後払い現金化業者の主な系列＆トラブル時の対処法について徹底解説します

昨今、新型闇金として知られている後払い現金化業者にはいくつかの系列があります。

これらの系列同士で顧客情報を交換したり、系列で似たような取り立てを行ったりなど、いくつか共通点があるのが特徴です。

後払い現金化業者をご利用の方で取り立てにお悩みの方は、まず系列情報からご確認を頂くのが宜しいでしょう。

ちなみに後払い現金化業者はその性質上、闇金業者と何ら変わりない違法な取り立てや恫喝などによって金銭を巻き上げようとする傾向があります。

ということで、闇金問題に強い司法書士にご相談を頂き、このような後払い現金化業者との和解交渉をご依頼いただくのが最も解決への近道です。

そこで今回は、後払い現金化業者の主な系列についてわかりやすくご紹介するとともに、各系列においてトラブルが発生した場合の取り立ての例や対処法についてもわかりやすくご紹介していきます。

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後払い現金化とは

まずは後払い現金化についてそのシステムを解説いたします。

また、こういった業者はいわゆる後払いによって商品を購入させ、そのキャッシュバックや宣伝報酬などと称して顧客に最短即日でいくらかの金銭を給付します。

そして顧客は申し込みと同時にキャッシュバックなどで金銭を受け取り、後払いの期日がきたら、その後払い商品の代金を業者に支払うことになるわけです。

これだけだと少しわかりづらいので、具体的な数字を交えてみてみましょう。

これは利息で言うといわゆる闇金の金利でおなじみの「トイチ」、つまり10日で1割を軽々超えるような高い水準となります。

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後払い現金化業者の主な系列

後払い現金化業者に系列がいくつかあることは先ほどまでにご紹介した通りです。

ここでは後払い現金化業者の主な系列についてご紹介していきます。

ツール系列

まずは、ツール系の後払い現金化業者について解説します。

もともとこの系列はFXの自動売買ツールであるとか、様々な生活の役に立つツールやプログラムを販売するなどと称して後払い現金化事業を行っていたため、ツール型と呼ばれるとの説があります。（※諸説あります）

また、元々ツール系業者の元祖的な存在はツール市場と言いますが、こちらはすでに逮捕摘発されている業者となります。

＜ツール系の後払い現金化業者一覧（※一部）＞

APB系列

APB系列もまた、後払い現金化業者の中では有名かつ規模の大きい系列のひとつです。

元々はAPBと呼ばれる後払い現金化業者から始まっている系列であり、ツール系との関連も一部疑われるなど、系列の内外で情報を共有しているといった情報もあります。

金額に関しては商品代金3万5000円に対して2万円のキャッシュバックであったり、3万円の商品代金に対してキャッシュバックが1万7000円であるなど、おおよそ金額帯が決まっており、こういった金額提示がある場合にはAPB系列の業者であることが疑われます。

＜APB系の後払い現金化業者一覧（※一部）＞

御三家系列

後払い現金化業者の系列の中でも1,2を争うほど知名度が高いのが、御三家系列と呼ばれる業者です。

元々、後払い現金化業者は給料ファクタリングがスキームとして実質闇金相当であるとの最高裁判決が出た以降に登場したいわゆる「給料ファクタリングの後釜」的な存在です。

なお、最近は新しい店舗が続々と出てきていることもあり、御三家系列のカラーが薄れてきているとする声も聞かれます。

元々御三家系列はテレビアニメや有名な漫画のキャラクターの名前や作品名を冠した業者名を付ける傾向にあり、当初はこういったところから御三家系列であるかどうかをある程度簡単に判断することができました。

また、系列での情報共有もやはり活発に行っており、一部の業者については系列以外のツール系列との情報共有もあると考えられます。

闇金業者もまた、違法な目的で使用している銀行口座の情報をギリギリまで債務者に教えない傾向にあります。

これは事前に口座情報を教えてしまうと口座凍結のリスクがあること、また債務者の口座を使い回して支払いを受け付けるようにしているなど、さまざまな事情によるものです。

御三家系列もこれと似たようなスキームを取り入れていると考えられるでしょう。

＜御三家系の後払い現金化業者一覧（※一部）＞

アトペイ系列

アトペイ系列は比較的、後払い現金化業者の中でも後発組にカウントされるようなグループと言ってよいでしょう。

こちらのグループはもともと後払い現金化業者としてスタートした系列ではなく、当初はSNSを中心として闇金を行っていたグループであるとの情報があります。

その中でも特にTwitter関係の闇金業者が業態転換をした結果、アトペイ系列が立ち上がったのではないかという情報も聞かれます。

こちらの系列については基本的に他の系列のような情報共有を見られないとする声が多数派です。

よって、この系列の支払いをストップさせるには闇金対応に習熟している司法書士にご依頼をいただくなどの対策が必要となります。

当事務所でもこの系列に関連するご相談が数多く寄せられています。

中には他の事務所に依頼をしたところ、その事務所の先生がこういった業者の扱いに慣れておらず、却って系列業者の神経を逆なでしてしまったので何とかしてほしい、と言った相談が寄せられることもあります。

＜アトペイ系の後払い現金化業者一覧（※一部）＞

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（業者側が標榜する）後払い現金化のメリット

ここからは後払い業者側がよく標榜している後払い現金化業者利用におけるメリットをご紹介していきます。

後払い業者を利用することによって得られるメリットは極めて一時的なものであり、結果的には大きなデメリットを呼び込むことになってしまいます。

基本的には使わないようにしたいところです。

メリット１：非対面で取引できる

昨今の新型コロナウイルス感染症の情勢を受けてのものなのか否かはさておいて、後払い業者側は非対面で取引できることをメインのPRポイントとして据えているケースがほとんどです。

