闇金を利用してしまった後、多くの方は督促や取り立てに悩まされることになります。
一時的にお金の資金繰りが間に合わず闇金を利用してしまったものの、今になって後悔しており、闇金からの督促をストップさせたいと考えていらっしゃる方も多いことでしょう。
ここでは闇金を利用してしまった後の対策について、徹底的に解説していきます。違法な取り立てを止めるにはどのように行動すべきか、こちらの記事で確認していきましょう。
闇金の違法な取り立ての種類
まずは闇金の違法の取り立てについて種類別に解説していきます。大きく分けると4種類が闇金の違法な取り立てとなります。
取り立て方法１：昼夜問わず頻繁に電話してくる
違法な闇金業者は、取り立ての手段の一つとして、昼夜を問わず頻繁に電話をかけてきます。
そもそも闇金業者は貸金業法の規制を無視した違法業者です。貸金業者としての登録もありません。そのため、電話の督促を行う時間帯や頻度について定めた、貸金業法のルールを守らないのです。
取り立て方法２：職場に電話してくる
闇金業者は取り立ての手法の一つとして、債務者の職場に電話をかけることもあります。
貸金業法上、債務者の職場に取り立ての電話をかけることは一般的に好ましくありませんが、闇金業者は個人情報の保護を顧みずに職場に電話をかけて債権を回収せんとする傾向があります。
このような行為は、債務者のプライバシーを侵害するだけでなく、職場環境を混乱させるため、債務者を非常に恥ずかしい立場に追い込むことが多いものです。
違法な貸金業者の行為によって職場の方や経営者が債務者=厄介者と認識するようになり、結果として闇金被害者の方が職も失うことがあります。
取り立て方法３：家族に電話してくる
債務者の家族に電話をかけ、代位弁済を持ちかけることもあります。
これはもちろん貸金業法違反で「代位弁済の請求」にあたる可能性が極めて高いわけですが、闇金業者は違法業者なので、家族であっても堂々と請求してくることがあります。
また、嫌がらせのような電話をかけてくることもあります。場合によっては、借金を返さないと暴力を振るうと脅すこともあります。
これらは明らかな法律違反ですが、闇金業者が昭和の時代から伝統的に行っているマニュアルのようなものでもあります。
取り立て方法４：出前や着払いの荷物が送られてくる
こちらは督促というより嫌がらせの類とはなるものの、出前や着払いでの荷物を債務者の自宅や、ひどい場合には勤務先などに大量に送りつけてくるケースがあります。
これによって「目に見えない恐怖」を感じさせたりして、債務者からお金の返済を得ようとする闇金のオーソドックスな取り立て手法となります。
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闇金の取り立てへの対策方法
闇金からの取り立てにおいて、有効打となりうる対策方法はあるのでしょうか？
結論から言えば、最後にご紹介する弁護士や司法書士にご依頼をいただくのが一番の対策方法となり得ます。
しかし、その前の段階で今すぐにでも対策を取りたいというケースもあるでしょう。
そこでここでは、弁護士や司法書士に依頼するといった方法も含めて闇金の取り立てを対策する方法について解説していきます。大きく分けて3つの方法があります。
対策方法１：電話やメールは無視し、玄関は開けない
違法な闇金業者への対処法としては、闇金業者からの電話やメールを無視する、玄関のドアを絶対に開けないということが挙げられます。
一般的に最近の闇金業者は玄関を踏み越えて室内に入って来て、債務者を殴ったり蹴ったりするような暴行を働くことはまずありません。
闇金業者側も法律のボーダーラインを熟知していることから、こういった直接的な加害行為に及ばないのが最近の傾向だからです。
また玄関を開けて相手と対面すると精神的に参ってしまうケースもありますので、そういった意味での自衛策という考え方もできます。
対策方法２：証拠を残し、警察を呼ぶ
証拠を残しておいて、警察を呼ぶ方法もあります。
一般的に闇金業者は警察に対し「民事不介入の原則」を掲げて対抗することがあります。しかしドアを連打していたり窓ガラスを破らんばかりの勢いで窓を叩くといった行為は刑事事件になりうる可能性もあります。
闇金業者はこういった法律のボーダーラインを熟知しているため、ギリギリのラインで取り立てを行います。
しかし業者の担当者個人レベルになると教育が行き届いていないケースもあることから、ボーダーラインをギリギリで踏み越えてしまい、警察に通報できるような状態の悪質な行為を行うケースも考えられます。この場合は、警察への通報が有効になるケースもあります。
