借金問題は、誰に相談していいか分からなかったり、一人で抱え込んでしまったりと、気づいたら事態が悪化していた…なんてことも少なくありません。しかし、今は昔と違って、無料で利用できる相談窓口や専門のサポートがたくさん用意されているのでご安心ください。
本記事では、借金問題の公的な相談先から司法書士へ相談するメリット、必要な書類の準備や費用、手続きの流れまで具体的に解説します。
借金について相談できる窓口
借金の相談ができる窓口は多くあります。それぞれの窓口によって、相談にかかる費用や専門性が異なってくるので、自分の状況に合った相談先を選びましょう。
自治体の多重債務相談窓口
全国の都道府県や市区町村には、住民向けの無料相談窓口が設置されています。
各自治体では定期的に無料相談会を開催しています。自治体のホームページで日程や場所を確認しましょう。平日に時間が取れない方も、土日に相談会を開いている自治体もあります。
とはいえ、自治体でサポートできることは限られているのも事実です。自治体の窓口の職員が債務整理などの具体的な手続きを直接サポートしてくれるわけではありません。
日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」
日本貸金業協会が設置している「貸金業相談・紛争解決センター」では、借金問題に関する無料相談を実施しています。債務整理のことはもちろん、「過払い金って自分にも関係あるのかな?」なんて不安にも、専門的にアドバイスしてもらえるのが特徴です。
また、生活再建支援に強いカウンセラーが対応し、借入れの状況をしっかりと整理しながら、現実的な対処法を丁寧に教えてくれます。
貸金業者との間でトラブルが生じた場合にも、必要に応じて、ADR(裁判外紛争解決手続)の利用方法も紹介してもらえます。裁判に比べて手続きがシンプルで、負担も少なく済むのがADRの利点です。
法テラス(日本司法支援センター)
法テラスは、国が設立した法律トラブル全般に対応してくれる総合的な相談窓口です。全国に拠点があり、同一内容の相談であれば3回まで無料相談を受けることができます。
収入や資産が一定基準以下であれば、弁護士・司法書士費用などを一時的に立て替えてもらえる制度もあります。立替金は原則分割で返済しなければなりませんが、生活保護費を受給中の方などは返済を免除してもらえるでしょう。
法的なトラブルに巻き込まれたとき、解決のために弁護士や司法書士に相談したいと考えても、依頼費用が心配で一歩踏み出せない方は少なくありません。そんな方々の強い味方となるのが法テラスです。 法テラスは経済的に困窮している方でも法的サービス[…]
\LINEで気軽に相談可能!/
借金について司法書士に相談するメリット
公的機関の無料相談を受けたあと、司法書士への相談を考える方が多くいます。ここでは、司法書士に依頼するメリットについて詳しく見ていきましょう。
費用を抑えられる
司法書士に債務整理を依頼する場合の費用相場は30万円前後と、弁護士と比較しても費用を抑えられることが多いです。
司法書士事務所によっては、報酬の分割払いに対応しているところもあります。相談無料の事務所を利用すれば、初期費用を抑えながら債務整理を利用することができるでしょう。
書類作成と手続き代行が迅速
司法書士なら、自己破産や個人再生など、裁判所へ提出しなければならない書類の作成をサポートすることができます。
また、依頼後はすぐに債権者へ受任通知を発送してもらえるため、取り立ての電話や催促の手紙が止まります。一時的に返済もストップするため、張りつめていた気持ちもゆるんで、日々の生活に余裕を取り戻すことができるでしょう。
債務整理手続きは数ヶ月から半年以上かかることもありますが、そういった手続きのスケジュールや書類の準備、進行管理は司法書士が対応してくれるため安心です。
借金問題のプロから具体的なアドバイスがもらえる
司法書士は債務整理に関する法知識が豊富で、一人ひとりの状況に合わせて「こうするといいですよ」という具体的なアドバイスをくれます。
過払い金請求や任意整理、自己破産といったそれぞれの選択肢についても、メリットとデメリットを丁寧に説明してくれるので、「何をどうすればいいか分からない…」という不安も、自然となくなっていくでしょう。
依頼後は裁判所や債権者との連絡窓口となってくれるため、債権者と直接やり取りしなくて済みます。専門家が間に入って交渉してくれることで、より良い条件を引き出せることもあるでしょう。
\LINEで気軽に相談可能!/
