厳しい社会経済情勢の中、資金繰りに苦しむ経営者や日常生活において日々の生活費にも苦しむ個人は増加傾向にあります。
そのような中、手っ取り早い現金化という魅力に引かれて、先払い買取を利用し、結果的にトラブルに巻き込まれてしまう方が増えています。
さらにここ最近の流れでは、先払い買取業者のうち一部の業者について「実態は闇金である」として集団提訴を行う方針を固めた債務者の方もいらっしゃるという情勢下にあります。
それでは、先払い買取についてはどのような点に気をつけるべきなのでしょうか？
そこで今回は、先払い買取を利用する際の注意点と最新の先払い買取の悪徳業者の特徴についてご紹介します。
先払い買取とは？
先払い買取とは一般的に、査定額に対して買取金額を先払いしてもらった後、一定期間内に売却する商品を発送する買取方法です。
買取業者がすぐに買取金額を振り込んでくれるため、すぐに現金を手に入れることが可能です。
なお、この方法の「肝」となるのは「買い取ってもらう商品の査定は写真のみで行う」ことにあります。
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先払い買取の流れ
先払い買取の流れについて、まず大まかに解説します。その後、各ポイントについて詳細に解説します。
１：先払いで買取審査する
ポイント１は買取の審査です。
一般的に以下の書類を送付し、先払い買取の利用が可能であるかの審査が行われます。
- 顔写真付きの身分証明書（運転免許証・パスポートなど）
- IDセルフィー（身分証明書と利用者本人が写った画像）
- 収入が証明できる書類（給料振り込みがされている通帳や給与明細）
業者によって必要書類が違うため、申し込み前に確認しましょう。
これは言うまでもなく、通常の買取業者への申込みでは求められない情報が多分に含まれており、新型闇金の審査における「それ」とほぼ同様の情報を求められるのが一般的です。
買取の対象となる商品は様々ですが、スマホやゲーム機が対象商品として多く見られます。
２：査定額に対して先払いで買取代金を入金される
商品写真から買取価格の査定が行われます。査定は10分程度で行われる業者が多く、スピーディーに手続きが進みます。
買取価格に納得したら、業者から買取代金が前払いで支払われます。入金は即日である場合が多く、早い業者だと査定完了後10分程度で支払いが完了します。
このような特徴から、今すぐ現金が必要である人が利用するケースが多く見られるのです。
３：売却商品を発送する
利用者が前払いで買取金額を受け取ったら、利用者は売るアイテムを発送します。
発送の仕方は指定される場合もありますが、何も指定がなくても追跡ができる方法で発送すると安心です。具体的には、通常の宅配便やレターパックがお勧めです。
なお、商品の破損や紛失等で、買い取ってもらった品物が発送が出来なくなってしまった場合には、キャンセル料を支払うことでキャンセルが可能です。
この「キャンセルが可能」というところが、先払い買取の特徴でもあり重要なポイントでもあります。
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（業者の言い分としての）先払い買取のメリット
先払い買取には、業者の言い分としては、便利な点がたくさんあります。ここでは彼らの標榜する先払い買取のメリットを3つ解説していきます。
- 審査が必要ない
- 周りの人にバレる危険性がない
- 土日祝日でも利用できる
これらのメリットについて、一つずつ詳細に解説していきます。
１：審査が必要ない？
1つ目のメリットは、審査が不要であることを業者が標榜している点です。ここでいう審査は、信用情報の確認など、通常お金を借りる際に行われる審査のことを差します。
先払い買取業者は貸金業登録を行っていないケースがほとんどで、これに伴い個人信用情報機関への加盟も行っておらず、広告では「ブラックOK」と言っていますが、実際には「ブラックかどうかすら確認ができない」が正しいと言ってよいでしょう。
また、その独自の審査は即日で済むことが多いため、すぐにお金が必要な人にとっても便利なサービスに映ってしまいます。
２：周りの人にバレる危険性がない
先払い買取のメリット2つ目は、誰にも使っていることがバレないと店側がアピールしていることです。