警察を呼んで一時的に身柄の安全が確保できたら、すぐに弁護士や司法書士へご依頼をされるのが宜しいでしょう。
対策方法３：弁護士・司法書士に依頼する
闇金対策に習熟している弁護士や司法書士にご相談・依頼されることは、闇金問題における最も有効な対策方法の一つとしてよいでしょう。
またその結果として、闇金業者もあまりに横暴なことを言い続けると、弁護士や司法書士が職権で闇金業者が利用している銀行口座を凍結したり、あるいは闇金業者が督促や営業に使っている携帯電話回線を停止させるなど、様々な対策をとることができます。
そればかりか、事情がこじれれば警察への情報提供も専門家から行うことになるため、摘発のリスクが上がることになるわけです。
もっとも、当事務所のようなベテラン司法書士が在籍する事務所では、上記のような強硬策に出ると闇金業者側の反撃や報復措置が考えられるため、こういった方法は最終手段としてとっておきます。
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闇金の取り立てに関する注意点
闇金取り立てに関連する注意点をいくつかご紹介しておきます。
以下のような行為を行うと、闇金業者側が報復措置に出たり、あるいは取り立てや嫌がらせを激化させる恐れがあります。十分にご注意ください。
注意点１：返済義務はなくても放置しない
まず闇金への返済は法的に義務がありません。闇金からの貸付は不法原因給付に当たるという判断が一般的となっており、これにより闇金業者から借りたお金は、元本からして法的な建て付けだけで申し上げるなら返済の義務はありません。
とはいえ闇金業者側もこのあたりの理論武装は完璧に行っていたり、また法律の「外」で勝負しようとする傾向にあることから、返済義務が無いからといって放置すると、闇金業者側の思うつぼという結果になるケースもあります。
注意点２：自分で交渉しようとしない
違法な闇金業者との対応で最も注意すべき点のひとつに、自分だけで交渉しようとしないことがあります。
闇金業者は様々な意味で法律のプロであり、自分で交渉しようとすると悪い結果になる可能性が極めて高いと言わざるを得ません。
闇金業者から論破されたり返り討ちにあったり、とにかくご自身にとってメリットがない結果になるケースが多いといえます。
注意点３：言われた通り支払わない
言われるがままに返済や支払いをしないことも重要なポイントとなります。
闇金業者は一般的に契約時に取り決めた金額以外にも、利息や迷惑料、その他様々な名目をつけて金を回収しようとします。※そもそも契約自体が無効という話は一旦置いておきます。
こういったことが積み重なり、闇金はいつまで経っても返済が完了しない業者・業態であるということもご理解いただいた方がよろしいでしょう。
注意点４：警察・弁護士・司法書士の名前は伝えない
これはやや、トリッキーな注意点となりますので、詳しくご紹介します。
闇金業者に警察や弁護士、司法書士の介入を依頼した事実を「まるで印籠のように」お伝えになるケースがあります。
これによって闇金業者が激昂したり逆上することによって、もはや銭金の問題ではなく闇金業者側から本気の報復措置を受けてしまう可能性があります。
闇金の問題を解決する際、「弁護士や司法書士に介入してもらうと嫌がらせを受けるのでは？」と不安になる方は多いはずです。 そこで今回は、弁護士・司法書士の介入後に嫌がらせがあるのか詳しく開設します。 実際に、専門家が介入した後に嫌が[…]
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闇金被害から身を守るための心構え
闇金被害に遭った場合の対策や心構えについて、詳しく解説していきます。
心構え１：一人で悩まない
闇金被害に遭った場合、一人で悩まずに相談できる人や団体を探しましょう。
一人で悩んでいると、なかなか被害から抜け出すきっかけを作ることができません。
【おすすめの相談先】
- 闇金被害に特化した司法書士・・・法律の専門家である司法書士は相談者の力になるため、法的な支援をしてくれます。
- 消費生活センターや弁護士会などの団体・・・闇金被害に対する相談に対して専門的なアドバイスを提供し、支援してくれます。
身近な人からの情報収集も有効です。身内や友人に相談することは恥ずかしいと感じてしまうかもしれませんが、司法書士よりはハードルが低いでしょう。
家族に相談すれば、司法書士への相談に付き添ってくれる可能性もあります。自分が身近な人からの相談を受けた場合は、適切な情報提供や相談先の紹介を行い、助けになることも大切です。
