500万円もの借金があると、絶望的な気持ちになってしまいますよね。一般的に500万円という金額は、普通の収入で暮らしている人にとって簡単に返せる額ではありません。
今回は、借金500万円の返済がどのくらい大変なのか、そして、どのような対処法があるのかについて解説します。今まさに借金で悩んでいる人にとって役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてください。
借金500万円はやばいのか？
500万円の借金が実際にどの程度深刻なものなのか、収入とのバランスや、利息の影響も踏まえて詳しく見ていきましょう。
借金500万円は収入次第で返済困難
借金500万円というのは、年収1,500万円未満の人にとっては正直かなり厳しい金額です。たとえば、年収400万円の人の手取りは320万円ほど。そこから生活費を差し引くと、実際に返済へとまわせる金額は想像より少ないものです。
貸金業法には「総量規制」というものがあり、年収の3分の1以上の借入は制限されています。ただし、銀行ローンなど、総量規制の対象外になる借り入れもあります。こうした、いわば「抜け穴」があるせいで、収入に見合わない借金を抱えてしまう方が多くいるのです。
借金500万円は利息も高額に
高額な借金の場合、厄介なのは利息です。借金500万円の利息は、年利15%の場合、年間で75万円（月約6万2,500円）にもなります。月収が25万円の人なら、利息だけで給料の4分の1以上が飛んでいく計算です。
借金の利息というのは、10万円未満は20%、10万円以上100万円未満は18%、100万円以上は15%と借入額ごとに上限が変わってきます。少額を何社にもわけて借りていると、利息ばかり高くついてしまって、かえって苦しくなるケースも珍しくありません。
利息の支払いだけで何万円もかかると、なかなか元金は減りません。元金を減らさない限り完済は遠のくばかりで、精神的なストレスもどんどん溜まることでしょう。
借金500万円の場合、完済までにどれくらいの利息がかかるのか
借金が500万円で年利15%の場合、月10万円ずつ返済していくと完済までにおよそ7年近くかかります。この間に支払う利息は約300万円、総返済額は約800万円にもなります。
もちろん返済期間が短ければ利息負担は減りますが、月収30万円の方でも月10万円の返済は大きな負担です。返済額を抑えたい場合は、月々の支払いを減らす代わりに返済期間が延び、結果として利息総額もさらに増える点に注意しなければなりません。
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借金500万円を返済するためのポイント
借金500万円を返済していくためには、やみくもに頑張るのではなく、専門家の力も借りながら現実的な返済計画を立てるのがおすすめです。
収支を把握して返済計画を見直す
まずは、毎月の収入と支出を把握してみてください。家計簿をつけることで、無駄な出費が見えてくるかもしれません。
副業を始めたり、スキルアップして収入を増やすことも考えましょう。今の職場での昇進や、思いきって転職、副業など、収入アップの道は意外とたくさんあります。
家計簿アプリなどを使い、現状を数字で「見える化」するのもおすすめです。データに基づいた返済計画なら、ミスを防げるので安心です。
おまとめローン
複数の会社で借り入れをしている場合は、「おまとめローン」で借金をひとつにまとめるのも有効な選択肢になります。返済日や金利の管理が一気に楽になるでしょう。
おまとめローンは500万円まで融資できるものもあり、返済期間も最長で10年と長めです。
ただし、審査があるので誰でも利用できるわけではありません。収入や他社からの借入状況などを事前に整理して、しっかり準備してから申し込むようにしましょう。
また、最終的な返済総額については上述したとおり、高額になってしまうのは避けられません。ご自身の収支状況も検討した上で、利用を判断しましょう。
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専門家への相談も視野に
どうしても返済の目処が立たない場合は、司法書士や弁護士といった借金問題のプロに相談しましょう。専門家であれば、債務整理や返済計画の見直しなど、現状にもっとも適した解決策を提案してもらえます。
現在は、無料で相談できる事務所も増えてきていますので、お金をかけることなくプロのアドバイスを聞くことができます。ぜひ積極的に利用しましょう。
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借金500万円が返済できない場合の対処法
借金500万円がどうしても返せない場合には、「債務整理」という法的な解決方法があります。債務整理には、主に任意整理・個人再生・自己破産という方法があるので、以下にてそれぞれ詳しく解説します。
任意整理について
任意整理は、裁判所を通さず債権者と直接交渉し、将来利息をカットしたり返済期間を延ばしたりする手続きです。裁判所を介さない手続きであるため、周囲に知られる心配が少ない、というメリットもあります。
ただし、任意整理を通して月々の返済負担を軽くすることはできても、元本そのものを大きく減らすのは難しいです。とはいえ、前述したとおりに利息がなくなるだけで返済総額はかなり減ります。完済までの希望を見出すことは十分可能でしょう。
任意整理は返済が前提になる手続きなので、ある程度の収入があり、返済にまわせるお金を安定して確保できる人に向いています。基本的には3～5年程度での完済を前提とした交渉になるため、毎月しっかり支払えるかという点で利用可否を判断しましょう。
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個人再生について
個人再生は裁判所を通じて借り入れ元金そのものを減額し、原則3年（事情次第で5年）で分割返済する手続きです。元本の減額が難しい任意整理よりも、大幅な減額が期待できるのが大きなメリットでしょう。
借金500万円の場合は、個人再生を利用すれば5分の1の100万円程度まで減額される可能性があります。また、住宅ローンがある人でも、自宅を手放さずに済むのが個人再生のメリットの1つです。
個人再生には、「住宅資金特別条項（住宅ローン特則）」という制度の利用が可能で、適用条件を満たしていれば、マイホームを守りながら借金を整理できます。
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自己破産について
自己破産は裁判所に申し立てて、借金の返済義務を免除してもらう制度です。収入や資産の状況によっては、数ヶ月で借金問題を根本的に解決できるでしょう。
自己破産はどうしても返済できないときの最終手段であり、一定以上の財産を失うリスクがあります。とはいえ、生活に最低限必要な財産は手元に残すことが認められているため、完全に無一文になるわけではありません。
また、資格・職業制限など、自己破産は他の手続きと比較するとデメリットが多いため、利用時は専門家とよく相談した上で判断するようにしましょう。
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まとめ
借金500万円は一般的な収入の人にとっては重たいものです。利息の負担がのしかかってくると、自力での完済がどんどん難しくなってしまいます。収支の見直しやおまとめローンといった方法もありますが、それでも厳しいと感じたら、債務整理を考えるタイミングです。
任意整理、個人再生、自己破産といった債務整理には、それぞれメリットとデメリットがあります。借金問題を解決するには、仕組みをしっかり理解したうえで自分の状況に合った方法を選びましょう。
当事務所では借金問題に関する相談も随時受け付けています。500万円という大きな借金を一人で抱え込む必要はありません。当事務所のサポートを受けながら、人生の再スタートを切ってみませんか。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています（司法書士業務の範囲内に限る）。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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