「明けない夜はない」というように、解決できない借金問題はない、というのが我々、債務整理関係に強い、あるいは様々な現場を見てきている人間の共通見解です。
しかし一般の方の多くは借金問題で大変に苦しみ、中には救済措置や専門家の介入が必要な状況であるにも関わらず、SOSの声を出すことすらできないでいる、という方も多くいらっしゃいます。
その中の一つとして「自己破産の手続きを依頼する相談先選びに関する悩み」もあるでしょう。
とはいえ一般的に言われている通り、司法書士は弁護士のように自己破産手続きを「フル」で依頼することができません。
しかし、実際に当事務所でも多くの自己破産に関する相談事案を受け付けた実績があり、晴れて免責許可決定を受けた方も多数いらっしゃいます。
では、本題に戻ります。
ここでは司法書士に自己破産の手続きを依頼した時の費用相場や、司法書士に対して自己破産を依頼した場合のメリットをご紹介します。
また、司法書士に依頼をすることができない自己破産関係のケーススタディなどについて、ここでは徹底的にわかりやすく解説していきます。
司法書士への自己破産相談は可能？
正確には、自己破産の申し立てをすると「破産審尋」という裁判所からの呼び出しが来ます。
そこで裁判官から質問を受け、その質問に対して嘘偽りなく答えなければなりません。
この破産審尋の際に、弁護士が代理人として同席することは可能です。しかし、司法書士はこの破産審尋における同席が認められていないのです。本人が裁判所に出頭する必要があることは覚えておきましょう。
ただし、それ以外の点では、自己破産の手続きを司法書士に一部委任することが可能となります。
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司法書士に自己破産を頼むと費用はどれくらい？
自己破産の申し立てをする際には、弁護士に依頼するのが一般的ですが、弁護士に依頼すると費用が高額になってしまいます。ですから、費用を抑えたい人は、司法書士に代行してもらうのがオススメです。
具体的な費用の内訳としては司法書士に自己破産を依頼した場合に、司法書士が動く分の代金として報酬が発生することになります。
その他、裁判所へ納めるべき予納金なども含めて、ここでは司法書士に自己破産を頼むと費用はどれくらいになるのか？といったことについて詳しくご紹介していきます。
全体費用の相場
自己破産の手続きを司法書士に頼んだ場合、報酬は30万円前後が相場になります。
ただ、これはあくまで一般的な相場であって、依頼内容によって金額は上下するのが一般的です。また、着手金として10万円程度を前払いする必要がある場合もあります。
その他の費用について
上記は主に司法書士へ支払う費用の相場です。その他、交通費、切手代、印紙代などは別途発生するので覚えておかないと突然の出費に困ってしまうことになります。
支払い方法について
支払い方法としては、原則は現金払いです。
ただし、お金に困っているから依頼してくるのに、司法書士の費用がポンと出せないことは想定の範囲内です。
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司法書士に自己破産を依頼した場合のメリット
弁護士と司法書士は対応できる業務に違いがあれど、やはり司法書士であっても自己破産の対応を依頼した場合にはメリットが享受できるものです。
ここでは、司法書士に自己破産を依頼した場合のメリットを具体的かつわかりやすくご紹介していきます。
時間の短縮
1つ目は、自己破産の手続きを自分でやると、どうしても時間がかかってしまうということです。
お金にも困っているのに、さらに時間まで取られてしまっては踏んだり蹴ったりになってしまいます。
債権者対応
2つ目に、専門家に自己破産をお願いすると、債権者の対応をしてくれるということです。
司法書士に相談しておけば、そうした債権者の嫌がらせから守ってくれます。また、債権者の対応を自分ですると単純に精神衛生上良くないので、専門家に対処してもらうのが一番良い方法であると言えるでしょう。
免責許可決定のための各種アドバイス
3つ目のメリットは、免責の許可の決定を得るために必要な助言をもらえるということです。
簡単に言うと借金がゼロになるという決定のことです。
免責許可決定を得るためには、免責不許可事由に該当するような状況でないか、免責許可要件を満たしているかをチェックしなければなりません。
つまり、自己破産の手続きをする前に陳述書や反省文等、様々な準備をしておくことが重要ということです。
また、免責不許可事由の具体例としては、ギャンブル、浪費、保証人、不動産、株取引などがありますが、これらの項目に心当たりがあれば、事前に専門家に相談したほうがいいでしょう。
ちなみに、司法書士はこうした案件に特化している事務所もあり、そうした事務所に依頼することで各種書類の内容についてもアドバイスが受けられるので安心です。
やはり、法的な手続きを取る際の作文と呼ばれる資料作成には慣れていない人の方が多いのが一般的です。よりスムーズに免責許可決定を受けるためにも司法書士にアドバイスをもらうのがベストであると言えるでしょう。
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司法書士に自己破産を依頼できない場合
自己破産の手続きは司法書士でも問題なく行うことができます。ただし、以下のようなケースでは、司法書士が自己破産の手続きをすることは難しいことがあるのでチェックしておきましょう。
司法書士が債務関係に強くないケース
債務整理の相談を受けたとしても、債務関係の知識・経験がないと、適切なアドバイスができません。
債務整理の手続きをする場合、債務整理の方法によっては、債務整理後の生活に影響が出る可能性があることも考えられます。特に最も効力の強い自己破産ともなれば、その影響は計り知れないものとなるでしょう。
また、自己破産の手続きをする場合には、結果的に債権者からの信頼を失うことになります。債権者から信頼を失った状態では、こうした相手への対応のアドバイスも重要になってくるものです。
保証人がいる場合
これは司法書士のみならず弁護士に相談した場合も同様のケースです。
また、自己破産の手続きをすると、保証人が借金の返済義務を負うことになるのが一般的です。そのため、自己破産の手続きをする際は、必ず保証人も一緒に手続きを行う必要があります。
こういった場合には、司法書士では対応できなくなりますので覚えておいて下さい。
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刑事事件の弁護も依頼したいケース
自己破産（民事）と同時並行して、実は刑事事件も抱えている……という場合もあるかもしれません。
司法書士では刑事事件の代理をすることができませんので、その場合には弁護士に自己破産の依頼をして、同時に刑事事件についても相談するといいでしょう。
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まとめ
今回は債務整理手続の中でも最も効力が強い、自己破産について「司法書士に依頼は可能なのか」といった前提から、実際に司法書士に依頼した場合の費用相場、その他、かかる金額の内訳などについてご紹介してきました。
原則、司法書士が介入できる自己破産手続きは同時廃止事件のみとなることから、実質的に司法書士にかかる依頼費用のほか裁判所への予納金が数万円かかる程度で、手続きを完了させられるケースの方が多いと言ってよいでしょう。
当事務所では司法書士が自己破産に関する相談も受け付けており、本当に自己破産でなければその借金問題が解決できないのか、もう少し費用を抑えて取り立てや今後の返済を調整できるような方法が無いかどうかについても、ヒアリングのもとご提案・ご提示しています。
法律家の適切な助言を得るというのも非常に重要なことですから、まずは一度当事務所までお気軽にご相談ください。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています（司法書士業務の範囲内に限る）。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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