心構え２：闇金の言うことを鵜呑みにしない
闇金からの脅迫や嫌がらせに屈することなく、冷静に対処することが大切です。
また、闇金が言うことを鵜呑みにせず、自分自身でも情報を集めて対処することも必要です。
なお、闇金から「司法書士は無意味だ」「司法書士に頼っても無駄だ」といった嘘の情報が伝えられることがあります。しかし、実際には司法書士は適切なアドバイスを提供し、法律的な支援をしてくれるため、闇金業者にとっては脅威となる存在です。
闇金の言葉に惑わされることなく、適切な相談先に相談することが大切です。
心構え３：自分を責めすぎない
闇金に手を出してしまったことを後悔する気持ちはわかります。誰でも失敗をすることがありますし、そこから学べることもたくさんあります。
闇金に騙された人は決して少なくありません。それと同様に、そのような状況から抜け出した人もたくさんいます。自分を責めるのではなく、解決策を見つけることに焦点を当て、次のステップを踏んでいくことが大切です。
例えば、闇金以外の借金を返済するために、アルバイトをしたり、副業をするなど、新しい収入源を見つけることも必要です。自分自身と向き合い、行動することで、必ず問題は解決する道を見つけることができます。
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闇金に関する情報収集の方法
闇金に関する情報を収集することは、闇金被害を未然に防ぐためにも重要です。ここでは闇金に関する情報を収集するための方法を解説します。
注意が必要なのは、闇金への対処法や、法律の知識を得たとしても、闇金業者との直接対決は危険であると言うことです。
素人に対しては、闇金側も理論武装しており、逆に追い込まれてしまう可能性が高いためです。あくまで被害を防ぐために利用するようにしてください。
金融庁のウェブサイト
闇金被害を未然に防ぐためには、金融庁のウェブサイトにアクセスして、闇金に関する情報を収集することが大切です。
金融庁のウェブサイトには、闇金に関する情報が掲載されています。例えば、闇金業者の特徴や、闇金業者からの脅威に対する対処法が紹介されています。
また、具体的な業者名も載っています。闇金業者に対する注意喚起もされているため、確認しておきましょう。
違法な業者の一覧は、こちらのリンクから確認することが可能です。
国民生活センター・消費生活センター
国民生活センターや消費生活センターでは、闇金に関する相談を受け付けており、専門家が相談者の問題を把握し、解決策を提供してくれます。
また、闇金に関する情報提供も行っているため、闇金被害を未然に防ぐためにも活用することをおすすめします。
実際の相談事例に基づいた内容が載っているため、自分が被害に遭わないためにも一度読んでおくと良いでしょう。
さらに、闇金に関する知識を深めておくことで、被害を未然に防げる可能性が高まります。
闇金の情報を発信しているWebサイト
闇金被害が深刻化している現代社会において、闇金に関する情報を提供するWebサイトが増えています。
これらのWebサイトでは、闇金被害に遭った人々が抱える問題についての最新情報や、その解決策についてのアドバイスが提供されています。また、闇金被害に遭った人々が自らの体験を共有することで、同じような被害に遭っている人々が救われる場合もあります。
ただし、このようなサイトは運営元が不明確な場合もあるため、情報の正確性には注意が必要です。
闇金に関するニュース
闇金問題は、被害を受ける人が増え続けている社会問題です。闇金業者の手口は巧妙化しているため、情報を得ていないと被害に遭う可能性が高くなってしまいます。
そのため、情報収集が不可欠と言えるのです。
闇金に関するニュースを定期的に追うことで、最新の情報を得ることができ、闇金被害に遭った人たちの実話も多く報じられているため、自分自身の防衛策を考える上でも参考になります。
テレビだけでなく、スマートフォンなどのアプリでもニュースが提供されているので、隙間時間にも確認しやすくなっています。
さらに、闇金被害の解決方法や相談窓口についても、ニュース記事で紹介されることがありますので、闇金問題について知識を深めるためにも、定期的にニュースをチェックすることをおすすめします。
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闇金を利用するリスク
闇金を利用するリスクについて解説します。闇金を利用する前に、この様なリスクを理解しておくことが重要です。
リスク１：終わらない返済
