督促状が届くと、多くの方が「無視すれば何とかなるのでは」と考えてしまいがちです。しかし、セゾン債権回収からの督促を放置すると、状況が悪化するだけでなく、精神的な負担も増していきます。
経済的な理由や急な出費などで支払いが滞ることは、誰にでも起こり得るものです。大切なのは、放置せずに適切な対応を取ることです。本記事では、セゾン債権回収から督促を受けた際に知っておくべき基本情報と、具体的な対処法をわかりやすく解説します。
セゾン債権回収株式会社とは?
セゾン債権回収から通知が届くと、「聞いたことのない会社だけど大丈夫?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。落ち着いて対処するには、まず相手がどのような会社で、どのような債権を扱っているのかを把握することが大切です。
セゾン債権回収株式会社の概要
セゾン債権回収株式会社は、1994年4月に設立されたクレディセゾングループの債権回収会社です。長年にわたり、債権の管理や回収業務に携わってきた実績があり、業界内でも信頼性の高い企業とされています。
本社は東京都豊島区東池袋に所在し、法務大臣から許可を受けた正規の債権回収会社です。複数の金融機関と取引関係を築き、法律に則った債権回収を行っています。
正規の許可を受けたサービサーである以上、違法な取り立て行為は原則として行いません。まずは、信頼できる企業であることを理解し、安心してください。
セゾン債権回収株式会社が取り扱う債権
セゾン債権回収は、主にクレディセゾン、りそなカード、トヨタファイナンスなどのクレジットカード会社やローン会社からの債権を回収対象としています。扱っているのは、無担保かつ少額のクレジット債権や各種ローン債権が中心です。
債権は、支払いが滞っている状態で譲渡されており、セゾン債権回収が新たな債権者となって督促を行っています。連絡が来た時点で、すでに延滞が一定期間続いていることが多く、取り立てもより深刻な状況に進行している可能性があります。早めの対応をしましょう。
セゾン債権回収株式会社から督促が来る理由
セゾン債権回収から通知が届くのは、元の債権者であるクレディセゾンやリース会社などから、債権譲渡や回収業務の委託を受けたためです。債務の返済が滞ると、元の債権者がリスク回避のために、債権回収をサービサーに任せるのはめずらしいことではありません。
通知は電話や書面で届くのが一般的ですが、対応がない場合には訪問予告や実際の自宅訪問に至ります。延滞が長引くと、回収の手段も段階的に強まっていくため気をつけましょう。
督促が届いたということは、すでに問題が顕在化している証拠です。放置するほど状況は悪化していきますので、積極的に解決に向けて動き出しましょう。
\LINEで気軽に相談可能!/
セゾン債権回収株式会社から督促を無視するリスク
督促状が届いても、「お金がない」といった理由で、そのまま無視してしまう方は少なくありません。しかし、対応を先送りにすることで状況は確実に悪化し、複数のリスクが発生します。どのような問題が起こり得るのかを、以下にて詳しくみていきましょう。
自宅訪問や連絡頻度の増加リスク
ハガキや電話による督促を無視し続けると、訪問予告の通知が届き、自宅訪問に発展する恐れがあります。訪問の時間帯については、サービサー法などによる一定の制限がありますが、延滞が続けば連絡の頻度も増えていくでしょう。
頻繁な連絡や訪問が続くことで、精神的な負担が大きくなり、家族や近隣住民に知られてしまうリスクも高まります。特に、日中は不在にしていても、夕方以降の時間帯に訪問されることがあるため、家族に知られたくない場合は早めの対応が欠かせません。
対応を先延ばしにしても状況は改善せず、かえって問題が表面化しやすくなります。無視することで得られるものはなく、リスクだけが増していくという点を理解しておきましょう。
事故情報の登録期間が長期化するリスク
支払いの遅延が2ヶ月以上続くと、信用情報機関に事故情報が登録されます。いわゆる「ブラックリスト入り」を意味し、クレジットカードや各種ローンの審査に通らなくなるなど、金融サービスの利用に大きな支障が出るでしょう。
セゾン債権回収から連絡が来ているということは、すでにブラックリスト入りしている可能性が高いです。一度登録された情報は、完済後もすぐに消えるわけではなく、一般的に5年間は信用情報に残ります。新たな借り入れや分割払い、さらには住宅ローンや自動車ローンなどの大きな資金調達も困難になるでしょう。
また、スマートフォンの分割払いや、サブスクリプション契約など、日常生活にも影響が及ぶことでしょう。信用情報は目に見えませんが、生活のあらゆる場面に関わっています。
