現在の厳しい社会経済情勢の中、現金を手元に素早く得るための様々なサービスが注目されています。後払い現金化もその一つです。
後払い現金化を利用すれば、現在手持ちが無くても後日に収入を得られる目処が立っていれば、金融ブラックでも現金を手にすることができます。
また同様に後払い現金化を利用することで、商品購入のお礼やレビュー特典の名目で、お金が振り込まれ、現金化することもできます。
そこで今回は危険な後払い現金化業者の見分け方から、こういった業者を利用したことによるトラブル(※悪質な取り立てや周囲への嫌がらせを含む)に巻き込まれてしまった場合の対処法を解説していきます。
後払い現金化とは?
ここではまず「後払い現金化」の仕組みについて説明します。
よくある典型的なケースとしては「ブラックの方歓迎」などと標榜し、HPやSNSを端緒として業者が提供する無価値な商品(イラストやFXの自動売買ツールなど)を、資金繰りに窮する方へ「後払い契約」にて購入させ、利用者は業者からの「キャッシュバックやレビュー報酬」という形で、後払いの支払期日が到来する前に、いくらかの現金を受け取るサービスです。
例えば、3万円の商品を後払いで購入し、その際にキャッシュバック報酬などどして2万円を即日で受け取れる、といった具合です。
そして、期日が来たら、3万円の代金はあくまでも業者の主張するところによれば、商品代金ということになりますから、支払いを求められます。
一見、正当な取引に見えますが、キャッシュバック金額は商品の金額より少なく、その差額がいわゆる貸金業からの借金における金利の役割を実質的には果たしています。その手数料は、50%を超えることもあります。
その場合、キャッシュバックした金額の倍以上の支払いが必要になります。借金における金利に換算すれば、法外な利息と言わざるを得ません。
このように後払い現金化は商品売買を装った、違法な貸金行為の場合も多いため、注意が必要です。
もっとも、この後払い・ツケ払い現金化については2019年頃~20年頃にかけて流行した「給料ファクタリング」(※金融庁から闇金業者としての注意喚起情報あり)の後釜と目されることが多く、事実、給料ファクタリング業者の残党がこうした活動を行っているケースも散見されます。
\LINEで気軽に相談可能!/
(※業者の言い分としての)後払い現金化におけるメリット
ここでは、本来は後払いの現金化は違法業者または闇金業者である可能性が高いので使ってはいけないのですが、こうした検索ワードで情報を探索される方も多いでしょうから、あえて業者の言い分として、後払い現金化を利用するメリットを3つ紹介しておきます。
まず、審査が不要なことは、多重債務状態にある方にとっては、一定の範囲でメリットと受け取られることもあります。
身分証明書さえあれば、すぐに現金を受け取ることができるのです。急いでいる人や、通常の貸金の審査が通らない人には嬉しいポイントです。
特に後者については、多重債務状態に陥っている人や、過去に消費者金融やカード会社からの借金の返済に問題が生じた人、あるいは現在安定的な収入がない人にとっては、救いのように感じる点かも知れません。
メリット1:与信審査不要
後払い現金化のメリットのひとつは審査が不要であることです。
こういった業者は貸金業登録を持たず、原則としてCICをはじめとする信用情報の照会を行いません。(※厳密にはこういった業者がCIC/JICCなどの個人信用情報機関へ加盟できないため、実質的に審査がないことになります)
つまり、ブラックリストに載っていても、利用できる可能性があります。
信用情報に問題を抱えていたり、安定的な収入がないなどの理由で他の融資では審査に通らないような人でも利用できます。
そのためお金を借りたいけど、借りられないという場合には便利な方法と考える方が多いことについて、一定の理解はできます。
メリット2:即日現金化できる
その日のうちに現金化できることも後払い現金化の一種のメリットです。
「どうしても今お金がないとまずい」という状況に陥っている人には一定の有用さがみられる点でもあります。
特に給料日前の生活費の不足や、緊急の出費など数万円といった少額の調達需要にはこの手のサービスが有用である可能性があります。
メリット3:決済サービスを経由しない
後払い現金化はクレジットカードなどの決済サービスを経由せずに利用できます。クレジットカードを持っていない人や使えない人には便利なサービスです。
審査に不安がある人は、正規のカード会社や銀行が関わっているクレジットカードや後払い決済サービスを利用できないケースも少なくありません。
その様な人にとっては、後払い現金化は大変便利なサービスといえます。
\LINEで気軽に相談可能!/
【危険】後払い現金化の注意点
