「ペイディの支払いが滞ってしまった…」「後払いを何度も利用して、返済が苦しくなってきた…」という状況に陥っている方もいるのではないでしょうか。
後払い決済サービスは非常に便利な反面、気づかないうちに利用額が膨らんでしまうリスクと隣り合わせです。後払いとは、その実態は借金です。
今回はペイディの借金を任意整理する場合の注意点やメリット・デメリット、そして任意整理後のペイディの利用について詳しく解説します。
ペイディは任意整理できる?
ペイディなどの後払い決済サービスの普及により、クレジットカードを持っていない方でも手軽に後払いで買い物ができるようになりました。しかし便利な反面、返済が滞ると大きな問題になります。
ペイディの借金で悩んでいる方にとって、任意整理は一つの解決策になり得ますが、本当に任意整理できるのか解説しましょう。
後払い決済とは
後払い決済は、商品やサービスを先に受け取り、後から支払いを行う決済方式です。ペイディはクレジットカードがなくても利用できる、便利なオンライン決済サービスとして多くの人に利用されています。
スマホから簡単に申し込みができ、審査もスピーディに行われるため、急な買い物でも対応できる手軽さが魅力です。翌月一括払いの他、分割払いも選べるなど支払い方法も柔軟に対応しています。
利便性が高い一方で、「簡単に買える」という感覚から使いすぎてしまい、返済が困難になるケースも少なくありません。特に複数のショッピングサイトでペイディを利用すると、トータルでいくら使っているのか把握しづらくなります。
気づけば返済期日が迫っているのに支払い能力がないという状況に陥り、延滞金や遅延損害金が加算されて、さらに苦しい状況に追い込まれる人も少なくないのが現実です。
近年、キャッシュレス決済の普及に伴い、後払いサービスが増加しています。その中でも注目を集めているのが、株式会社Paidy(ペイディ)が提供する「ペイディ後払い」です。しかし、このサービスを悪用した「現金化」が問題視されています。 本記[…]
ペイディの借金を任意整理できるのか
ペイディの借金は任意整理が可能です。任意整理とは、債務者(借りた人)が債権者(貸した側)と交渉して、返済条件の変更や一部債務の免除などを行う手続きをいいます。
弁護士や司法書士に依頼すると、専門家がペイディ側と交渉し、将来の利息カットや遅延損害金のカットなどの条件で和解することが可能です。これにより毎月の返済負担を軽減できます。
ペイディの任意整理の場合、他の消費者金融やクレジットカード会社と比較して短期間の分割払いとなるケースが多いようです。これはペイディの借入額が比較的少額なことが多いためだと考えられます。
任意整理は自分で行うことも法律上は可能ですが、専門的な知識が必要なため、実務的には弁護士か司法書士に依頼するのが一般的です。専門家に依頼することで、より有利な条件での和解が期待できます。
借金返済に困っているものの、「自己破産まではしたくない…」と考えている方に適した方法が「任意整理」です。 債務者と債権者の話し合いで解決を図る任意整理について、概要から手順、そして日常生活への影響まで、司法書士の視点で詳しく解説します[…]
ペイディの借金を任意整理する際の注意点
ペイディの借金を任意整理する際には、いくつかの注意点があります。まず、滞納額が少額の場合、任意整理の費用対効果を考慮する必要があるでしょう。
法律の専門家に依頼する場合、着手金や報酬などの費用が発生します。ペイディの借金が少額であれば、任意整理の費用の方が高くなってしまう可能性もあるため、事前に費用対効果を検討することが大切です。
また、任意整理を行うと信用情報機関に事故情報が登録されます。これにより、新たなクレジットカードの作成やローンの契約が5~7年程度できなくなる可能性があるのです。
いわゆる「ブラックリスト」に載ることになるため、住宅ローンや自動車ローンなどの大きな借入を検討している場合は、任意整理のタイミングを慎重に考える必要があります。
\LINEで気軽に相談可能!/
ペイディを任意整理するメリット、デメリット
ペイディの借金を任意整理するかどうか判断するためには、そのメリットとデメリットを正確に理解することが重要です。詳しく解説しましょう。
メリット
任意整理の最大のメリットは、毎月の返済負担が軽減されることです。ペイディの返済で苦しんでいる場合、任意整理によって将来利息がカットされ、返済期間を延長することで月々の支払額を減らすことができます。
例えば、毎月10,000円の返済が難しい状況でも、任意整理によって5,000円程度に減額できれば、無理なく返済を続けられる可能性が高くなるでしょう。支払計画が立てやすくなるため、精神的な負担も軽減されます。
また、任意整理を司法書士に依頼することで、専門家がペイディ側と交渉してくれます。素人が交渉するよりも有利な条件で和解できる可能性が高く、遅延損害金のカットや減額なども期待できるでしょう。
加えて、司法書士に依頼すると「受任通知」が債権者に送付されるため、督促の電話やハガキなどが止まります。精神的な負担から解放されるという点も大きなメリットです。
デメリット
一方で任意整理にはデメリットも存在します。最も大きなデメリットは、信用情報に事故情報が登録されることです。これにより、クレジットカードの新規作成やローンの契約が5~7年程度できなくなる可能性があります。
特に近い将来に住宅ローンや自動車ローンを組む予定がある場合は、任意整理のタイミングを慎重に検討する必要があるでしょう。信用情報の回復には一定期間を要します。
さらに、商品の購入時期や金額によっては、任意整理の手続き中に商品の回収が発生するリスクもあります。特に高額な商品を購入直後に任意整理を開始すると、商品を返還するよう求められる場合もあるでしょう。
ペイディを任意整理するタイミング
ペイディを任意整理するタイミングは、返済が困難になり始めた時点が理想です。具体的には、毎月の支払いが厳しくなったり、リボ払いや分割払いの残高が増えすぎている場合、早めに司法書士に相談するとよいでしょう。
支払いを滞納すると、延滞金が発生し、最終的には法的措置を取られる可能性があります。特に、長期間の滞納によって裁判を起こされると、給与の差し押さえなどのリスクも出てくるため、その前に手続きを進めることが重要です。
\LINEで気軽に相談可能!/
任意整理後でもペイディは利用できる?
