LINEポケットマネーの返済が難しくなってきて、「どうしたらいいんだろう…」とお悩みの方も少なくないでしょう。そんなときにおすすめなのが「任意整理」です。
スマホで簡単に借りられるLINEポケットマネーですが、返済が滞ると生活面でも大きな負担となります。多くの人が「LINEを使えなくなるのでは」と不安を抱きますが、任意整理をしても、LINEのトークや通話などの機能はそのまま使えるのでご安心ください。
今回は司法書士の視点から、LINEポケットマネーの任意整理について分かりやすく解説します。借金問題は、早く手を打てば打つほど、良い方向へ進める可能性が高くなります。専門家の力を借りて、現状を少しずつでも改善していきましょう。
任意整理とは？
任意整理は債務整理の一種で、弁護士や司法書士が債権者と直接話し合いをしてくれる手続きです。裁判所を通さずに和解交渉を行うため、他の手続きに比べて借金解決までがスピーディーであり、債務整理の中でも任意整理は最も利用者の多い手続きです。
任意整理の概要
任意整理は、基本的に弁護士や司法書士が債権者と直接交渉を行います。裁判所を利用せずに長期分割払いで支払うのが特徴です。
将来の利息や遅延損害金を免除してもらい、通常3～5年かけて借金の完済を目指す手続きが任意整理です。手続きや交渉はすべて専門家が行ってくれるので、精神的な負担もぐっと減るでしょう。
任意整理は、債務者と債権者の合意に基づく手続きなので、お互いにとって無理のない落としどころを探せるというのも、大きなメリットです。
任意整理のメリット、デメリット
任意整理のメリットは、返済の負担が減り、督促や取り立てがストップする点にあります。財産を手放す必要もなく、費用も比較的抑えられます。
自己破産や個人再生のように裁判所を経由する大掛かりな手続きはないため、家族や会社に気づかれにくいというのも、安心できるポイントでしょう。
一方、デメリットとしては信用情報機関に事故情報が登録され、5年程度はいわゆるブラックリスト入りしてしまう点が挙げられます。借金の元金は基本的に減額されず、連帯保証人がいる場合は一括請求が行く点にも注意が必要です。
任意整理の手続きの流れ
任意整理の手続きは、まず債権者への支払いを一旦ストップするところから始まります。次に債権者からこれまでの取引内容を取り寄せて、正確な借金の金額を算出します。過払い金が発生していれば、それを債務の返済に充てることも可能です。
弁護士や司法書士は、貸金業者に対し取引経過の開示を求め、利息制限法に基づいた残元本を確定し弁済案を提示します。返済の方法としては、一括で支払うケースもありますが、だいたいは3〜5年かけて分けて返す形での合意を目指します。
交渉がまとまれば、和解契約書を交わし、その内容に従って返済を続けていくことになるでしょう。一つひとつステップを踏んでいくことで、確実に前に進んでいけます。
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LINEポケットマネーも任意整理できる？
多くの方が疑問に思われるのが、「LINEポケットマネーは任意整理の対象になるの？」という点です。スマホアプリから簡単に借りられるサービスだからこそ、なんとなく特別な扱いを受けそうな気がしますよね。
結論から言えば、他の消費者金融と同じように、任意整理の対象になります。法律上の扱いは、アプリで借りるかどうかに関係なく、他の消費者金融と同じです。そのため、きちんと任意整理の枠組みの中で対応できるためご安心ください。
LINEポケットマネーは任意整理の対象になる
LINEポケットマネーを含めた任意整理の相談は、今とても増えています。
まず利用明細や契約時の書類を確認して、どれくらいの借入があるのか、今どのくらい残っているのかを把握するところからスタートします。
LINEポケットマネーの任意整理は、LINEクレジット株式会社ではなく、債権譲渡後のアイアール債権回収または日本債権回収との和解交渉になることもあるでしょう。
両社とも債務整理に関しては基本的に協力的なため、交渉はスムーズに進むことが多いです。債権回収会社との交渉においても、専門家に依頼すればより良い条件での和解が期待できるでしょう。
LINEポケットマネーを任意整理する際の注意点
任意整理を進めるときには、「将来利息のカット」と「分割払いによる返済」という形での和解を目指すことになります。LINEポケットマネーの場合、多くのケースで最大60回、つまり5年にわたる分割返済が認められる可能性があります。
ただし、借入金額が少なかったり、任意整理前の返済期間が短いケースでは、分割の回数がもっと少なく、たとえば36回未満でないと和解に応じてもらえないことも。
注意点としては、任意整理をすると信用情報機関（CIC・JICCなど）に事故情報が登録され、完済から5年間は全てのクレジットカード利用や借り入れができなくなることです。
今後マイホームを買いたいとか、車のローンを組みたいとか、そういった将来のライフプランがある方は、この点も含めてしっかり考えておく必要があります。
