現代の日本における経済情勢の低迷に伴い、資金繰りに困る経営者や、生活に苦しむ個人が増える傾向にあります。
そのような中で、銀行などからの正規の融資を受けられずに闇金に手をだす経営者があとを絶ちません。また生活苦の中で多重債務に陥り、信用情報の兼ね合いから正規の消費者金融からお金を借りられず、闇金に手を出す個人も多く見られます。
しかし、闇金からお金を借りることは避けなければいけません。法外な金利や悪質な取り立てなど、数多くのトラブルが待ち構えている上に、一度関わりを持つとなかなか関係を絶ちきれないのが闇金だからです。
そこで今回は、闇金トラブルの返還請求は、自力でやることは難しく、弁護士や司法書士に協力してもらうべきである、ということについて解説してきます。また、闇金に借りたお金を返還請求できる理由についても説明します。
【結論】弁護士や司法書士などのプロに協力してもらいましょう!
結論から言うと、闇金トラブルの返還請求は、弁護士や司法書士などの法律の専門家に依頼するのが一番の解決策です。
返還請求するために必要な書類の作成も手伝ってもらえます。また、闇金側との交渉においても大きな力を発揮します。
過去の解決実績や口コミなどを調べた上で、闇金問題に強い弁護士や司法書士を探して、協力してもらうことが重要です。
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闇金トラブルの返還請求とは?
闇金業者に支払ったお金を取り戻すことは理論上、可能ではあります。利息はもちろん、借りた元本も取り戻せる可能性があります。
そもそも闇金とは、無許可で金融庁や自治体に登録せずに営業している業者や、登録していても違法な金利でお金を貸している業者のことです。
闇金は違法なものであり、その貸付も「不法原因給付」にあたる可能性が高く、この場合は利息や元本を支払う必要はありません。
以上のようなことを背景に、闇金業者に支払ったお金を取り戻すことを指して「闇金トラブルの返還請求」と言います。
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闇金に借りたお金を自力で返還請求できない理由
それでは、闇金から借りたお金を自分で返還請求することは可能なのでしょうか?
結論から言うと、難しいものです。ここでは、その理由を説明します。主な理由は以下の4つです。
返還請求が難しい理由1:会社名や電話番号などの情報がわからない
闇金からお金を借りる場合、相手方の情報がほぼ無いというのが一般的です。
また、闇金やそれに関連する会社は、公式のホームページを持っていないか、逆に公式のホームページを作って信頼感や安心感の醸成を狙っていても、会社名や電話番号は掲載していないことがほとんどです。
電話番号が書いてあったとしても、すぐに放棄可能な携帯電話番号などであるケースがほとんどです。
返還請求が難しい理由2:手続きの妨害になるようなことをしてくる
闇金からの返還請求が難しい2つ目の理由は、相手が手続きを妨害しようとすることが多いというものです。
万が一「返す」と応じた場合であっても、本来借りたお金よりも少ない金額を提示してきたり、威圧して全く請求しないように仕向けてきたりすることがあります。そのため、手続きが非常に難しく、ストレスになることがあります。
定番の妨害としては、そのような手続きを踏もうとすると「そういうことをしても無駄だ」とか「ペナルティとして借金額や利息を増やすぞ」といった脅しをかけてくるケースがよく見られます。
また、後述するような司法書士や弁護士への相談も「そういうことは無駄だ」と釘をさしてきます。
闇金業者は一般的に、債務者が正常な判断をできないよう、様々な方法で心を壊すよう嫌がらせをしてきます。それが彼らのマニュアルで、正常な判断をできないように持っていくことが、最終的に闇金業者の利益につながるのです。 そんなマニュアルの中に[…]
返還請求が難しい理由3:闇金を怒らせて嫌がらせがエスカレートする
闇金に返還請求するのが難しい理由の3つ目は、やろうとすると相手を怒らせてしまう可能性が高いことによるものです。
一般的に闇金を怒らせることは、非常に厄介な事態を招きます。怒らせた結果、嫌がらせや脅しをかけてくることもあります。そうすると、手続きが非常に難しくなり危険です。
闇金からの嫌がらせには、色々な手口があります。
基本的なところでは、回線が使えなくなるレベルで取り立ての電話をしてくる(通称:鬼電)行為や、自宅や職場や実家への取り立て、覚えのないデリバリーの配達などがあります。
さらには、お金を借りるときに提出していた個人情報をネットなどにばら撒くといった手口も最近では多く見られます。免許証や顔写真といったものから、(特に女性の場合ですが)お金を借りるときに提出させておいた性的な写真といったケースまであります。
返還請求が難しい理由4:闇金は理論武装のプロだから
闇金からの返還請求が難しい4つめの理由は、闇金は理論武装のプロだから、というものです。
彼らは、いかにして借金をした人間から金を搾り取るか、そしてどうすれば法律に抵触しないようにできるか(もっとも、抵触していてもやりますが)という知識に長けています。
また、債務者がネットなどで少し聞きかじった知識(それこそ、この記事を読んで自分でやってみようと思う方もいるでしょう)を持ち出して立ち向かったとしましょう。
しかし彼らもプロですから、ネットなどで流布しているような知識に対する理論武装はすでに済んでいると考えるべきです。返り討ちにあうのが関の山です。
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闇金への返還請求で支払った分を取り戻す方法