後払い現金化の注意点について説明します。上で述べたとおり、後払い現金にはメリットもいくつかありますが、それ以上に、利用する前に知っておきたい注意点もあります。
特に注意すべき点は、具体的には以下の3つです。
- 手数料が高額になる
- 違法業者(新型闇金)の可能性が高い
- 支払いトラブルによって取り立てが来る可能性がある
以下、後払い現金の注意点について、詳細に説明していきます。
注意点1:手数料が高額になる
後払い現金化の手数料は、先に業者側からもらえるキャッシュバック金額やレビュー報酬と、実際に後で支払う金額との差額を指します。
例えば、15,000円の(無価値な)品物を購入し、後ほどその支払いをするとします。その前に、キャッシュバックという形で10,000円を手にできたとします。
その差額は5,000円となり、これが後払い現金化における手数料となります。パーセントでいえば50%の手数料です。
後払い現金化業者の手数料は様々ですが、これを借金の金利に置き換えてみた場合、正規の貸金業の金利よりも高く設定されています。
上述の例で言えば、キャッシュバックで10,000円を手にしてから、10日後までに後払いで15,000円払う必要があったとします。
これは見方を変えれば、10,000円を「10日で50%=10日で5割=トゴ」の金利で借りたことと変わりありません。法外な利息で知られる「トイチ=10日で1割」も真っ青な金利です。
後払い現金化の手数料の相場は、50%を超えることも少なくありません。ともすれば、手にした金額の倍近い金額を支払う必要さえ出てきます。
そのような高額な手数料が原因となって、支払いが困難になってしまうケースも少なくありません。
注意点2:違法業者(新型闇金)の可能性が高い
後払い現金化サービスには違法企業(新型闇金)が関与していたり、闇金系の違法業者そのものが運営している可能性が少なくありません。
上の「注意点1」でも述べたとおり、後払い現金化の実態は法外な金利の違法貸金業と言えることを忘れてはいけません。
闇金といえば、のちにも詳しく述べますが、厳しい取り立てや個人情報の流出など、問題点を多々抱えているものです。
気軽な気持ちで後払い現金化を利用してしまうと、トラブルや精神的なストレスが発生する可能性があります。
注意点3:支払いトラブルによって取り立てが来る可能性がある
「注意点2」では、後払い現金化サービスをおこなう会社の実態が闇金である可能性が高いことを述べました。
この場合、支払いが滞ると闇金と同様の激しい取り立てが行われる可能性があります。
闇金の取り立てと同じように、本人宛はもちろん、勤務先や家族、あらゆる関係者に取り立ての連絡が行ってしまいます。
また、本人宛の電話やLINEも、通常の利用ができないレベルで繰り返しかかり続ける(通称:鬼電)嫌がらせも、定番の一つです。
これ以外にも、身に覚えのない大量のデリバリーが届く、などという手口の被害にあうかもしれません。これもまた闇金の取り立てに伴う嫌がらせの常套手段です。
ともあれ、後払い現金化業者への支払いが終わるまで連絡や取り立ては続き、仕事や私生活に影響が出てしまいます。
また、一度利用してしまうと、支払いが完了しても連絡がきたり、別の業者に連絡先を流出されてしまうなどの被害も起こってしまいます。
この個人情報の流出は、取り立てに伴う嫌がらせにも使われる手口です。支払いができないままでいると、審査時に提出した個人情報をネットにばら撒かれるといったケースも見られます。
闇金業者は取立て手段を選ばず、とにかく闇金被害者の方からお金を巻き上げることを考えています。 闇金業者からすれば「闇金であることを理解した上でお金を借りたのだから、利息をつけて返すのは当然」という考えもあるのでしょう。 しかし現代の[…]
\LINEで気軽に相談可能!/
後払い現金化に関する最新の危ない業者を見抜く方法
後払い現金化会社の利用を検討している場合は、必ず細かく注意事項を読んでください。場合によっては、別の方法を探したほうがよいこともあります。
そこで以下では、危ない業者を見抜く代表的な方法を4つ紹介します。
また、こういった危ない業者と関わってしまった場合の対処法についても紹介します。
危ない業者を見抜く方法1:説明時と金額が合わない
まず、説明時の金額と実際の金額が一致していない業者は危険です。
「そんなひどいことが、ありうるのか?」と疑問に思われる人もいるかもしれませんが、後付けの条件を設定して(例えば、説明には4万円のキャッシュバックと書いてあるが、お客様は初めての利用なので2万円までしかキャッシュバックできない、など)あの手この手でキャッシュバックの金額を下げてくる(つまり手数料を高くする)ことを仕掛けてくるケースが多く見られます。
