オリックスグループから債権回収の督促状が届いたら、多くの人が不安を感じるでしょう。書類を見ただけで心が沈み、どう対処すべきか分からなくなりがちです。しかし、対処方法がわからないからといって督促を無視すると状況を悪化させてしまいます。
本記事では、オリックス債権回収からの督促を受けた際の適切な対処方法と、無視した場合に起きる問題について解説します。
オリックス債権回収株式会社とは?
オリックス債権回収から連絡が来た場合、まずは相手がどのような会社なのかを理解することが重要です。正規の債権回収会社なのか、それとも違法な取立てを行う業者なのか見極める必要があります。ここでは、オリックス債権回収株式会社について解説します。
オリックス債権回収株式会社の概要
オリックス債権回収株式会社は、オリックス株式会社の100%出資による債権回収会社です。法務大臣から正式に許可を受けた正規のサービサー(債権回収会社)として運営されています。
法的に認められた債権回収会社であるため、違法な取立て行為を行うことはありません。債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)に基づいて業務を行っており、法令遵守を徹底しています。
オリックス債権回収株式会社が取り扱う債権
オリックス債権回収は、オリックス銀行やオリックスクレジット、オリックス自動車などグループ会社の債権回収を主に担当しています。住宅ローンやカードローン、事業融資など幅広い債権が回収対象です。
ただし、親会社であるオリックス株式会社は2025年7月1日をめどにオリックス債権回収株式会社の株式を株式会社リサ・パートナーズに譲渡することを発表しています。そのため、将来的には別会社からの連絡に変わる可能性が高いです。
オリックス債権回収株式会社から督促が来る理由
オリックス債権回収から督促が来る理由は、元の債権者(貸金業者や銀行など)がオリックス債権回収株式会社に債権回収を委託・譲渡したということ。
具体的には、3ヶ月以上借入金などの支払いが遅れると、債権回収会社に回収業務が移ることが多いです。特に、オリックスグループの金融サービスを利用していた場合に延滞が続くと、オリックス債権回収からの督促に変わる可能性が高くなります。
滞納が続くと一括請求や法的手続きへと事態が進展することがあるため、督促を受けた場合には早めに行動をすると良いでしょう。放置すればするほど解決が難しくなるため、督促状を受け取ったらすぐに内容に目を通し、必要な手続きを取ることをおすすめします。
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オリックス債権回収株式会社から督促を無視するリスク
督促状が届いたとき、「見なかったことにしよう」と考える人もいるかもしれません。しかし、そのままにすると取り返しのつかない事態へと発展するおそれがあります。
以下では、具体的にどのような問題が起きるのかを見ていきましょう。
遅延損害金や一括請求のリスク
返済を放置すると遅延損害金が日々加算され、返済総額が膨らんでいきます。
遅延損害金は契約内容にもよりますが、年率14%程度の高金利が適用されることが多く、短期間でも負担が大きくなるため注意が必要です。
また、督促を無視し続けると一括請求を求められる可能性が高くなります。一括請求に応じられない場合は、差し押さえなどの法的措置に発展する恐れがあります。督促を無視することは、非常に危険であるということを知っておいてください。
督促を無視した場合の法的リスク
督促を無視し続けると、オリックス債権回収によって裁判所からの支払督促や訴訟を起こされる可能性があります。法的手続きに着手されても、なお無視を続けていると、いずれは債務名義(強制執行ができる権利)を取得されてしまいます。
債務名義を取得されたということは、給与や預金口座が差し押さえられる危険があるということです。たとえば、銀行口座を差し押さえられてしまえば、「ある日突然残高が0円に…」なんて事態にもなりかねません。督促を無視し続けるということは、こうしたリスクを常に背負うということを忘れないようにしましょう。
時効援用する際の注意点
5年以上返済や取引がなければ、時効の援用が可能な場合もあります。しかし、時効援用には専門的な知識も必要で、手続きを間違えると時効の援用が使えなくなってしまうかもしれません。