借金について司法書士に相談する際の必要なもの、流れ、費用
司法書士への相談を決めたら、どんな準備が必要で、実際にはどんな流れで進んでいくのかを知っておくことが大切です。
相談時に必要な書類
司法書士への相談をスムーズに進めるには、借入先の情報がわかるように「債権者一覧表」や「督促状」「請求書」などを揃えておきましょう。
毎月の収入と支出状況を把握するため、直近2~3カ月分の給与明細や預貯金通帳、家計簿などの書類も準備しておくと、司法書士からも的確なアドバイスを受けやすくなります。
身分証明書(運転免許証・保険証など)と印鑑も忘れずに持っていきましょう。本人確認や契約時に必要になります。
相談から受任までの流れ
初回相談では、借入の総額や毎月の返済状況などについて詳しく聞かれます。このときは、できるだけ正直に、隠さず話しましょう。
正式に依頼が決まると、司法書士から債権者に受任通知が発送されます。同時に債権調査も行われ、正確な借金総額が確定します。この時点で返済や取り立てが止まるので、精神的な負担も一気になくなるでしょう。
具体的な債務整理の方針が確定すると、報酬の積立や返済計画の調整を経て、本格的な手続きへと移っていきます。一連の流れは司法書士が管理してくれるので、指示に従うだけで問題ありません。
相談・依頼にかかる費用比較
司法書士に依頼する際の費用は、事務所によっても異なるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
一方で、その他の事務所や弁護士に依頼する場合、着手金が5万円~、報酬が減額金額の15~20%前後になるケースもあり、全体的に費用が高くなる傾向があります。
いずれにせよ、費用については事務所ごとに異なるため、ご自身の目で確認した上で、相談・依頼を検討するようにしましょう。
\LINEで気軽に相談可能!/
借金について相談する司法書士を選ぶポイント
司法書士事務所は全国に多数ありますが、債務整理の得意不得意や、対応の丁寧さには差があります。ここでは、そんな「頼れる司法書士」を選ぶためのポイントを紹介します。
専門分野の実績確認
司法書士事務所のホームページなどで、債務整理に特化しているか、過去の手続き実績を確認しましょう。訴訟代理権を持つ認定司法書士がいれば、より幅広く対応してもらえるでしょう。
なお、司法書士事務所の中には、不動産登記や相続といった業務をメインにしていて、債務整理の相談はあまり扱っていない事務所も多くあります。債務整理を専門的に扱っていて、しっかり実績のある事務所を選びましょう。
費用の明確さと支払い条件
相談料や着手金、報酬がどのくらいかかるのか、事前に書面で見積もりを出してもらいましょう。費用の内訳が明記されているかの確認も大切です。
分割払いや報酬の支払いタイミングについて柔軟に対応してくれる事務所も増えていますので、経済的な負担をできるだけ軽くしたい方は、そういった点も注目して選んでください。
費用面の説明が丁寧で、なおかつ見積もりに曖昧な点がない事務所は、それだけで信頼できるところが多いです。逆に、費用の話をはぐらかすような対応がある場合は、慎重になった方がいいかもしれません。
コミュニケーションと対応のしやすさ
初回相談でどれだけしっかり話を聞いてくれるか、質問に対してきちんと答えてくれるかどうかは、細かく確認しましょう。
メールや電話の対応が丁寧で、返事も早い事務所なら、困ったときにすぐ相談できて安心ですし、気持ちの面でもすごく楽になるものです。事務員だけでなく担当司法書士と直接連絡がとれるかどうかも大切なポイントでしょう。
予約が取りやすいか、面談の場所が通いやすいかなども大事です。自宅や職場の近くにある事務所や、夜間や土日対応をしてくれるところを選びましょう。
\LINEで気軽に相談可能!/
まとめ
借金問題は一人で抱え込まず、まずは無料相談窓口や法テラスなどを利用して、今の状況を整理しましょう。それが今後の人生を立て直す第一歩になります。
専門知識と経験のある司法書士に相談すれば、費用も抑えつつ、安心して手続きを進めていくことができるでしょう。
ライタス綜合事務所では借金相談も随時受け付けていますので、まずは一人で悩まず相談されてみてはいかがでしょうか。当事務所にご相談いただければ、借金問題を解決し、新たな生活を始める第一歩をサポートさせていただきます。
借金返済にお困りなら今すぐご相談ください
当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。