また、金額以外にも、説明と実際が異なる場合も注意が必要です。
危ない業者を見抜く方法2:理不尽なキャンセル料を請求してくる
危険な後払い現金化業者の特徴の2つ目は、不当なキャンセル料を請求してくるといったものです。
違法金利の借金と同じであると気づいて利用をやめようとした人からも、可能な限り金を搾り取ろうという考えがその背後にはあります。
このような行為は不当であり、後払い現金化サービスを利用した人の経済状態を以前より悪化させます。
これらの後払い現金化業者は、困難な財政状況にあり、出口を必死に探している利用者を食い物にしています。
危ない業者を見抜く方法3:サイトに会社情報が掲載されていない
後払い現金化サイトに会社情報が記載されていない場合は要注意です。後払い現金化サービスを利用する前に、必ずその会社のサイトの会社情報を確認しましょう。
会社案内のページやその項目がないなど、そのサイトの運営者が何者であるかを示すものがない場合は、正規のサイトではない可能性があります。
会社情報のページや項目があっても、ほとんど情報が提供されていない場合は注意が必要です。正規の企業であれば、情報を隠す理由はありません。情報がほとんどない掲載されていない業者の利用は避けましょう。
また、古物商の許可番号が記載されている場合も、その番号が本物であるかは確認した方が良いでしょう。古物商許可番号が記載されているとそれだけで安心する人もいますが、偽の番号や、全く無関係な業者の番号を無許可で記載している悪質な業者も相当数存在します。
ちなみに余談ですが、各都道府県ごとに、古物商の許可番号を検索できるようになっています。ここを利用して、該当都道府県の古物商として登録されているかどうか、番号は存在したとしてもそれが後払い現金化業者と合致するか確認してみましょう。
例えば、東京都の古物商許可番号検索はこちらからできます。
※ただし、一部の業者については古物商の登録があるにも関わらず、ネット上のデータベースの更新が追いついていないなどの理由によって確認ができないケースもあります。
危ない業者を見抜く方法4:サイトの作りが不自然・誤字脱字が多い
後払い現金化サイトの作りが不自然だったり、誤字脱字がある場合は、危ない業者の可能性があります。
単にネット上での情報発信に興味がないだけの可能性もゼロではありませんが、多くは、短期間でも見せかけのサイトを作っておいて、それで引っかかる人がいればいい、といった考えで適当に作っているものです。
このような業者は、業績も不安定ですぐに廃業・逃走する可能性があるので、利用しない方がよいでしょう。
不審に感じた場合、サービス名で検索を行い、口コミや評判を確認する様にしましょう。
\LINEで気軽に相談可能!/
【対策】トラブル発生時には司法書士などのプロに相談しましょう!
後払い現金化サービスを利用してしまい、トラブルが発生してしまった場合は、司法書士へ相談することをお勧めします。
司法書士とは、司法書士法によれば「専門的な法律の知識に基づき、登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民の権利を擁護し、自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする国家資格である」とあります。
また、法務省のサイトに掲載されている「司法書士の業務」によれば、「法務大臣から認定を受けて簡易裁判所における民事訴訟などにおいて当事者を代理する業務も」行えるとあります。
特に、後払い現金化問題に強い司法書士は、後払い現金化の違法性を判断し、また、トラブル解決に向けて動くことができます。
このように司法書士に相談することで、後払い現金化のトラブル解決の最善手となるでしょう。
\LINEで気軽に相談可能!/
まとめ
今回は、危険な後払い現金化業者の見分け方から、トラブルに巻き込まれてしまった場合の対処法を解説してきました。
後払い現金化の利用には、さまざまな注意点があります。
当事務所では24時間365日、闇金や後払い現金化のトラブルに悩まれている方からのご相談を受付しています。もし、トラブルに巻き込まれてしまった場合は、ぜひご相談ください。
詳細は下記ボタンよりご確認いただけます。
闇金業者にお困りなら今すぐご相談ください
委任契約後は闇金業者に対してスピーディに受任通知を送付し、最短即日中に取り立てを停止します。当事務所はご依頼者様のご要望を第一に闇金業者と交渉します。お気軽にご相談ください。
委任契約後は闇金業者に対してスピーディに受任通知を送付し、最短即日中に取り立てを停止します。当事務所はご依頼者様のご要望を第一に闇金業者と交渉します。お気軽にご相談ください。