時効の援用ができなくなる要因の1つは「債務の承認」というもので、一部でも返済したり、支払いを認めるような発言をすると、時効がリセットされてしまいます。自己判断で行動すると、かえって不利な状況を招くため注意しなければなりません。
時効の援用手続きをしたい、あるいは時効の援用が使えるか確認したい場合は、借金問題のプロである司法書士に相談することをおすすめします。
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オリックス債権回収株式会社からの督促への対処法
督促を受けた場合、具体的にどのような対処法があるのか見ていきましょう。単に無視するのではなく、積極的に状況と向き合うことで、より良い解決策を見つけることができます。
請求内容の確認と時効の検討
まずは請求内容に心当たりがあるか、借入時期や最終返済日を調べることが大切です。
督促状に記載されている債権者名、債権の種類、金額、発生時期などを確かめます。心当たりがない場合や、記載内容に疑問がある場合は、詳細な内容を書面で送付するよう求めることもできます。債権回収会社は債務者から情報開示の請求があった場合、その内容を明らかにしなければなりません。
最終返済日を調べた結果、時効援用ができそうだとしても自分で判断せず、司法書士に相談するのが安全です。相談時は、契約書や取引履歴など、時効の判断材料となる情報を整理しておくとスムーズに進むでしょう。
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返済が難しい場合の分割交渉
返済が困難な場合は、オリックス債権回収に連絡し、分割払いについて相談することができます。交渉によっては分割払いが認められるケースもありますが、必ずしも希望通りになるとは限りません。
交渉の際は、現在の収入状況や家計の状態を正直に伝え、無理のない返済プランを提案することが重要です。例えば、月々の返済可能額を具体的に示し、収入証明書などの資料を準備しておくと交渉がスムーズに進めるためには必要です。
ただし、交渉に際しては、安易に個人情報や資産状況を伝えすぎないよう注意することも忘れないでください。必要最低限の情報にとどめ、交渉内容は基本的に書面で残すようにしましょう。電話だけの約束は後々トラブルの元になることがあります。
どうしても返済できない場合は、債務整理などの法的手続きをするという選択肢もあります。現在の収入状況や返済能力を踏まえた、現実的な提案が交渉では重要です。
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司法書士に相談して的確なアドバイスをもらおう
債権回収会社からの督促や法的手続きには、司法書士への相談が効果的です。債務整理はもちろん、差押えの回避、時効援用の手続きも司法書士が代行できます。
司法書士であれば、個々の状況に合った最適な解決策を提案することが可能です。例えば、収入や資産状況に応じて、任意整理や個人再生、自己破産など、どの債務整理が適しているかアドバイスを受けられます。
また、司法書士に依頼すると、債権者との交渉も代行してもらえるため、直接やり取りする精神的な負担も軽減されます。債権回収会社からの連絡も司法書士が受けることになるので、取立てに悩まされることもなくなるでしょう。
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まとめ
オリックス債権回収からの督促を無視することは、差し押さえなどの経済的負担の増加を招くため避けるべきです。請求内容をしっかり確かめ、分割払いの交渉や専門家への相談など、積極的に問題解決に取り組むことが重要です。
督促状が届いた場合は、まず請求内容や債権の詳細を調べ、返済能力に応じた方法を考えましょう。無理な返済計画を立てても長続きしないため、現実的な解決策を模索することが大切です。
時効の可能性がある場合や返済が困難な状況でも、放置せずに早めに対処すれば将来的な負担を軽くすることができます。専門家のサポートを受けることで、適切な解決策を見つけやすくなり、精神的な負担も軽くなるでしょう。
当事務所では、オリックス債権回収からの督促に関する相談も随時受け付けています。一人で悩み続けるのは大変な苦痛を伴うものです。どうかお気軽にご相談予約をお取りください。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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