督促をいつまでも無視していると、借金問題の解決がそれだけ遅くなります。事故情報の登録期間が長期化するため、1日でも早い対応を意識すべきでしょう。
支払督促や訴訟への移行リスク
督促を無視し続けると、いずれは裁判所から「支払督促」や「訴状」が届きます。これらにも対応せずに放置していると、最終的には財産を強制的に差し押さえられてしまうでしょう。財産を強制的に差し押さえる手続きを「強制執行」といいます。
強制執行の対象財産は、給与や預金口座、不動産など多岐に及びます。特に、給与が差し押さえられた場合、自身の職場に裁判所から通知が届いてしまうのです。その後は、職場経由で債権者への支払いが行われるため、職場にも負担を背負わせることにもなります。
私生活に多大な悪影響を与えてしまうため、強制執行だけはされないよう行動しましょう。
\LINEで気軽に相談可能!/
セゾン債権回収株式会社からの督促への対処法
督促を受けたらどう対応すべきか悩む方も多いでしょう。どんなに厳しい状況でも、対応次第で改善の余地はあります。ここでは、状況に応じた具体的な対処法を解説します。
督促状の内容を正確に確認する
督促状が届いたら、まずは届いた督促状の内容をしっかり確認することです。記載されている請求金額や債権の種類、元の債権者名、支払期限などをチェックし、身に覚えのある債務かどうかを見極めましょう。
心当たりがない場合は架空請求の可能性もあるため、むやみに支払わず慎重に対応してください。
記載内容と信用情報を照らし合わせ、不明な点は、セゾン債権回収に書面で問い合わせることをおすすめします。やり取りは証拠として残せるよう、できる限り文書やメールを使いましょう。電話だけでの対応は、後に証明が難しくなってしまいます。
また、請求内容に誤りがあったり、時効が成立している場合もあるため、過去の取引履歴や支払い記録を確認しながら、冷静に対応することを心がけてください。
時効援用や債務整理の検討
最終返済日から5年以上経過している場合は、「時効援用」によって支払い義務を消滅させることが可能な場合があります。時効援用は内容証明郵便で行うのが一般的で、一部でも支払いをしたり、返済の約束をしてしまうと時効がリセットされる恐れがあるため気をつけましょう。
借金の時効が成立したと思っていたのに、突然の請求に頭を悩ませてはいませんか? 「時効の援用」は、知っているようで意外と知らない落とし穴があるもの。手続きの間違いがあれば、せっかくの時効も水の泡に。 失敗せずに時効を実現するためのポイ[…]
時効援用が難しい場合でも、任意整理や個人再生などの債務整理で状況を改善できることが多くあります。将来利息のカットや分割払いの交渉など、状況に合った解決方法を選ぶことが大切です。少しでも判断が難しいと感じた時は、無理に自己判断せず、借金問題のプロである司法書士への相談を検討してください。
借金が返せなくなり、不安な日々を送っていませんか?そんな時は、債務整理という方法があります。 債務整理には、様々な方法がありますが、どの方法を選ぶべきかは、借金の額や収入、財産状況などによって異なります。 この記事では、債務整理[…]
司法書士への早期相談が解決への近道
督促を受けてどう対応すべきか迷ったら、早い段階で司法書士に相談するのが効果的です。司法書士に依頼することで、債権者との交渉や必要書類の作成などを任せることができ、解決までの負担が大きく軽減されます。
司法書士が介入することで、自宅訪問や直接の連絡が止まり、精神的な安心にもつながります。一人で悩みを抱え込むのではなく、専門知識を持つ第三者の力を借りることが早期解決につながるでしょう。
また、多くの事務所では初回相談を無料で受け付けています。費用面が心配な場合でも、まずは相談してみることで、自分に合った解決策を見つけましょう。
\LINEで気軽に相談可能!/
まとめ
セゾン債権回収から督促状が届いた場合、無視することは事態を悪化させる原因になります。最終的には、法的手続きや財産の差押えといった深刻なリスクに発展する可能性があるのです。
まずは督促状の内容を正確に確認し、身に覚えのある債務かどうかを判断しましょう。時効援用や債務整理など、状況に応じた選択肢もあります。
対応に迷った際は、ぜひ当事務所にご相談ください。個々の状況にもっとも適した解決策をアドバイスさせていただきます。
借金返済にお困りなら今すぐご相談ください
当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。