先払い買取の利用者の審査は行われますが、職場への在籍確認は明らかに業者として分かる形で行われることは、少なくとも審査段階ではありません。そのため、職場に知られることなく現金化をすることが可能というのが彼らの言い分です。
（もっとも、支払いが遅れれば闇金まがいの督促電話を会社に行うケースがほとんどですが。）
３：土日祝日でも利用できる
最後に先払い買取をするメリットとして、土日祝日でも利用できることが挙げられます。
つまり、利用者は売りたい商品の写真さえあれば、土日祝日でもサービスを利用することができるというのが彼らの言い分であり、アピールポイントです。
仕事などの理由で平日の日中に利用できない方も、便利に利用できるサービスという見た目になっています。
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先払い買取の注意点
さて、上で述べてきたように先払い買取は便利なサービスという見せ方が作り込まれているわけですが、当然、重篤なリスクも孕んでいます。
ここでは、先払い買取にまつわるリスクについて解説します。主なリスクは、「高額な手数料」「取り立てや嫌がらせ」「闇金業者との繋がり」の3つです。
先払い買取のリスクを知るために、是非とも読み進めてください。
注意点１：高額なキャンセル料や手数料を請求されることがある
先払い買取利用のリスクのひとつに、先払いをキャンセルすると、高額なキャンセル料を請求されることが挙げられます。
この手数料は多額になることもあり、受け取った金額の40％になることもあります。場合によっては、手数料が高すぎて支払いが困難になる可能性もあります。
「キャンセルしたのだからキャンセル料を払うのは仕方のないこと」と思われる方も多いでしょう。しかし、これを借金と利息に置き換えて考えてみたらどうでしょうか？
貸金業法に引っかかるような法外な金利でおなじみの「トイチ（＝10日で1割の利息）」をはるかに上回る利息であることがわかります。
注意点２：支払いが滞ると取り立てや嫌がらせを受けることがある
注意点１で述べたようなキャンセルとなった場合には、先払いで受け取った金額とキャンセル料を合わせて返金することが求められます。
この嫌がらせはエスカレートしていき、利用者本人だけでなく、家族や職場など周囲の人を巻き込んでいく可能性があります。
嫌がらせの内容は、返済の催促だけでなく、自宅に救急車を呼ぶなど、迷惑行為を行うこともあります。
また、上記を鑑みれば、事実上、闇金業者に近い取り立てをする可能性が指摘できます。
闇金業者は取立て手段を選ばず、とにかく闇金被害者の方からお金を巻き上げることを考えています。 闇金業者からすれば「闇金であることを理解した上でお金を借りたのだから、利息をつけて返すのは当然」という考えもあるのでしょう。 しかし現代の[…]
注意点３：実際には闇金業者と取引してしまっている危険性がある
先払い買取を利用することの最後の注意点は、闇金業者と取引してしまうことです。
先払い買取業者の中には、上述してきた通り闇金まがいの違法操業を行う業者が確認されており、さらに反社会的なつながりを持つような業者と繋がってしまう恐れも、こうした業者の利用によって出てくることになります。
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【最新】先払い買取が悪徳業者だった場合の特徴
先払い買取は、商品を送る前に商品の代金を先払いで手にすることができ、非常に便利なサービスです。
しかし、先払い買取サービスをおこなう業者の中には悪徳業者も紛れ込んでいます。
ここでは、先払い買取の業者が、悪徳業者であった場合の特徴について解説していきます。
悪徳業者の特徴１：高圧的な態度で取り立てしてくる
先払い買取の悪質な特徴として、強引な取り立てを行う者がいることは注意すべきです。
場合によっては、「返さないと殺す」と本人に対して脅しをかけてくることはもちろん、「子供がどうなっても知らないぞ」など、その人の家族に対しての脅迫も行われることがあります。
闇金業者は職場にも取り立てに来ます。在籍確認を行っていなくても、在籍している会社を聞かれることが多く、勤め先は特定されている場合がほとんどです。そのため、職場への取り立ても行われます。