任意整理中もLINE機能は継続して利用可能
LINEポケットマネーを任意整理すれば、LINEポケットマネー自体の継続利用はできなくなるものの、LINEアカウントが削除されたりLINEミュージックなど他のLINE関連サービスが使えなくなることはありません。
任意整理後も、友達や家族とのやりとりはそのまま、スタンプも変わらずに使えますので、この点は安心していいでしょう。
制限されるのはLINEポケットマネーなどの金融サービスのみで、通常のLINE機能は引き続き使用できます。私たちの日々のコミュニケーションに欠かせないLINEがそのまま使えるので、任意整理に二の足を踏む必要はありません。
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LINEポケットマネーを任意整理したほうがいいケース
LINEポケットマネーの返済が難しくなった場合、どのタイミングで任意整理を考えるべきなのでしょうか。これは「もう返せない」と限界を迎えてからではなく、「ちょっとキツいかも」と感じ始めた段階で動き出すのがベストです。
早めに行動すれば、それだけ選択肢も広がりますし、解決までの道のりも短くて済むでしょう。
返済が生活を圧迫している場合は任意整理を検討すべき
カード返済をすると生活費が残らない、リボ払いがないと日々の生活がままならない…そんなふうに感じているなら、すでに生活に支障が出ているサインです。
返済ができないからカードを使うといった状況は、任意整理を検討すべき段階でしょう。家賃や光熱費を支払った後、食費や日用品の購入に困る状態は、本当に危険なラインです。
支払いが遅れている場合には、しわ寄せが今後も続きます。延滞が続くと遅延損害金が発生し、借金の額そのものも増えてしまいます。
返済のために新たな借入を繰り返す「自転車操業」状態に陥っている方も少なくありません。こうした状態を放置してしまうと、借金は増えるばかりです。少しでも「このままじゃまずいかも」と思ったら、まずは状況を整理することが大切です。
LINEポケットマネーの任意整理に必要な条件
任意整理のハードルは、実はそれほど高くありません。
- 安定した収入が見込めること
- 今後も返済を継続していく意思があること
- 3～5年以内に完済できる見込みがあること
が条件となります。
安定した収入とは、正社員だけでなく、長期間継続している派遣やアルバイトでも問題ありません。任意整理の最大のポイントは、今の生活費を引いた上で、返済に充てられるお金が確保できるかどうかです。この点がクリアできていれば、無理のない返済計画を立てることができます。
任意整理は借金そのものを減額するのではなく、支払い条件を変更する手続きなので、ある程度の返済能力はやはり求められます。収入がどうしても少なくて、返済自体が難しそう…という場合は、個人再生や自己破産など、他の債務整理も視野に入れるべきでしょう。
LINEポケットマネー以外の借金もある
LINEポケットマネー以外にも複数の借金を抱えているという方は、任意整理をすべきです。生活全体に悪影響が出てしまう前に、できるだけ早く動くことを意識しましょう。
前述した総量規制に近い借り入れがある方は、すでにかなりの債務負担になっている可能性が高いです。多重債務状態になると心理面での負担も大きくなり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
総量規制対象外である、銀行などからの借り入れもあるという方は、任意整理ではなく個人再生や自己破産といった別の債務整理の方法が向いていることも。借金の総額や収入状況によって最適解は異なってくるので、専門家に頼ることをおすすめします。
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まとめ
LINEポケットマネーは任意整理の対象となり、他の借金と同様に将来利息の免除や分割払いの交渉が可能です。返済が生活を圧迫する場合や自転車操業状態に陥っている場合は、早めの任意整理を検討すべきでしょう。
借金問題は解決先送りにすればするほど、状況が悪化するリスクが高まります。多重債務から抜け出すためには、勇気を出して一歩を踏み出すことが大切です。
任意整理をしてもLINEの基本機能は引き続き利用できますが、信用情報機関に事故情報が登録されるため、新たなローンやクレジットカードが作れない期間が発生することを理解しておきましょう。
ライタス綜合事務所では債務整理に関する相談を随時受け付けています。まずは一人で悩まず、借金問題のプロに相談されてみてはいかがでしょうか。どうかお気軽にご相談予約をお取りください。
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当事務所は任意整理・個人再生・自己破産に対応しています（司法書士業務の範囲内に限る）。どの手続きが良いか分からない場合、ご依頼者様の状況を見てご提案しますのでご安心ください。
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