ペイディの借金を任意整理した後、再びペイディを利用できるのかという点は、多くの方が気になるところです。一括払いと分割払いでは状況が異なる場合もあるため、それぞれのケースについて詳しく見ていきます。
任意整理後もペイディを利用できるのか
ペイディを任意整理した後に再度利用できるかどうかは、一概にいえません。任意整理を行うと信用情報機関に事故情報が登録されるため、審査に通りにくくなることは確かです。
また、ペイディ側も社内データベースに任意整理の履歴を記録している可能性が高く、過去に任意整理した顧客の再利用については慎重な判断を行うことが予想されます。
ペイディの再利用が可能になるかどうかは、ペイディ側の社内規定による部分が大きいため、確実なことはいえないのです。任意整理後すぐに再利用することは難しいと考えておいた方がよいでしょう。
一括払いでの利用可能性
任意整理後でも、ペイディの一括払いサービスなら利用できる可能性はあります。
ペイディのハウスルール(ローカルルール)として一括払いは基本的に信用情報に基づく与信審査がないと公言されており、さらに一般論から言えばこうしたBNPL(Buy Now,Pay Later)サービスにおける一括払いは「個別割賦購入あっせん」契約にもあたらないことから、業者側から個人信用情報機関への照会を行える仕組み自体がありません。よって、「審査なし、または審査が緩いため」という理解となるわけです。
上記を踏まえて一括払いは通常、翌月に全額を支払う仕組みのため、ペイディ側のリスクが比較的低いと判断され、任意整理後でも利用できる可能性があります。
ただし、過去に任意整理した履歴がペイディの社内ブラックリストに登録されている場合は、一括払いであっても利用を拒否される可能性があります。これはペイディ側の判断によるものです。
一括払いが利用できるかどうかは分からない部分もありますが、任意整理直後は利用を控え、信用情報の回復を待つことが賢明です。
分割払いでの利用制限
分割払いの場合は、任意整理後の利用が制限される可能性が高くなります。分割払いは実質的な「与信」に当たるため、信用情報に基づく審査が行われます。
任意整理による事故情報が信用情報機関に登録されている間は、分割払いの審査に通ることは難しいでしょう。信用情報機関に登録される事故情報は、一般的に完済後5年程度で削除されます。
したがって、任意整理したペイディの借金を完済し、さらに5年程度経過すれば、分割払いも再度利用できる可能性が出てくるでしょう。ただし、これもペイディ側の判断次第になります。
分割払いの再利用を考えるなら、まずは任意整理による借金を確実に返済し、信用情報の回復を待つことが大切です。
\LINEで気軽に相談可能!/
まとめ
ペイディの借金を任意整理することは可能ですが、メリットとデメリットを十分に理解した上で判断することが重要です。任意整理によって返済負担を軽減できる反面、信用情報に影響が出ることは避けられません。
任意整理後にペイディを再度利用できるかは、一括払いか分割払いかによっても異なりますが、いずれにせよすぐに再利用することは難しいでしょう。まずは現在の借金問題を解決することが大切です。
借金問題は一人で抱え込むと解決が難しいです。当事務所ではペイディを含む様々な借金問題の相談に対応します。少しでも不安や悩みがあれば、専門家に相談することで解決の糸口が見つかるかもしれません。まずは一人で悩まず、相談されてみてはいかがでしょうか。
借金返済にお困りなら今すぐご相談ください
当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています(司法書士業務の範囲内に限る)。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。