に影響がでる可能性があります。信用情報機関への登録は一般的に5〜7年間残り続けるため、将来的な影響も考えておくべきでしょう。
無視を続けると自宅訪問予告書やハガキなど、次第に強い督促方法へと変わっていく場合があります。督促状が届いたら、早めの対処が望ましいです。
裁判所を介した手続きへ移行する
督促に応じないと裁判所から「支払督促」が特別送達で届く可能性があります。これはアビリオ債権回収が裁判所を通じた法的手続きに着手したことを意味します。
さらに支払督促を無視すると「仮執行宣言付支払督促」という手続きが取られることになります。仮執行宣言とは、裁判などが確定する前でも強制執行ができるようになる手続きのことです。ここまで進むと、財産の差し押さえは秒読みといっても過言ではありません。
最悪のケースでは財産を差し押さえられてしまう
支払督促を無視し続けると、債権者が裁判所に手続きを申し立て、法的な手続きが進んでいきます。その結果、「債務名義」を債権者に取得されてしまうことがあるのです。債務名義とは、強制執行を行うための法的な権利証のようなものです。
債務名義を取得されてしまうと、「強制執行」によって給与や銀行口座、不動産などが差押え対象となります。給与差押えが行われると勤務先へ通知が行き、社内で借金問題が知られる恐れがあります。会社での信用問題にも発展しかねず、キャリアに影響がでるかもしれません。
また、給与の額にもよりますが、給与は手取りの4分の1まで差し押さえられる可能性があります。銀行口座の差し押さえも同時に行われれば、生活そのものが揺らぎかねません。預金がある日突然凍結され、引き出しできなくなるという事態も起こり得るのです。
家賃や食費などの生活費が確保できなくなる可能性もあるため、差し押さえは何としても避けたい事態です。
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アビリオ債権回収株式会社からの督促への対処法
督促を無視する危険性を理解したところで、督促にどのように対処すべきか考えていきましょう。具体的な対処法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
督促が来た後の初期対応は？
督促状が届いたら、督促内容（金額・期日・債権者）を確かめましょう。どの借金の督促なのか、金額は正しいのか、しっかり調べることが大切です。督促状には原債権者名や債権に関する情報も記載されているはずなので、それらの情報も見ておきましょう。
身に覚えがない場合は原債権者との取引履歴の開示を請求し、譲渡通知書の真偽を確かめることができます。過去の取引を思い出せない場合や金額に疑問がある場合は、元の金融機関に問い合わせてみましょう。個人信用情報機関に自分の情報開示を請求して、過去の借入状況を調べることも可能です。
時効援用や法律相談の活用
借金には時効があり、最終取引日から5年以上経過している場合は法的に請求ができなくなります。ただし、何もしなくても借金が消えるわけではありません。債権者に、借金を払わないということを伝える「時効援用」を行う必要があります。
時効援用は一般的に内容証明郵便で行いますが、手続きは慎重に行わなければいけません。なぜなら、時効成立後に返済をしたり、返済する意思があることを伝えたりすると時効が成立しなくなることがあるからです。
時効の可能性がある場合は、専門家に相談することを強くおすすめします。
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司法書士に相談する際のポイント
借金問題でどうして良いのかわからなくなったら、借金問題に精通した司法書士に相談してみましょう。債権回収会社との交渉経験が豊富な専門家なら、適切な方法を提案してくれます。多くの司法書士事務所では初回相談を無料で受け付けているところもあるため、費用面での心配なく相談できる場合が多いでしょう。
時効援用の可能性がある場合は、最終取引日がわかる書面を用意しておくと手続きがスムーズに進みます。返済した記録や契約書など、過去の取引に関する資料があれば、相談時に持参しましょう。時効の成立は複雑なので、専門家に任せると安心です。
時効援用の可能性がない場合は、債務整理で借金を解決することになります。司法書士であれば、任意整理・個人再生・自己破産の中から状況に合わせた手続きを提案してくれます。借金問題は一人で悩まず、ぜひ司法書士にご相談ください。
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まとめ
アビリオ債権回収からの督促は正規の債権回収会社からの請求であり、無視し続けることで事態が悪化する恐れがあります。遅延損害金の加算や信用情報への記録、最終的には財産の差し押さえまで発展する可能性があるため、慎重に行動しましょう。
督促を受けた場合は、まず内容を確かめ、必要に応じて時効援用や債務整理などの法的手段を検討しましょう。どうしてよいかわからず不安を感じる場合は、早めに借金問題に詳しい司法書士へ相談することをおすすめします。
当事務所では、借金問題や債権回収会社からの督促に関する相談も随時受け付けています。借金問題は解決可能な問題です。まずは当事務所にお気軽にご相談ください。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています（司法書士業務の範囲内に限る）。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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