このような行為は明らかに許されることではありませんし、正規の業者であればこのようなことを行うことはありません。
先払い買取を闇金業者が行っている場合、このような取り立てが行われる可能性があります。
悪徳業者の特徴２：法外金利や不自然な手数料を請求してくる
悪徳な先払い買取業者は、法外な金利、不自然な手数料、利用を拒否した場合の高額なキャンセル料を請求をしてきます。
これらの悪徳商法は、即現金化を餌に先払い現金化へ誘導しますが、最終的に、より多くの費用を負担することになる場合がほとんどです。
悪徳業者の特徴３：会社からの連絡が常に携帯電話
業者への連絡は、常に携帯電話からです。つまり、固定電話を持っていないのです。
悪徳業者は、法律違反をしてお金の貸付や取り立てを行っているため、逮捕のリスクがあります。そのため、固定電話よりも、携帯電話の方が都合が良いのです。
悪徳業者の特徴４：サイトなどに記載されている所在地に存在しない
買取悪徳業者の特徴は、サイトなどに記載されている場所には存在しないことです。
また、業者の所在地がレンタルオフィスであったり、実際には存在しない住所を記載している場合もあります。一度、住所や会社名を検索して確認してみることをお勧めします。
そもそも、サイトに住所や会社名が記載されていない場合も注意が必要です。
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先払い買取でトラブルに巻き込まれた際の対処法
先払い現金化でトラブルにまきこまれてしまったら、最新の闇金事情に詳しい司法書士に相談するのが解決への一番の近道です。
先払い買取によるトラブルの対処法として、警察に相談する方法もありますが、あまりほとんど意味がないことがほとんどです。
嫌がらせや取り立てを受けた場合、最も重要なことは、その証拠を保存しておくことです。後日、警察や司法書士に相談する際に役に立ちます。
対処法１：最新闇金に強い司法書士に相談する
先払い買取業者のうち、悪徳な業者の手口は闇金業者とほぼ同様です。そのため、最新闇金に強い司法書士に相談するのが最適です。
場合によっては闇金以上に悪質で激しい取り立てが行われることもあるので、闇金の場合とほぼ同じ対応で問題ありません。
対処法２：警察に相談し、逮捕してもらう
先払い買取からのトラブル対処法として、警察への相談があります。
しかし、先払い買取側としても、警察の対応は、通常、対応マニュアルですでに想定されているため、ほとんど意味がありません。
また、警察へ相談したとしても、お金のトラブルについてはあまり協力してもらえません。いわゆる「民事不介入の原則」に該当するからです。
対処法３：被害額や嫌がらせを受けた証拠を保存しておく
先払い現金化の業者から嫌がらせや取り立てを受けてしまったら、その証拠を残して保存しておくことが大切です。
後に警察だけでなく、司法書士に相談する際にも有力な証拠資料となります。
証拠としては以下のようなものが考えられます。
- 業者の名称や所在地
- 業者の振込先銀行口座
- 業者との金銭のやりとりの記録（振り込みの履歴・振り込み日、振り込み額など）
- 業者とのやり取りの録画・録音
- 業者とのメッセージアプリでのやりとりの記録
これらの証拠は詳細なものであることに越したことはありません。しかし、経済的・精神的に追い込まれた人が万全の記録を残せるとは限りません。また、業者側も狡猾ですから、実質の所在地や会社の代表者名などを巧妙に伏せていることも考えられます。
それでも諦めずに、些細なものでも、可能な範囲だけでも良いので、証拠を保存しておくようにしましょう。それらは司法書士や警察に相談するときの大きな武器になります。
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まとめ
悪質な取り立てを行ってくるような先払い買取業者は、原則的に闇金業者と同様の組織とみなすことができます。
電話や手紙、訪問などの嫌がらせを受けている場合、嫌がらせを止めるために取ることができる手段があることを知っておいてください。
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