パルティール債権回収からの督促に不安を感じている方は多いでしょう。実は督促が来たからといって、すぐに慌てる必要はありません。状況を正しく理解し、適切な対応をすれば解決できる問題です。
本記事では、パルティール債権回収の基本情報から督促への対処法、時効援用や債務整理による解決方法まで、借金問題を抱える方に役立つ情報について解説します。
パルティール債権回収株式会社
パルティール債権回収からの連絡に困惑している方も少なくありません。債権回収会社とはどのような業者なのか、なぜ連絡が来るのかを理解することが、適切な対応への第一歩です。まずは、パルティール債権回収の基本情報から確認していきましょう。
パルティール債権回収株式会社の会社概要
パルティール債権回収株式会社は東京都品川区西五反田に本社を構える債権回収業者です。2007年8月23日に設立され、主要株主はJトラスト株式会社となっています。
全国に東京、関西、東海、山陰、四国、九州などに営業所を配置し、日本全国で債権回収業務を展開しているようです。規模の大きな債権回収会社であり、多くの金融機関から債権回収業務を受託している実績があります。
パルティール債権回収から連絡がくる理由
パルティール債権回収は借金などの未払い債務について、カード会社や銀行、消費者金融業者等に代わって、督促や回収を行う専門の業者です。ローンやクレジットカードの返済が滞っている場合に連絡が来るケースがほとんどです。
SBI新生銀行を始めアプラスやイオンクレジットサービス、楽天カードやトヨタファイナンスなど多くの金融機関と提携しており、これらの会社の債権回収業務を代行しています。
過去に利用した金融サービスの返済が滞っていると、元の金融機関ではなくパルティール債権回収から連絡が届くことがあるのはこのためです。
パルティール債権回収の特徴と業務内容
パルティール債権回収は、法律に基づいて適正に業務を行う正規の債権回収会社です。詐欺などを行っている、闇金融業者などとはまったく異なるため、この点はご安心ください。
主に、特定金銭債権の買取、債権管理、回収、管理・回収受託を事業内容としており、「サービサー（債権回収会社）」とも呼ばれます。
金融機関から債権を買い取ったり、債権回収業務を委託されたりして、未払いとなっている債務の回収を行っています。単なる取立て屋ではなく、法律に則った適正な債権回収を行う正規の事業者です。
＼LINEで気軽に相談可能！／
パルティール債権回収から書類が届いた場合の対処法
パルティール債権回収から書類が届いたとき、どう対応すべきか悩む方は多いでしょう。適切な対応をするためには、書類の内容確認から始め、自分の状況に応じた対処法を選ぶことが大切です。冷静に対応していきましょう。
書類が届いたら最初に確認すべきこと
パルティール債権回収から連絡があった場合、まず支払いを求められている内容を確認しましょう。どの金融機関から、いつ行われた借入れについての請求なのかが重要です。
そもそもの連絡内容が、自分に関連するものかどうかを確認することも必要です。心当たりがない場合は、パルティール債権回収の名を騙った詐欺業者による架空請求の可能性も考えられます。不審に思ったら、直接問い合わせてみるのも一つの方法です。
心当たりのある内容であれば誠実に対応し、連絡の無視や拒否をすることはやめましょう。問題を放置すると状況が悪化する一方なので、何らかの対応を取ることを推奨します。
債務承認につながる対応に注意する
パルティール債権回収に電話して「借金を支払います」や「分割返済にしたい」と言ってしまうと、債務の承認になって時効援用できなくなる点に注意が必要です。詳しくは後述しますが、時効の可能性がある場合、特に慎重な対応が求められます。
自宅訪問時の会話で借金の存在を認める発言をすると、債務承認となってしまうおそれがあります。「覚えていない」「調べてみます」などと答えるようにし、安易に債務の存在を認めないようにしてください。
支払い能力に応じた対応方法を検討する
支払いができる場合と支払いが難しい場合で対処法が異なるため、自身の支払い能力を正確に判断することが重要です。返済できる見込みがあれば、誠実に対応して解決を目指しましょう。
一括返済を求められている場合でも、対応次第では分割払いに応じてもらえる可能性があります。無理のない返済計画を提案し、交渉してみる価値はあるでしょう。
返済が難しい場合は時効援用や債務整理などの選択肢を検討し、必要に応じて借金問題のプロである司法書士への相談を検討するべきです。自分一人で抱え込まず、専門家の力を借りることで解決へのきっかけを掴むことができるでしょう。
＼LINEで気軽に相談可能！／
パルティール債権回収からの連絡を無視するとどうなるか？
パルティール債権回収からの連絡を無視したくなる気持ちはわかりますが、問題解決にはつながりません。状況が悪化する可能性が高いです。ここでは、連絡を無視した場合にどのような事態になるのかについて見ていきましょう。
電話や自宅訪問による督促が強化される
パルティール債権回収からの書類を無視していると、電話による連絡や場合によっては自宅訪問をされる可能性があります。自宅訪問はパルティール債権回収が調査を委託した別会社が行うこともあり、必然的に借金返済についての話になります。突然の訪問に慌てて不用意な発言をしないよう注意が必要です。