それでは、闇金に返還請求をおこない、それまでに支払った分を取り戻すためには、どこへ相談するのがよいのでしょうか。ここでは、考えられる3つの相談先について解説していきます。
方法1:弁護士に相談する
闇金からの被害に遭った場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士は法律の専門家であり、法制度を円滑に進めるための手助けをしてくれます。また、金融機関の協力を得ながらの返還請求の手続きも手伝ってくれます。
特に、闇金トラブルの返還請求に強い弁護士であれば、なおさら頼りになることでしょう。
大きな流れとしては、まずは弁護士に相談し、闇金トラブルの状況を説明します。
弁護士から提示された解決方法に納得したらば、弁護士に依頼(委任契約の締結)をします。
そこから先は、弁護士が代理人として動いてくれるので、依頼した債務者は特段、何もすることはありません。心理的負担の軽減にもなります。
しかし、弁護士に相談することのデメリットはあります。それは、相談までは無料の事務所が数多くありますが、その依頼費用となると高額になる傾向にあることです。
方法2:警察に相談する
闇金による被害に遭った場合は、警察にも相談しましょう。警察は被害届を出したり、犯罪の捜査をしたりすることができます。
ただし、警察はお金を取り戻す手助けはしてくれません。
また、一つ大きな前提として、警察には民事不介入の原則があります。闇金トラブルはあくまで個人間でのお金の貸し借り(つまり民事)と判断されうるので、警察も積極的には介入してきません。
これもまた、警察が相談先としての優先順位が下がる理由です。
ただし、最近では闇金トラブルの相談窓口を警察が設けているケースも見られます。例えば、「#9110」という、闇金、ストーカー、DV被害の時に警察に相談できるダイヤルが開設されています。
後述する司法書士、先述の弁護士よりは相談の優先順位は下がりますが、相談先の選択肢としては十分考えられます。
方法3:司法書士に相談する
闇金からの被害に遭った場合は、司法書士に相談しましょう。
司法書士は弁護士同様、法律の専門家であり、法制度について相談にのってくれます。また、金融機関の協力を得ながらの返還請求のお手伝いもしてくれます。
司法書士にもまた、闇金トラブルに強い先生とそうでない先生がいます。前者に相談を持ちかけるようにしましょう。
大きな流れとしても弁護士とほぼ同様です。まずは司法書士に相談し、闇金トラブルの状況を説明します。司法書士から提示された解決方法に納得したらば、正式に司法書士へ依頼をします。
そこから先は、司法書士が代理人として動いてくれるので、依頼した債務者は特に何もすることはありません。
司法書士に相談するメリットとしては、弁護士よりも費用が安く済むことが挙げられます。もちろん闇金トラブルに関する相談料は、闇金問題に強い事務所であれば無料のところがほとんどです。
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闇金に借りたお金を返還請求できる理由
闇金から借りたお金を利息も含めて返還請求できる理由とは何でしょうか。ここではそれらを解説していきます。理由は大きく分けると以下の3つになります。
理由1:そもそも違法な貸付(不法原因給付)だから
闇金から借りたお金を返還請求できる理由の1つ目は、貸したこと自体が違法であるからです。
これは不法原因給付と呼ばれるもので、お金を貸した相手に返還請求することができるというものです。元金自体が不法原因給付と判断されれば、そこから派生した利息もまた対象となります。つまり、元金も利息も返還請求できる、ということです。
闇金はお金を業として不特定多数に貸しつけ、利息を徴収しますが、これは貸金業法の認可を得ている正規業者のみに許されていることであり、日本の現行法では貸金業を持っていない人物ないし事業体がこれを行うことは原則として違反(不法行為)となります。
なお不法な原因のために給付をした者としては、「違法賭博に関連する者」や「売買春に関連する者」や「詐欺師」が該当します。「闇金業者」もまたこれに該当すると考えられます。
理由2:闇金はトラブルが大ごとになって身バレするのが怖いから
闇金から借りたお金を返還請求できる理由の2つ目は、闇金側がトラブルになることを恐れているからです。騒いでしまうと、身バレをして大きなトラブルになる可能性があるからです。
そのためには、正確な正体(会社名や実質的な代表者の本名や連絡先など)は、隠し続けることが重要です。
ですから、トラブルが「大ごと」になって、それらの正体が裁判記録やネット上の口コミなどで公になってしまうことは避けたいわけです。
理由3:闇金は警察沙汰にされることを嫌がるから
闇金から借りたお金を返還請求できる理由の3つ目は、闇金側が警察と揉めたくないからです。警察に相談されると、逮捕・起訴される可能性があるからです。
これは上述の2つめの理由とも関わってきます。闇金側はある程度のトラブルは想定内であり、出来るだけそれを回避しつつ、金を搾り取れるターゲットを渡り歩きたいわけです。
ですから、警察にマークされ、その後の活動が困難になることは、彼らとしてももっとも避けたい事柄なのです。
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まとめ
今回は、闇金トラブルの返還請求は、弁護士や司法書士に協力してもらうべきである、ということについて解説してきました。また、闇金に借りたお金を返還請求できる理由についても説明しました。
司法書士や弁護士の中には、依頼料の支払い方法の相談に乗ってくれるところもあります。何より、相談料は無料な司法書士事務所・法律事務所が数多くあります。
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