リボ払いの残高を抱えている方の中には、一括返済を検討したことがある方もいらっしゃるでしょう。リボ払いは毎月の支払額が一定で家計管理しやすい反面、手数料の負担が重く返済期間が長期化しやすいです。
一方、一括返済は手数料を大幅に削減できますが、実行前に把握しておくべき点もあります。今回はリボ払いの一括返済について、利点から注意点、詳しい手順まで解説しますので参考にしていただけましたら幸いです。
リボ払いを一括返済するメリット
リボ払いの一括返済には、その後の家計負担を軽減し、お金の管理を安定させる効果があります。手数料削減をはじめとする3つの主要なメリットを見ていきましょう。
手数料の大幅な削減が可能
リボ払いの手数料は日割計算のため、早期完済により総支払額を削減できます。年利15%の場合、20万円の残高を6ヶ月早めるだけで1万8,000円の手数料の節約効果が生まれるのです。
カード会社によっては繰上返済手数料が無料の場合があり、さらなるコスト削減につながります。手数料負担の軽減は家計にとって直接的な利点となるため、資金に余裕がある場合、一括返済は非常に効果的といえるでしょう。
利用可能枠の回復で急な出費に対応可能
一括返済によりショッピング枠が即時回復し、緊急時の資金繰りに備えられるようになります。利用枠回復によりカード利用率が低下し、信用スコアの改善効果も期待できるでしょう。
例えば、大手のクレジットカードの場合、ATMで即時に利用可能枠の回復が可能です。急な医療費や冠婚葬祭費用など、予期しない出費が発生した際にも対応できるでしょう。
信用情報の改善で今後の審査が有利に
完済事実が信用情報機関に登録されると、新規ローン審査の通過率が向上します。住宅ローンや自動車ローンを検討している方にとって、信用情報の改善は将来的な大きな利点となるでしょう。
返済実績の蓄積により信用度が高まり、より好条件でのローン利用が可能になります。金融機関からの信頼獲得は長期的な資産形成にも関係してくるため、一括返済の効果は単なる手数料削減を超えた価値があると言えるでしょう。
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リボ払いを一括返済する場合の注意点
一括返済には多くの利点がある一方で、注意点もあります。資金計画から心理的な側面まで、慎重に判断すべき点を確認していきましょう。
手元資金が一時的に減少するリスク
一括返済後、3ヶ月分の生活費を確保できていない場合、家計破綻の危険性があります。他にも、預金の20%以上を使う返済は危険水準とされているため、十分な検討が必要です。
医療費や教育費など固定費とのバランスを考慮した資金計画が必要となります。一括返済により手元資金が不足し、結果的に他の借入を行うことになれば本末転倒です。家計の安定性を最優先に判断しましょう。
繰上返済手数料が発生する場合あり
ATM返済の多くは金融機関側の手数料が別途必要になります。手数料の金額によっては一括返済の利点が相殺される可能性もあるため、事前の確認が欠かせません。
返済方法ごとの手数料体系を比較し、最も費用対効果の良い方法を選択することが大切です。オンラインサービスや口座振替など、手数料が無料の返済方法が利用できる場合は積極的に活用しましょう。
再びリボ払いを利用する悪循環に注意
利用枠回復後は、「残高管理アプリ」の活用が推奨されます。心理的ストレス軽減のためにも、一時的なカードの利用停止措置が有効な場合もあるでしょう。
なぜなら、一括返済により利用枠が回復すると、再度リボ払いを利用してしまう方が少なくないためです。根本的な家計管理の改善なしに一括返済を行っても、同じ問題を繰り返す恐れがあります。再びリボ払いを利用してしまう悪循環に注意しましょう。
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一括返済のやり方
リボ払いの一括返済は複数の方法で実行できます。各方法の特徴を理解し、ご自身の状況に最適な手段を選択することが重要です。
オンラインサービスからの手続きが可能
多くのカード会社では、インターネット会員サービスから一括返済の手続きが可能です。24時間いつでも手続きでき、手数料も比較的安く設定されている場合が多いでしょう。
ログイン後に利用明細から現在のリボ残高を確認し、一括返済メニューを選択します。返済日や返済金額を指定して手続きを完了させると、指定した日に口座から引き落としが実行されます。
ATMを利用した一括返済が可能
カード会社の提携ATMやコンビニATMから一括返済を行うことも可能です。現金での返済となるため、即座に残高に反映される点が利点となります。
ATM画面でリボ払い返済メニューを選択し、一括返済を指定します。現在の残高が表示されるため、金額を確認して現金を投入すれば手続き完了です。ただし、ATM利用手数料が発生する場合があるため注意しましょう。
銀行振込による一括返済の手順
カード会社指定の口座へ銀行振込により一括返済を行う方法もあります。事前にカード会社へ連絡し、振込先口座と正確な返済金額を確認しましょう。
振込の際は依頼人名をカード会社の指定通りに入力し、間違いのないよう注意してください。振込手数料は利用者負担となりますが、確実な返済方法として選択する方も多いでしょう。返済完了後は必ず残高確認を行い、正しく処理されていることを確認することが大切です。
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リボ払いの残高を一括請求されて、支払えない場合の対処法
リボ払いの滞納により残高を一括請求された場合でも、適切な対処により状況を改善できる可能性があります。「一括支払いなんて無理…」と諦める必要はありません。。
カード会社に支払条件を変更する相談が可能
交渉次第で支払条件を変更することが可能な場合があります。ただし、個人での交渉は簡単ではないため、具体的な返済計画を用意して臨むことが大切です。
一括請求自体は解消されても、返済自体は継続しなければなりません。カード会社との交渉では誠実な姿勢を示し、現実的な返済プランを提示することを心がけてください。分割払いへの変更や支払期日の延長など、可能な選択肢を相談してみましょう。
低金利ローンへの借り換えで負担軽減
銀行などで低金利のおまとめローンの利用により負担が軽減される可能性があります。しかし、この方法も返済自体は継続しなければならない点に注意が必要です。
返済期間が長期になればなるほど、最終的な支払総額が増えるため慎重な検討が求められます。複数の金融機関で条件を比較し、総合的に有利な借り換え先を選択しましょう。借り換えにより月々の負担は軽減されますが、完済までの道のりは長くなる可能性があります。
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債務整理による法的解決の検討
3ヶ月以上の滞納が続いている場合は、債務整理を検討してみても良いでしょう。
任意整理や個人再生を活用すれば、住宅や自動車を保持したまま借金問題を解決できます。どうしても返済が困難な場合は、自己破産が有効な選択肢となるかもしれません。
いずれにせよ、債務整理は法的な知識が不可欠なため、専門家への相談がおすすめです。一人で抱え込まず、専門的からのアドバイスを求めることが問題解決への近道です。
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まとめ
リボ払いの一括返済は手数料削減や信用情報改善など多くの利点がありますが、手元資金の減少や再利用の危険性といった注意点も存在します。オンラインサービスやATM、銀行振込など複数の返済方法から最適な手段を選択し、計画的に実行しましょう。
一括請求を受けた場合でも諦めず、条件変更の交渉や借り換え、債務整理など段階的な対処法を検討してみてください。当事務所ではリボ払いに関する相談も随時受け付けています。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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