自宅訪問については、居留守を使うのも手です。対面するとうまく会話をすることができず、相手のペースに巻き込まれて不用意な発言をしてしまうことも懸念されます。無理に対応する必要はないのだと、頭に入れておくとよいでしょう。
法的手続きに発展するリスクがある
ただし、パルティール債権回収からの電話や自宅訪問も無視し続けると、やがて法的手段をとられるおそれがあります。債権回収会社としては回収のために法的手段を取ることも業務の一環です。
無視し続けると支払いの意思がないとして、訴訟などの法的手続きをとられ、裁判所から「訴状」や「支払督促」などの書類が届く可能性があります。
裁判を起こされ判決が確定すると、その後10年間は時効援用ができなくなり、最終的には強制執行を受ける可能性も高まります。法的手続きに発展する前に、何らかの対応を取ることが望ましいでしょう。
給料や財産の差し押さえにつながる可能性
裁判所から判決などが出ても支払わない場合、「強制執行」といって、返済に充てるために強制的に給与や預貯金などが差し押さえられる可能性があります。
差押えの対象は給与や預貯金だけでなく、車や不動産、宝石類など価値のある物全般に及びます。財産を差し押さえられると自分だけでなく、一緒に生活する家族にも大きな影響が出るため、早期対応を心がけましょう。問題が深刻化する前に、適切な解決策を見つけることが大切です。
＼LINEで気軽に相談可能！／
パルティール債権回収からの請求への対処法
パルティール債権回収からの督促に対しては、状況に応じた適切な対処法があります。時効援用や債務整理、専門家への相談など、自分の状況に合った解決方法を見つけることが重要です。
時効援用で請求を止める方法
最後の支払いから5年、または裁判手続きなどから10年以上が経過しており、途中で支払いの約束や一部入金をしていない場合、時効援用を行える可能性が高いです。
ただし、時効援用をするには「時効が成立しているため、債務を支払う意思がない」と明記した「時効援用通知書」を内容証明郵便でパルティール債権回収に送付する必要があります。形式や内容に不備があると効力が認められないこともあるので注意が必要です。
なお、時効になっていても自動的に借金は消滅せず、「時効の援用をします」という意思表示をしない限り、借金は消滅しません。時効期間が経過していると思われる場合でも、自分から時効を主張する手続きが必要です。
借金の時効が成立したと思っていたのに、突然の請求に頭を悩ませてはいませんか？ 「時効の援用」は、知っているようで意外と知らない落とし穴があるもの。手続きの間違いがあれば、せっかくの時効も水の泡に。 失敗せずに時効を実現するためのポイ[…]
債務整理で借金問題を解決する
パルティール債権回収への返済が分割でも厳しい場合は、借金を減らしたり支払い期間を長くしたりする債務整理を検討するべきです。収入状況に応じた返済計画を立てることができます。
債務整理には主に、債権者と交渉して将来利息をカットする任意整理、借金を5分の1から10分の1程度に減額する個人再生、借金の支払い義務を免除してもらう自己破産の3種類があります。状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
債務整理により他の借金の返済負担を減らしたり、支払い期間を長くしたりすることで借金問題を根本的に解決できる可能性があります。一時的な対応ではなく、長期的な解決策としても、検討する価値があるでしょう。
借金が返せなくなり、不安な日々を送っていませんか？そんな時は、債務整理という方法があります。 債務整理には、様々な方法がありますが、どの方法を選ぶべきかは、借金の額や収入、財産状況などによって異なります。 この記事では、債務整理[…]
司法書士への相談が有効な理由
司法書士に依頼すると、時効援用の手続きを適切に行えるでしょう。法的な知識と経験を持つ専門家のサポートを受けることで、より確実に時効の主張が可能となります。
また、司法書士は債務整理にも対応できるため、現在の収支状況などを検討した上、自身にもっとも適した債務整理を行えるようサポートしてもらうのが良いでしょう。
＼LINEで気軽に相談可能！／
まとめ
パルティール債権回収からの督促への対応は、状況に応じて異なります。連絡を無視せず、内容を確認したうえで、返済可能か時効が成立しているかなど自分の状況を見極めることが大切です。返済が難しい場合は時効援用や債務整理を検討し、必要に応じて専門家に相談するのがおすすめです。
当事務所ではパルティール債権回収からの督促に関する相談も随時受け付けています。一人で悩み続けるより、専門家に相談することで解決の糸口が見つかることも多いです。まずはお気軽にご相談ください。真摯に対応させていただきます。
借金返済にお困りなら今すぐご相談ください
当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています（司法書士業務の範囲内に限る）。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています（司法書士業務の範囲内に限る）。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