闇金からお金を借りてしまうと、金利が非常に高く、返済が困難になってしまいます。また、返済が遅れた場合、違法な取り立てが行われます。闇金の取り立ては、法律で定められた決まりを無視し、威圧的な手法を用いて返済を強制してきます。
精神的に追い込まれるだけでなく、法外な金利で借金が膨らんでいくため、返しきれなくなってしまうのです。
また再三再四に渡りこのメディアでもご紹介している通り、闇金は基本的にお金を全額回収したからといってそこで契約満了になる事はありません。
正規の貸金業者であれば満額の返済があればそこで契約が終了になるケースが多く、その他極度貸付型の場合であっても返済するべき金額がゼロ円であれば督促が行われないのが通常です。
しかし闇金業者の場合はお金を全額回収した後も何かと難癖をつけてお金を回収しようとするケースが多くこういった部分で一度闇金からお金を借りてしまうと、返済が終わることはないと言ってしまってよいでしょう。
このような状況に陥ると、借金が膨らんでいくばかりで、返済不能に陥ることもあります。つまり、闇金からお金を借りることは、状況を悪化させる選択肢であることが明らかです。
リスク２：違法取り立てや暴力行為
闇金に対して返済が滞ると、違法な取り立てや暴力行為を行うことがあります。
闇金の取立て方法には以下のようなものがあります。
- 嫌がらせの電話やメール
- 自宅や職場に訪問しての脅迫や嫌がらせ
- 暴力行為や傷害事件
通常の貸金業者であれば、原則として職場への連絡や夜8時以降の取り立て行為は行いません。法律でこの様な取立て行為はNGとされているからです。
しかし、闇金業者はこの様な決まりを無視するため、遅い時間の取り立てや、事前通知なく職場へ電話がかかってくることもあります。
自宅や職場にまで嫌がらせが来てしまうと、職場や家族にも迷惑がかかってしまいます。
違法な取り立ての手口については、前の項目でも詳しく説明しています。
リスク３：他の事件やトラブルに巻き込まれる
闇金業者は、貸金業だけでなく、他の違法なビジネスを行っている可能性もあります。そのため、彼らと関わることで、他の事件やトラブルに巻き込まれる可能性が高いと考えられます。
例えば、闇金業者が関わっている詐欺事件に巻き込まれてしまったり、借金が返せないなら、とその片棒を担がされることも考えられます。
事実として最近は闇金業者の中でも新しい形態の闇金業者であるソフト闇金や新型闇金と呼ばれる業者が出てきています。
こうした業者はお金が返済できない債務者に対して銀行口座の売却を半ば強制的に迫ったり、怪しい運び屋のような闇バイトをさせたり、昨今話題になっている出し子・受け子などの特殊詐欺事案に巻き込むようなケースも一部報道されているような情勢の通りです。
また、彼らは暴力団と関係がある可能性もあり、身の危険にさらされる可能性も捨てきれません。実際にここまでのトラブルになるケースはさほど多くはないものの、闇金業者は時にビジネスや数字の面ではなくメンツを優先して動くケースもあるものです。
よって彼らのメンツを潰すような行動をしていると、実際に実力行使に出られてしまう可能性もあります。
当記事において詳細は割愛しますが、実際にこうした闇金トラブルによって命を絶たれてしまったり重篤な被害にあってしまった方は枚挙にいとまがなく、警察が闇金業者を重犯罪で逮捕摘発したというケースも多く見られます。
このような危険性を考慮すると、闇金業者には関わらない方が良いでしょう。
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まとめ
今回は闇金を利用してしまった後の対策について、徹底的に解説してきました。記事でもお伝えした通り、まず第一に行うべきは身の安全の確保です。
その次、または同時並行的に、闇金問題の解決に特化している司法書士や弁護士へご相談をいただくこともまた、重要となります。
当事務所では深夜早朝のご相談にも対応できるよう、24時間365日の相談窓口を設置し、闇金被害者の方からのご相談を受け付けております。下記ボタンより詳細ご確認下さい。
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委任契約後は闇金業者に対してスピーディに受任通知を送付し、最短即日中に取り立てを停止します。当事務所はご依頼者様のご要望を第一に闇金業者と交渉します。お気軽にご相談ください。
委任契約後は闇金業者に対してスピーディに受任通知を送付し、最短即日中に取り立てを停止します。当事務所はご依頼者様のご要望を第一に闇金業者と交渉します。お気軽にご相談ください。