一般的に貸金業者の中でも特に個人信用情報に問題があり、慎重な審査を要するような方については対面与信を取り入れるケースもあるなど、借入に問題がある場合には、やはり業者側と直接対面した上で借り入れを行う必要があるケースが多く見られます。

しかし、実際には闇金業者が無店舗で営業しているのと何ら変わりはなく、言ってしまえばLINE闇金とほぼ似たようなものと言えるでしょう。

メリット２：個人事業主でも利用できる

一般的な貸金業者のうち、カードローンやキャッシングなどを提供している業者は、個人事業主や会社の経営者について審査の対象外としているか、もしくは審査が可能であっても決算書の提出が必要など、何かと「お勤めの方」よりも審査が厳しい傾向にあります。

もっとも、審査などほぼしておらず、系列の中で事故情報がなければそのまま通してしまうようないわゆるザル審査であると考えて差し支えはありません。

メリット３：信用情報などの審査が不要

上述した通り、後払い現金化業者は基本的に個人信用情報機関に情報照会を行うことができません。

こういったところから、ほぼ審査は行なっていないのが現状です。あったとしても系列各社に貸付の情報があるかどうかを照会する程度でしょう。

とは言え、個人信用情報の審査はそもそもお金を借りる側の保護のために行われているといった側面もあることから、使用することでオーバーローン状態となり、最終的に経済的に困窮したり、八方塞がりのような状態になってしまうことも考えられます 。

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後払い現金化の注意点

ここからは後払い現金化業者の利用における注意点をご紹介していきます。

万が一、利用してしまった場合はこの次の章で詳しくご紹介する対処法ををよく読んで、後払い現金化業者との縁切りを進めていく必要があります。

注意点１：違法業者との繋がってしまう可能性がある

まず、ここまで何度かご紹介している通り、そもそも後払い現金化業者は違法金融業者であり、系列によっては反社会的な勢力とつながりがあると目されるものもあります。

よって違法業者との繋がりを持ってしまう可能性があることは、まず注意しておきたいポイントとなるでしょう。

後払い現金化業者は決して使ってはいけない業者であるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

注意点２：法外な金利の請求や高圧的な取り立てを受けることがある

闇金業者の取り立てといえば違法なものであり、またドラマでよく見るような過激且つ、危険なものであるという想像は容易につきます。これと全く同じことが後払い現金化業者でも言えるわけです。

後払い現金化業者はホームページもポップで可愛らしいデザインのものにしているケースもあるなど、違法業者には見えないような「出で立ち」になっていることがほとんどです。

事実、当事務所へご相談をいただいている方の中には、闇金業者よりも後払い現金化業者の取り立ての方が厳しかったと振り返られる方もいらっしゃるほどです。

注意点３：系列業者間で個人情報を共有される可能性がある

系列の業者間で個人情報を共有されて悪用される恐れもあります。

一つの業者に申し込むと系列全体に情報が行き渡ってしまうことが多くみられます。

一般的にお金に困っている時ほどこういった誘いに乗ってしまいやすく、後から後悔される方もたくさんいらっしゃいます。

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後払い現金化における対処法

後払い現金化業者を使用してしまった場合に取り得る対処法をご紹介していきます。

以下のような対処法を取ることで、後払い現金化業者からの督促や取り立てを停止できる可能性があります。

対処法１：国民生活センターに相談する（※注意）

被害を受けられている方の中には、まず最初に国民生活相談センター（いわゆる消費者センター）に電話をして相談をされるという方もいらっしゃいます。

さらに言えば、こちらのセンターはあくまでも相談窓口ですから、直接交渉するなど実質的な介入は期待できません。

よって、解決につながる可能性は極めて低いと言わざるを得ないでしょう。

対処法２：警察に相談する（※注意）

警察に相談する方法もあります。

こちらについては最近になって「後払い現金化業者＝闇金業者と似たようなものである」という認識が全国の警察組織にも共有されているため、比較的動いてもらいやすい可能性はあります。

事実、警察に相談をしても「実際に家まで来たらまた110番してください」程度の対応で終わってしまうケースもあるなど、闇金業者に対して直接電話で説教してくれるようなことはまずないと思っていただいて差し支えありません。

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対処法３：債務整理や新型闇金トラブルに強い弁護士に相談する

最もお勧めできるのは、司法書士へのご相談をいただくことです。

後払い現金化業者は闇金ではないとする声も多く聞かれますが、ここまでご紹介してきた通り、その実態は闇金業者と何ら変わりはありません。

よって、闇金対応を行っている司法書士事務所にご相談を頂いて全く問題のない事案です。

少なくとも闇金業者やこういった新型闇金業者は、司法書士や弁護士の介入を嫌がる傾向にあり、介入することで具体的な解決の道筋が見えてくるものです。

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まとめ

今回は後払い現金化業者の主な系列について解説するとともに、支払いに関連したトラブルが発生した場合の対処法について解説してきました。

後払い現金化業社の利用を契機としたトラブルに巻き込まれた場合には、職場や家族等へ取り立て被害が拡大する可能性がありますので、速やかに当事務所（司法書士法人ライタス綜合事務所）までご相談ください。

ご依頼頂ければ最短当日中に取り立てをお止めし、穏便に解決できるよう、こうした闇金まがいの取り立てを行う業者と和解交渉を行います。ご相談は24時間365日受付しており、お電話・メール・LINEの３つからお選びいただけます。

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